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3月4日:女性は強くて、美しい。天然スクラブ&サウナ「ボレ」<バリ島が教えてくれた365個の幸せ>

マッサージやスパが人気のバリ島で、意外と観光客に知られていないのが、ボレ( Boreh)という全身スクラブ&サウナ。お米とスパイスのペーストを全身に塗って、薪サウナに入るのだ。

材料は、ウコン、ショウガ、ガランガル、赤米、コリアンダー、クローブなど。角質が完全に生まれ変わる。ペーストがお肌に馴染んでプルプルになる。体がぽかぽか温まる。控えめに言って、最高だ。

このボレ、バリの女性たちに、何世代にもわたって愛されてきている。一日中、田んぼの中で働いた体は冷えと筋肉痛でガチガチだ。ボレは、そんな彼女たちの筋肉を温めて皮膚を和らげ、体の痛みを減らす。

あとバリでは、赤ちゃんを産んだ後、ボレを体に塗ってお母さんを回復させるらしい。

バリでは、女性が本当によく働く。お祈りの準備、家のお掃除、洗濯、お料理。せっせと働く女性たちの隣で、男性軍はお茶を飲んでいたり、賭け事をしたりしているのをよく見る。そして、男性ではなく女性が家計を支えている家庭もある。

黄色いまっぱだかで、ぺちゃくちゃおしゃべりしながら汗を流す女性たちは、なんだかたくましく、そして美しい。バリっぽいなぁ〜といつも思う。よし、今週も、自分を回復させにボレにいこう。バリの女性たちを見習って、強く生きよう。

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バリ島に住んで5年の月日が経ちました。コロナ禍で観光経済が壊滅したり、過剰開発で環境が破壊されたりひどい渋滞が起こったり。そんな現状を目の当たりにしながらも、バリ島に暮らす人々は、いつも明るく笑顔で、とにかく幸せそう。

-嫌なことが起こったのは悪霊のせい
-人と神様と自然の調和が大切
-貯金はしない

なんでだろう?と探っているうちに、バリ島に根付く「トゥリ・ヒタ・カラナ」という哲学に辿り着きました。「神と人」「人と人」「人と自然」の調和を重視することで、人々は幸せに過ごし喜びを感じることができるという考え方です。

その哲学がしっかり根付いているバリ島の日常にこそ、幸せのヒントたちが落ちています。ここに住まわせてもらっている議事録もかねて、バリ島が教えてくれた365個の幸せを綴っていこうと思います。

メイン画像:UnsplashRuben Hutabaratが撮影した写真