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自由詩

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いつかの言葉たち
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#詩

一行詩「切なさという魔法、」

痛みなんて今までいくらでも食らってきたのに。優しさが鋭利になる時の痛みはどうしても慣れな…

君野てを
1日前
6

詩「眠ろう」

恋は足りない者たちの宴だ。いつだって記憶している、人生という欠陥を、埋めたくて埋めたくて…

君野てを
6日前
10

詩「真実」

お前の声はお前の詩だ。いつだってうたい続けている。書くことのできない詩を。有象無象の日々…

君野てを
6日前
4

一行詩「210gの、」

燕が飛んでいる。嘴には赤い夕日をくわえて。誰に届けるでもなく、ただ飛んでいることを楽しん…

君野てを
3週間前
11

一行詩「漂っていく、」

初めて会ったあの日から呼吸の色が変わりました。 今日だって花の香りから海の音がきこえる。 …

君野てを
3週間前
7

一行詩「そうして辿り着く、」

指先が一番あなたに近い私。 今日からあなたを愛するために花を植えました。 いつかを昨日にす…

君野てを
1か月前
3

一行詩「換気扇、」

何も知らないままでいい。真実なんて苦いだけ。 甘いものでも食べて眠るといい。嘘ではないけど本当でもない現実を触って息をするといい。もう少しで終わるから、心の衣替えもするといい。 愛さなくていい、許さなくていい。 いつの間にか愛して、いつ間にか許すもの同士、生きていくといい。

一行詩「最藍、」

始まってもいないのに今日だけを愛している。 あなたはわたしで、わたしは未来だ。 きっと今日…

君野てを
1か月前
9

詩「告解」

きっとすべては歪んでいるから絡み合えるんだね。 昨日は今日であり、未来は過去だった。 幸せ…

君野てを
1か月前
7

こころ

こんな夜には 話したいことがあるよ 月の満ち欠けのように 君を傷つけた言葉を いつかその両…

君野てを
5か月前
9

詩「本当」

「ほんとうのことは  ほんとうがしっているよ。  うそだよ。  でもほんとう」 かぜが ふ…

君野てを
6か月前
10

詩「川に記憶はあるのだろうか」

淵が僅かに欠けたマグカップ 長春色の唇 その間に 少しだけ冷たい 風が吹く 一瞬のことを ど…

君野てを
11か月前
4

写真

泣いたってよかった 嬉しんだってよかった あの頃あの時いつかの時間 過去だって未来だってい…

君野てを
1年前
5

さよならという声が 透明だった時 涙もつられて 零れるのだと思う はじめましてという声が 風に似ていた時 心もつられて 揺れるのだと思う もう会えないね また会ったね