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ライジングサンロックフェスティバルの思い出


ライジングサンロックフェスティバルと私

元々音楽もライブも好きだったけれども、「音楽フェス」というものを好きになったきっかけが北海道の石狩市で開催されている「Rising Sun Rock Festival in EZO」である。
1999年に初めて開催されて以来、20年以上に渡りほぼ毎年8月に開催されている野外フェス。
東京に住んでいる私は毎年必ず行くことができているわけではないけれど、他のフェスと比較して1番参加回数が多いフェスでもある。
備忘録的にその年のことをタイムテーブルを見返しながら振り返ってみた。

2008年

中高時代の友人2人と生まれて初めての家族以外との旅行、北海道旅行と兼ねて参加した初回だった。「椎名林檎」が見られるらしいという理由で行くことになったんだと思う。(1日目東京事変、2日目椎名林檎出演)まさかのZAZENBOYSを寝ながら聴いてた(まだ知らなかった)一緒に行った友人と喧嘩、石狩の地を舐めていて新聞紙に包まりながらレジャーシートゾーンで仮眠したなど強烈すぎる記憶。夜明けのスカパラが沁みた。

2009年

付き合って間もない彼氏(現主人)と参加した2年目。彼氏はビークルでクロックスを片方紛失し、ムーンサーカスに出店していた雑貨屋でサンダルを購入しようとするも、想定の桁だったため、やむなくムートンブーツで過ごしていた。ビークルで吉村秀樹登場。DAISHI DANCEにCapsule。


2010年

入場ゲート
サンステージ

2日目トップバッター永吉矢沢の3年目(矢沢ファンが凄かった。)レジャーシートゾーンでの仮眠中、深夜帯の重低音&照明がしんどかったブンサテ。その後の静かな9㎜。演奏姿を初めてみた相対性理論。アースの周りがガチ沼地(今振り返っても過去一)で、靴を何度も水場に洗いに行く。(これを機に足回りの装備を考え始める)

当時の写真がmixiに残っていた。

大好きなpupa(原田知世様と高橋幸宏氏界隈の人たちでやっていたバンド)と山下達郎をどっち見るかで死ぬほど悩み、確かどっちか途中で抜けて見に行ったんだと思う。この年ムーンサーカスにPLASTICSとかヤノカミも出ててエレクトロ・テクノ系が本当に自分のツボの年だった。

ALTERNATIVE VILLAGEエリア
GREEN OASISエリア
CRYSTAL PALACE
RED STAR FIELD~GREEN OASIS

あと、憧れのChar(日曜日のさんまさんのバラエティで知ってた)を生で見られて死ぬほど感動した。今見返してもめちゃくちゃ個人的に見応えのある年だなと思った。星野源やPUFFYも出てるし…。あと、この年のガチ沼経験から反省会をちゃんとするようになった。※帰りの飛行機で向井秀徳氏とカシオマンに遭遇するハプニング。

以降、バンドを始めたのをきっかけに、海外のアーティストの方が頻繁に聴くようになり、サマソニに行くようになってライジングからは暫く足が遠のくのだが、「サチモス」の出現によりまた邦楽を聴くようになり、またライジングへ行き出すようになるのだった。

2016年

6年振りのライジング4年目。サマソニのチケットを取っていたにも関わらず、どうしても行きたくなり急遽2日目のみ参加。ステージなどいろいろレイアウトが変わっていて戸惑った記憶。MOROHAを聴いた。あとThe finとDYGLの前身のYkiki Beatを聴いた記憶。天気良好。この年までは。

すごい人のRED STAR FIELD
MOON CIRCUS

2017年

「ZAZEN BOYS」を通じて知り合った「えんどうさん」たちがくるようになった5年目。

この年は完全に水没

2日目大雨により会場内ほぼ水没&レジャーシートゾーンに置いていた荷物が終了。

provoのテントに籠ってマリブカツゲンをひたすら飲んでいた記憶。

クリーピーと大好きなサナバが出ていた年。久保田利伸で泣く。サチモスで震える。

Provoに売れる前のキングヌーが出ていました
タイラクル
キャンドルジュンのキャンドル

2018年

昨年度の雨の反省を踏まえて初のキャンプ泊&レンタカー利用の6年目。昨年を大幅に上回る大雨で見たかった電気グルーヴとサカナクションを諦めてテントに籠るほどだった。(サンステのサチモスはギリギリ見た。)

去年を凌ぐ大雨

初めて見れたドミコとNakamura Emi。そして、山下達郎は本当によかった。

最後の「コーラス・竹内まりや」!

一年でめちゃくちゃ注目度があがっていたキングヌーを筆頭に、CHAI、DYGL、DATSなど深夜帯のデフガレージにいた記憶。

深夜のデブガレージイズ最高

初めて参加した2008年以来のスカパラでの夜明け。

2019年

まさかのナンバーガール復活、初めてのライブを見るはずだった7年目。台風により前日に1日目公演中止のアナウンスを受け、失意のまま北海道で過ごした金曜日。同じくナンバーガールを見に来た方々と札幌で飲む。

こんなに晴れたのに。
でも、確かに1日目は風が強かったから仕方がない。

2日目、何しにきたんだろう…という気持ちをもちつつ会場に向かうも、初めて使用したヘブンズ駐車場までの道程で渋滞にあい、7時半に札幌を出発しておきながら会場に着いたのは13時半だった。

やけくそで飲むマリブカツゲン(大好き)
なんだかんだ初めて食べたいちごけずり

深夜帯に見たRALLYE'S JAMとオウガと七尾旅人がとてもよかった。(七尾旅人は今までライジングで見たライブの中でベスト3に入るくらいよかった)

お客さんからもらったリクエストで曲仕上げていくのとってもかっこよかった。ヘリノックス触りながらコーヒー飲んでる時間がたまらなかったなあ。

2022年

本当に開催を待っていました。

2019年にやむなく台風で「ライジングでのナンバーガール復活ライブ」が見られなくなり、まあ、大変残念だけど、また来年出演してくれるよね、という感じだった。まさか、突如として現れた新たなウイルスにより、2020年、2021年と開催自体されないことになるとは思いもしなかった。
2022年ようやく開催された。そして、ナンバーガールも出演することになった。復活のきっかけとなった「ライジングでのナンバーガール」をようやく、やっと見られる。

知り合いのナンバーガールフリーク達が皆石狩の地に集まっていた。私は前日入りし、同じくナンバーガール好きの主人と高校時代に私に「ディストラクションベイビー」を教えてくれた友人と共に札幌を堪能した。
そんな前夜、夜パフェを堪能していたところ、感染症によりやむなく出演ができなくなったアーティストの代わりに、「藤井風」含む複数のアーティストの出演決定の発表がなされた。(正直、ステージも通年より減っていたし、出演アーティストも少なく、開催していただけること自体とっても嬉しいんだけど、贅沢を言うなら、ちょっと寂しいな…と思っていたので)嬉しい誤算である。

「アイラブナンバーガール」

待望の3年振りのライジングサンだった。2日間とも近年稀に見る快晴での開催だった。友人とヘブンズサイトに拠点を建て(ここまでがまず重労働のライジング)、おのおの見たいものを見るために解散した。

ああ、ライジングってこうだったな、と感慨深い気持ちで一通り一周した。それぞれ知り合いのナンバーガールフリークの方々が拠点に集まったりしながら、1日目は過ごした。

メインの2日目。ひたすらナンバーガールを待った。一個前のマイヘアが終わるくらいからいそいそとサンステージに向かい、中尾憲太郎側のちょうど画面前でその時を待っていた。向井さん達が出てきて、リハーサルが行われた。向井さんはすごく楽しそうに、ライジングでの時間を味わっているように感じた。私たちファンもこの時をとてもとても待ち侘びていたんだけど、それは向井さんたちもそうなんだな、と思った。

演奏は終始楽しそうだった。向井さんの口から感謝の言葉と、解散の発表がなされた時、ショックというより、ああ、そうだよな…と思った。次のぴあアリーナでやるライブが最後だと知らされて、このライジングで見るライブが最後、運良くぴあアリーナのチケットが取れてもあともう一回しかナンバーガールのライブを見られないんだ…と思ったら、改めて復活してくれてありがとうという気持ちと、寂しい気持ちと、他にも色んな感情がまぜこぜになって、うるうるしながら「オモイデインマイヘッド」の時にいつも以上に強く拳を空に突き出した。

その後は私も、主人も、友人も、ナンバーガールフリークの面々もみんなしょんぼりしていた。気づいたら、花火が打ち上がっていた。

たまやー

その後は一人、アースでやっていたフレデリックの楽しそうな四つ打ちを聴きつつ、藤井風のライブを待った。藤井風ファンの母からは配信待機している旨のラインがきていた。

藤井風のライブは皆「見守っていた」という表現がしっくりくるような雰囲気だった。やむなくキャンセルとなったアーティストたちの曲を次々と演奏していき、合間合間で大きな拍手が湧き上がった。個人的にはキングヌーの、しかもvinylをやってくれた、というのがとても嬉しかった。急遽決まったステージで、ピアノ一台にも関わらず大きなサンステージを掌握してしまうパワーに圧倒された。

夜明けが近づいてきた。明け方のビギンはとてもしっくりきていて、とてもよかった。

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