第9回 占い師は感情を殺さないといけないの?

タロット占い師キミノです。
stand.fmにて音声配信を始めました。
こちらでは、文字起こししたものを投稿しています。

タロット占い師キミノです。
この番組では、日常の事や占いをとおして感じたことを占い師目線でお話しています。

第9回目の今日は、占い師は感情を殺さないといけないの? です。


以前、私のインスタにも少し投稿したんですが、
友達に「占い師は感情を殺さんとできん仕事だね」
と言われたんですね。

私は対面鑑定を主にしているため、インスタのDMへ占いの依頼が入ってきます。
その時から相談者さまとのやり取りが始まるのですが、中には自分都合の依頼が入ってくることもあるんですね。

私としては、相談者さんは、「今の不安な気持ちを早く解消したいから占いをお願いされている」と思っているのでできる限りはご希望に沿える形にしたいと思って対応しています。

まあ、たまに本当に無理だな―と思う事を依頼された時もあるんですが、そんなときは、もう、丁寧に説明をしてご理解していただけるよう
お願いするしかない、と思ってお話しています。

と言っても、まあ、
そういう、ちょっと面倒なことを言われる方がくるのは、本当に、本当に、ごくごくまれなんですけどね。


友達は、私の仕事のスタイルを知っているので、
「お客さんやけど、自分勝手な人が来た時に、そういう人ともやり取りしないといかんのが、私は腹が立つから嫌やと思ってしまう。占い師って感情を殺さないとやれんのやねー。私はムリやー。」
って言われたんです。


そんな風に友達は思ったんだろうけど、私は、
「うーーーん。まあ、面倒な人もそりゃ中にはおるけど、そんなに感情を殺してやり取りしてるわけではないんだよなあ。」
って思ったんで、こう答えたんですね。


「うーーん。まあ、そういうちょっと面倒な人もいるよねー、って思ってやってるかなー。

私は、人の悩みを聞いてあげられたらいいな、その人が話すことで楽になれたらいいなって思って占いを仕事にしてるから、どんな人が来てもあんまり苦じゃないかな。

そうはいっても、まあ、無理な要望のときは、〇〇は無理なんですが、こういうのはどうですか?って提案はしてるからそれが、合わんなって相談者さんが思うなら、もう連絡はこないやろうからね。

わざわざ私のインスタにDM送ってきてくれるっていう、その時点で、

『キミノさんに私の悩みを聞いてほしい。
これからどうなるか、うまくいくか占ってほしい。』
って思って連絡くれた人やと思うから、私も、そんな相談者さんには、お会いして、お話聞いて、占ってあげたいなー、元気になってほしいなーって思うんよ。」

っていうようなことを、多分、話したんじゃないかなーと思います。


友達が覚えていたら、この時のエピソードもう一回聞いてみたいですね。

相談者さんは私が経験したことのない不安や、怒りや、悲しみを、占いを通してスッキリさせたくて、私に依頼をしてくださっていると思います。

お悩みの内容は人によって様々ですが、私が相談者さんのお話をフラットに
聞けているのは、自分の感情を殺して聞いているんではないんですよね。「相談者さんの問題に対する線引きをしっかりしている」ということなんです。

どういうことかというと、相談者さんの問題は、結局は、相談者さんが解決しなければいけない問題であって、私の問題ではない、ということなんです。

だから、占ったあとに相談者さんの気持ちに引っ張られて私が落ち込んだり、寝込んでしまうほど身体が辛くなったりといったことはありません。


相談者さんの気持ちに寄り添った鑑定をするのは当たり前だけど、相談者さんの気持ちに飲み込まれない、気持ちを引っ張られない占い師でなければ、
鑑定中、冷静にカードは読めないし、正しいカードからのアドバイスをお伝えできませんからね。


問題の線引きの他にも、重要視していることはありますが、それは今回の内容とは別の話になるので、またいつかお話したいなと思います。


今日の放送では、
占い師は感情を殺して占いをしてはいないけど、上手な線引きをして身を守っているんだねーって知ってもらえると嬉しいです。


この番組では、こんな話を聞いてみたい、私はこんな風に思ったなど、
コメント欄・レターにてお知らせいただけると励みになります。


それでは今日はこのへんで。
タロット占い師キミノでした。
最後までお聞きくださりありがとうございました。




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