社会人一年目に必要なこと

目次
⓪この投稿の目的

①VUCAの時代で(社会人基礎力の必要性)

②実際に何をするのか?(社会人基礎力の身に着け方)

③筆者の紹介

④いくつかの要素に絞って解説(行動内容の意味を確認)

⑤行ってみた感想



⓪目的

VUCAの時代でも社会人として活躍をするために必要な能力が政府によって3要素と12種類に分け発表された。前回の投稿でこれらの要素について解説をしたので、具体的に何を行えば良いのか?を「社会人一年目の教科書」(ダイヤモンド社 著者:岩瀬大輔)をもとに50種類の行動に分けて理解をしていく。


①VUCAの時代で


VUCAの時代、社会人に取って必要なスキルが3要素12種類に分け、政府によって発表された。このスキルは現在の様々な職業がある中で、どの職業にも共通して必要となる能力である。例えば、野球選手が広告業界に転職をするときに野球という特殊なスキルは役に立たないが、チームで働く力は広告業界で働くとなった時も必要となる。そのため、どのような職業についても社会人の基礎力は大切である。
また、応用とは基礎の土台があるからこそ出来る事である。したがって、基礎を身に着ける事は、応用力を磨くための重大な第一歩である。
結果として、社会人にとって必要なスキルを身に着ける事で、どの職場でも役に立つこと。また、基礎があるため、その職場で学ぶ新たな知識(応用)もすぐに習得をする事が出来、活躍が出来る。

スクリーンショット (99)

参考文献 経済産業省 社会人の基礎力 https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/

②実際に何をするのか?

VUCAの時代に、社会人の基礎力を学ぶ必要性やどの要素があり、それが何なのか?については前回のノートにまとめている。
そこでは社会人基礎力がいかに大切なのかを理解する事は出来る。
しかし、実際にどのように行動をすることで社会人基礎力を身に着ける事ができるのかが、解説されていない。
そのため、実際にどのような行動をする事が大切なのか?こちらについて「社会人一年目の教科書」(ダイヤモンド社 著者:岩瀬大輔)に記されている内容で解説をしていく。「社会人一年目の教科書の教科書」とはタイトルの通り社会人一年目の人が読む本である。ここには50種類の行動が記されている。後にいくつか解説をするが、一つ例を上げると「カバン持ちする事」等、誰でも出来る事が書かれている。とても簡単な物であり、もしかしたらカバン持ちなんて嫌だと思う人もいるかもしれない。

③筆者の紹介

50種類もの社会人一年目に必要な行動を日々体現し筆者はどのような人物なのかについて説明をする。
筆者は岩瀬大輔さんで東京大学を卒業した後に、ボストンキャリアコンサルティンググループ(後BCGと表記)に就職したのちに、ハーバード大学経営大学院に進みライフネット生命を立ち上げ、取締役会長をしている。
とても輝かしいキャリアであり、社会人一年目ではBCGであるため、さぞ難しい事をしたように思える。
しかし、筆者が行っていた一年目の行動は「カバン持ち」等の誰でも出来る50種類の行動であり、後にそれらをまとめた物が「社会人一年目の教科書」である。


④いくつかの要素を絞って解説

ここで社会人一年目の教科書に記されている50種類の行動を、3つの要素と12種類に分類し、その中から私が個人的に選んだ物(選定基準:重要性、行動への移しやすさ)をいくつか選んで解説をする。

【考え抜く力】
□課題発見力
・「何のために」で世界が変わる
・目の前だけではなく、全体像をみて、つなげよ

【チームで働く力】
□傾聴力
・カバン持ちはチャンスの宝庫
・仕事は盗んで真似るもの

□課題発見力
・「何のために」で世界が変わるについて
〇選定理由
私は個人的に仕事で大切なことは、目的思考と顧客志向と価値へのこだわりだと思っている。今回はその目的思考にあたる。仕事をするうえでも日常生活をする上でも、目的を考えることは非常に重要である。例えば、相手に自分が伝えたいことがあっても、いつの間にかアイスブレイクが盛り上がってしまい、本来話したい事が話せなかったことなどがある。目的を意識する事により、その会話はどれくらい必要なのかや、どのように話の展開をする必要があるのかを考えるきっかけとなる。

〇本に記して有る事
書籍の中では、「何のために」を考える事の必要性は
・期日を守るために最短距離で行けるからである。
社会人は信用が非常に重要であり、期日を守ることは大切である。そのため、社会人一年目の時は基本的に仕事は上司から頼まれるので、目的を意識する事により、正しいゴールに行きつくことができる事。また、全体像を把握する事が出来るため、視座の向上や業務の意味を見つける事が出来、モチベーションが上がるためである。

〇実行方法
上司の仕事を頼まれたときに、承諾の一言と目的は何ですか?という質問をする事が必要である。


・目の前だけではなく、全体像を見て、つなげよ
〇選定理由
私が大切にしている目的思考に関わる物であり、「何のために」で世界が変わるに関連するものであるため。
全体を見て物事を捉えると、自分の仕事が業務全体のどこの部分を担っているのか?、自分の業務は本当に必要な業務なのか?、目的を考えたときに他のやり方は無いのか?と思考をする事が出来る。
その結果、新たな企業の課題を見つける事や自分の業務に対して自分にしか出来ない付加価値をつける事が出来ると考えたからである。

〇本に記して有る事
企業価値を高める行動をする事が大切。組織は大きくなればなるほど分業化が進み、自分の業務のスペシャリストになる。一方で、分業は組織全体を把握する事が出来ないため、目の前の業務の事しか考えられなくなる。もし、全体を見ることが出来、自分の業務を全体と接続をする事が出来れば、将来的に自分の業務はどのようになるのか等を考えるようになり、自分の仕事が企業価値を高めるための行動を取れるようになる。また、その行動が自分にしか出せない付加価値を生むことに繋がる。

〇実行方法
財務諸表を読む。企業がどのように資金調達をして何に投資をしているのかを理解する事が出来るため、全体像を把握しやすい。また、毎年数字で発表をされているため、何が伸びているのか等の比較がしやすい。
さらに、様々な企業の財務諸表を比べる事により、自社と他社の違いや業界はどのようになっているのか等のマクロ的な視点も得ることが出来るため。


【チームで働く力】

□傾聴力
・カバン持ちはチャンスの宝庫
・仕事は盗んで真似るもの


・カバン持ちはチャンスの宝庫について

〇選定理由
「カバン持ち」という人によっては、必要がある業務なのかと思う仕事である。この誰にでも出来る仕事をどのように筆者はどのように行い、何を学んだのかについて知りたいと考えたからである。また、本の内容から社長同士の会話から、企業の今後の行方を知ることができるとあり、企業の全体像を把握するために良い手段だと思ったから(上記の考えぬく力に関係する)。

〇本に記して有る事
カバン持ちをする事により、一流の人の考えている事やビジネスマナー等を学ぶ事が出来る。
例えば、カバン持ちをする事により社長同士の会話を聞くことが出来る。その結果、商談の手法や今後の企業について、どのように考えているのか?等を学習する事が出来る。

〇実行方法
上司が商談や営業に行くときに「一緒に連れて行って下さい」と伝える。
その際に、「自分がついて行っても・・」のように、人からの見られ方を気にしないようにする。

・仕事は盗んで真似るものについて
〇選定理由
最近、徹底的にパクる事の重要性が話題となっている事をはじめ、小さいころから真似る事の重要性が言われ続けている。そのため、改めて真似をする意味と必要性を確認することが大切だと考えたため。

〇本に記して有る事
盗んで真似る事をしないと、仕事が受動的になってしまうため。
近年、教育制度や研修がどの企業も充実している。そのため、基本的に仕事は教わって出来るようになってしまう。しかし、研修で教わることは氷山の一角に過ぎないため、自ら周りの人の仕事ぶりを見て能動的に学ぶ必要がある。
また、真似をして盗もうとする事により、相手を観察する目を養う事が出来る。その結果、営業などでも相手のニーズをくみ取る事が出来、商品を売ることが出来る可能性が高くなる。
〇実行方法
上司の近くに常にいて発言や行動を真似る。その時に、コミュニケーションの仕方やメモの取り方など行う事が大切。次第に、自分に合った物まねをする相手を見つける事ができ、徹底的に真似をした後に自分のスタイルに確立する。

【その他の具体的な行動】

【前に踏み出す力】
□主体性

・自分に取って、心地の良いペースメーカーを探す
・悩みは関係無い人に相談
・何はともあれ貯蓄せよ

□働きかけ力
・仕事は総力戦
・幹事は特権を得ること
・宴会芸は死ぬ気でやれ

□実行力
・ペースメーカーとして、資格試験を申し込む

【考え抜く力】
□課題発見力

・「何のために」で世界が変わる
・情報は原点に当たれ
・目の前だけではなく、全体像をみて、つなげよ
・ミスをしたら再発防止をするための仕組みを考えよ

□計画力
・仕事の効率は最後の五分で決まる
・予習:復習:本番=3:3:3
・仕事は復習が全て
・アポ取りから始めよ
・ファイリングしないブクマもしない
・ペース配分を把握せよ

□創造力
・単純作業こそ仕組み化。ゲーム化
・まずは英語を「読める」ようになれ
・世界史ではなく、塩の歴史を勉強せよ
・社会人の勉強はアウトプットがゴール
・脳に負荷をかけよ
・新聞は2紙以上紙で読め

【チームで働く力】

□発信力
・メールは24時間以内で返信
・質問はメモをしながら
・会議は新人でも発言せよ
・朝の挨拶はハキハキと
・コミュニケーションは、メール「and」電話
・「あえて言わせてください」で意見を言え
・敬語は外国語のつもりで覚えよ
・感動をためらわずに伝える
・上司にも心をこめてフィードバックせよ

□傾聴力
・カバン持ちはチャンスの宝庫
・仕事は盗んで真似るもの
・本は速読するな

□柔軟性
・仕事に関係ない人とランチせよ
・相手との距離感を誤るな
・目上の人を尊敬せよ
・苦手な人には「惚れ力」を発揮
・同期とは付き合うな
・社内の人と飲みに行くな

□情報把握力
・頼まれなくても議事録はかけ
・仕事は根回し
□規律性
・何があっても遅刻をするな
・「早く帰ります」を宣言する
スーツは「フィット感」で選べ

□ストレスコントロール力
・叱られたら意味を見いだせ
・休息を取ることも「仕事」だ
・ビジネスマンはアスリート
・小さな出費は年額に計算をしてみる

⑤やってみた感想
50種類の中から以下2点を特に意識をして行った。
・「何のために」で世界が変わる
・目の前だけではなく、全体像をみて、つなげよ
どちらも目的を考えて行う物であり、業務関係なく日常から常に意識をする事が出来る物である。しかし、意識をしなければ私はすぐに抜け持ちてしまう物であるからである。
全体像を掴む事や目的を考える事により、自身に起きた変化として、2点ある。
・自分が行う物の意味を認識する事が出来モチベーションが上がった事
・手段が増えた事
である。
モチベーションについては、やりがいや意味を見つけることが出来たため、業務や日常生活に対して、いつもより誇りをもって行動をする事が出来た。
手段が増えた事に対しては、いつも通りのやり方に対して疑いの目を向けるようになり、他のやり方を考えるようになったこと。この結果、目的を達成するための手段とモチベーションが向上し、いつもより質の高い業務や生活を送ることが出来た。目的を意識する事で手段が増える。その結果、見えるものが増え、創造性が増す可能性が増えると感じたので、今後も目的を意識する事と同時に創造力も伸ばすことが出来るようにしたい。

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