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玲愛と勇介の出逢い⑧

玲愛と勇介との出逢い⑧

初デートの日から1ヶ月程が過ぎた頃、変わらず勇介は玲愛に毎日のように言葉を投げかけている、玲愛にはその毎日投げかける言葉に元気を貰っている

勇介さんは毎日遅くの帰宅のようで、心配する言葉を伝えて...

『ありがとう玲愛さん早く逢いたいな俺』
『玲愛も逢いたい』
『ゆっくり話す時間作るから少し待って欲しい』
『勇介さんゆっくりでいいので』
『玲愛さん?男って好きな人と過ごせるなら張り切ってしまうんだよ』

それは都内某所で待ち合わせをする事になった、京都で約束した事を実現する為のデート...

デートの日を迎えた1週間程前に話す時間が取れ電話で話す

『玲愛さんの声久しぶりに聞けるのを楽しみに待ってたよ』

『玲愛も夜しか時間取れなくてごめんなさい。やり取りは欠かさず頂けてますし、それだけでも嬉しいので』

『それは俺も同じ...玲愛さんとの約束だからね。ところで京都での約束のデートの事だけど待ち合わせは〇〇駅で大丈夫かな?』

『あの駅ですね大丈夫です。お時間は何時がいいですか?勇介さんの希望のお時間に合わせます』

『お昼ごろでも平気かな?...渡部さんと麗華さんとの食事も計画しないといけないね。』

『あの時お話してましたね』

『そうなんだよね...玲愛さんの予定もあるし、その話もしよう』

『勇介さん?麗華さんのお誕生日のパーティーに玲愛誘われていて、勇介さんもご一緒如何ですか?』

『俺良いの?』

『実は...この前麗華さんにお話したら是非一緒に、と伝えてと言われたので一緒に行きませんか?』

『いいのかな?』

『渡部さんでしたよね?先生』

『俺聞いてみるよ。ちなみに何処で?』

『あのチャペルのレストランです』

『京都の時に話してた場所?』

『そうなんです日程は〇〇月〇〇日です。ご都合如何でしょうか?時間は19時なんですけど』

『空けとくね』

玲愛は勇介と夜のデートから過ぎた数日後に、麗華に連絡をする

『麗華さん?パーティーに勇介さんお誘いしても構いませんか?』

『玲愛ちゃん?この前駅で会った男性?』

『そうなんです』

『渡部先生の生徒さんみたいだし...是非お声かけて下さる?お話しましょうって伝えてくれるかしら?』

『わかりました、ありがとうございます』

『玲愛ちゃんも恋に目覚めた?』

『麗華さんったらもう』

『素敵な事よ。お逢い出来るの楽しみにしてるわ、彼氏さんにも宜しくね』

『わかりました』

約束のデートの前日

玲愛は予定より早く仕事が終わりある場所へ向かっていた。よく打ち合わせに使うホテルのラウンジでのカフェをしようと思い、とある駅で下車し駅からホテルまでは数分歩く...

(ここからの景色が好き)

ホテルのshopにあるマカロンがお気に入りで、勇介さんにお土産にと思ってカフェに行く次いでに買って行こうと...

ホテルに到着しカフェへ向かう、時間的にはdinnerの時間でもあったからカップルが多かった

席に案内され、飲み物とケーキーを注文そして持ち帰り用にマカロンの詰め合わせもお願いして...
仕事の纏めも一緒にと思い、noteを開けて仕事をしながら暫くすると注文したケーキとドリンクがテーブルへ...

(身体に沁みる)

仕事をしているとスマホの通知に気づく...それは勇介からだった

『玲愛さんお疲れ様、終わった頃かな?』

『勇介さんお疲れ様です。お仕事終えてカフェで仕事の纏めをしているところです』

『それは横浜で?』

『都内で打ち合わせがありましたので都内のカフェで』

『場所は何処?近かったら俺も行っていいかな?逢いたいから』

『場所は〇〇で...来られますか?玲愛も逢いたい』

勇介さんに場所を伝えると30分程で来れると言う

『30分程で行けるので向かうね』
『お待ちしてます』

明日に逢えるのに前日にも逢えるなんてなんて嬉しい事なのかしら?と心の中で喜びが溢れる

少しでも早く仕事の纏めをして集中していると...

『玲愛さん』
『(名前を呼ばれて)勇介さんお疲れ様です』
『お眼鏡してるね、お仕事してたの?』
『でももう終わるので』
勇介さんのスーツ姿に心ときめかせてしまった

『どうしたの?』

『勇介さんスーツ姿とても似合います』

『ありがとう。仕事帰りだからね』

『玲愛ドキッとしました』

『玲愛さんの服装も素敵だ』

『ありがとうございます』

勇介さんは隣に座って、玲愛を褒めて下さって手を握って下さって...

『美味しそうなケーキそれはなんて言うケーキ?』

『ナポレオンパイです』

『俺もそれにしようかな?』

『美味しいですよ』

玲愛さんの眼鏡姿は可愛らしい姿でドキッとし久しぶりの感覚に、ときめく俺であり玲愛さんを見つめて...

『(玲愛さんを見つめて)』

『勇介さん?』

『見ていたくてね、久しぶりに見る玲愛さんを目に焼き付けたくて』

『見つめるのって嬉しさもありますが、目の前にいる好きな人と笑っていたい』

玲愛さんは恥ずかしそうに照れながら、俺を見てくれてその眼差しには、とても可憐さがあって自然な玲愛さんの姿なのだろう。予期せぬ彼女への連絡から、逢う事が出来てその時間を大切に過ごす...美味しいケーキと彼女との時間は疲れを癒す時間。

俺の前では笑顔を多く見せてくれる自然体の玲愛さん

『玲愛さん?渡部さんと麗華さんの食事会の事だけど、先に渡部さんに予定を聞いたんだ』

『何日か候補頂けましたか?』

『候補貰えて...ちょっと待って(鞄から手帳を出して)まず...』

(玲愛は勇介を見ている)

『(笑顔で)』

『どうしたの(頬にKiss)』

『(照れながら)びっくりしました』

『求められてたかな?って』

『勇介さん...』

『見られたかな?俺はしたかったからね、玲愛さんにはときめきをプレゼントしたいな』

『ときめきはいつも貰ってます。今だってそうです』

『玲愛さんは可愛いし、恋をしてるって実感するんだ。だから逢いたい時には時間を作って一緒の時間を過ごしたいと思ってる』

『勇介さん...ありがとう』

『だから仕事も思い切って集中出来てる。玲愛さんに出逢えて良かった。玲愛さん?』

『名前呼ばれると幸せな気持ちになれます』

『今度さ俺の作る料理食べて欲しいな...まだ知り合って不謹慎かもしれないけど。ゆっくり過ごすのも選択肢のひとつかな?って思うんだ』

『和食が作るのお好きって言ってましたものね』

『いつか実現させたいなと思ってる。話を戻して、候補の日なんだけどこの日と月を跨いでこの日みたいなんだよね。店は渡部さんが選んでくれるらしいよ』

『候補の日は先になってますね、予定調整しやすいです。勇介さんは?』

『俺も玲愛さんの意見と同じで先だから予定組みやすい』

『最初の日程にする?』

『そうですね』

『玲愛さん?呼び方なんだけど俺の希望言ってもいい?』

『かまいませんけど...なんて呼びたいですか?』

『玲愛ちゃんか呼び捨ては?』

『勇介さんのお好きな呼び方で構いません』
『玲愛でも?いいの?』

『どうぞ私はいつも通りで』

『...玲愛』

『はい』

『渡部さんにはこの日に伝えるね。玲愛はこの後まだ時間ある?』

『まだ帰りたく...ない』

『偉い偉いじゃあ初デートの時のように歩こうか?』

『歩きたい...勇介さん?』

『(目を潤ませてる玲愛)泣かないの。玲愛は思ってる事を伝える事って約束してるでしょ?行こうか?』

『うん』

玲愛は甘える事を自分の中で、止めていたのだろうと確信していたから、玲愛への呼び方を変えようと思った。俺の中の選択をしてさんから呼び捨てにした、カフェを出て玲愛の手を掴んでエスコートしながら歩くと、玲愛は俺を見つめていた。

『玲愛?言葉見つかった?』

『(強く握り返しながら)甘えられたの』

『そうだね、玲愛の口から言えたね。俺の前では言って良いんだからね。玲愛は甘えたかったんだよね?』

『うん...甘えたかった』

『麗華さんにも言われてたんじゃないかな?俺の勝手な推測だけど』

『麗華さんに恋をしなさいと言われてました』

『玲愛が俺と恋愛して俺に恋して良かったと思って欲しいな...好きだよ玲愛』

『玲愛も勇介さん好き』

街を話しながら玲愛と歩いて座って話す事にした

『玲愛?ここ知ってる?イルミネーションが綺麗なところでね』

『冬の季節ですよね?玲愛...お仕事帰りに見つけてひとりで見てたの』

『そうなんだね、これからはひとりじゃないから俺と一緒にな。今は秋だからあと数ヶ月で綺麗なイルミネーションが見れるね、その時一緒に見に来ようね』

『一緒に見れる?』

『見れるさ、約束しよう』

『勇介さんありがとう』

横にいる玲愛はとっても輝いてる表情をしている、玲愛には話す時間をより作ってあげる事が今は一番であり、玲愛との時間が俺にとっても玲愛にとっても必要な時間

『玲愛は俺にBARで言ったよな?気分転換も大切ですからと』

『言いました』

『それは今、玲愛にも言える事だからね。こうして俺との時間をより作る事が大切、だから俺は出来るだけ作る事を心がける』

『でも...勇介さんお仕事遅くまでが多いから』

『玲愛?作れる時は作るさ、それは玲愛の為でも俺の為でもある。だから明日は思いっきり楽しもうな。』

『明日凄く楽しみです』

『今の玲愛は俺にとっては可愛い玲愛になってる。明日は今日よりももっと可愛い玲愛になってるかな?』

『なってると嬉しいです』

『なれるさ』

玲愛は俺に甘えて身体を委ねて...

『玲愛?帰ろうか?明日も逢えるからね』

『はいこんなに遅くなっちゃった...』

『途中まで送るよ〇〇までは一緒だから』
『〇〇駅まで一緒なの?』

『俺は〇〇駅が最寄り駅だから玲愛?覚えててね』

『初めて聞きました』

『(手を握って)玲愛行こう』

勇介は玲愛の手を掴みながらゆっくり歩いてる、玲愛は勇介を見つめながら...心の中で

『いっぱいの温かい心をありがとう』と感謝の気持ちを伝えていた

『勇介さん?ありがとう』

歩いて駅に着きホームで電車を待ってる勇介と玲愛...勇介は玲愛の手を離さず掴んだまま。

『遅くまで付き合わせてごめんな』

『ううん勇介さんこそお仕事の残りあるのに』

『玲愛が心配でな。家着くの遅くなってしまうな?大丈夫?』

玲愛は勇介の胸に頭を触れて甘えていた

『大丈夫』

『途中まで行かなくてもいいのか?』

『うん!明日も逢えるから』

『じゃあこうしよう?玲愛は〇〇駅で乗り換えるだろ?乗り換えて次の電車に乗って見送るまで付き合う』

『いいの?』

『その方が安心するだろ?』

『ありがとう』

電車に乗ると玲愛を席に座らせて、玲愛を見つめる

『勇介さん鞄持つから。それとこれ』

『ありがとう。これは?』

『マカロン美味しいの』

『ありがとうな、玲愛降りる駅に着いたから降りよう(手を差し出して)』

『ありがとう』

玲愛の手を取って乗り換える為に一旦電車を降り、次の電車へ乗り換える為ホームを移動

『(手を強く握りしめて)玲愛?lunchの店は俺に任せてくれる?』

『いいの?玲愛も探します』
『俺に任せて欲しい素敵な時間したいからな』
『うん...ではお願いします』

(電車が入ってくる放送が流れて)

『帰る間LINEな』

『うん』

『気をつけて帰るんだぞ』

(玲愛は電車に乗り、勇介を寂しい眼差しで見ながら手を振る)

『勇介さんも気をつけてね』
『ありがとう。玲愛寂しい顔するな笑顔』

『う、うん』

(ドアが閉まる)

勇介さんに手を振るいつまでも...

その瞬間にLINEに送られたメッセージ

(玲愛?コートのポケットを見て)

コートのポケット?何かしら?...

それはいつ入れたのかしら?と思わせるメッセージカードだった

『帰ってから読んでもいいし、帰りの電車の中で読んでも構わない。特に何を書いたってわけでもないから』

『ありがとう』

電車の中でメッセージを開く...

勇介の玲愛に対する思いが綴られていて、それを読む度に玲愛は目を潤ませる...

(勇介さん...)

読み終わるとLINE

『読んだ?玲愛へ綴る俺から玲愛のメッセージ。いつも玲愛の傍にいるからな』

ありったけの思いと感謝の気持ちを贈り続けて...

家に着くまで勇介さんと話を続ける、その言葉ひとつひとつには勇介への思いがまた膨らみ初めて...こんなに素敵な男性と出逢えて玲愛は幸せ

『幸せ』
『玲愛と出逢って俺も幸せだ』