玲愛(りな)と勇介との出逢い①
玲愛(りな)と勇介との出逢い①
季節は1月のとある時期
(玲愛のマンション)
忙しかった仕事が落ち着き、調整しながら予定を作ってその日を迎えた玲愛
出発の前日・・・準備を終えて
『やっと、行きたかった京都旅行に行ける・・・』
仕事に余裕が出来て準備を進めていた大好きな街、忙しかった分リフレッシュしよう・・・・心と身体のリフレッシュするため計画した旅行、お風呂に入って身体をケアしベッドに入った玲愛
(素敵な旅行になりますように・・・おやすみなさい)
朝はゆっくりに目覚めて軽く朝ごはんを・・・・フルーツとヨーグルトとハーブティーを食べていると友人のゆかりからLineが来て
『玲愛おはよう、京都旅行楽しんできてね』
『ゆかりありがとう楽しんでくるね。』
朝ごはんを食べ、ゆっくりしながら準備し新横浜駅へ
新横浜駅までは最寄り駅から地下鉄へ向かう
新横浜駅に着いて駅の中にあるカフェ・・・仕事で立ち寄るカフェでテイクアウト・・・
『玲愛ちゃんじゃない?これから旅行?』
『おはようございます、暫く忙しかったから気分転換に京都へ旅行なんです』
『良い気分転換なるといいわね、行ってらっしゃい』
新幹線のホームへ移動して・・・・・
暫くして駅の案内放送があり(もうすぐ新幹線が来るみたい、乗る号車の乗り場へ)
新幹線がホームに到着して席へ座る・・・(キャリーケースどうしよう・・・上げられるな?・・・よいっしょ)
その時・・・・
『手伝いますよ』
『あの、お願いしても宜しいですか?』
通路を挟んだ席の男性に助けてもらった
『ありがとうございます』
『どういたしまして』
優しい男性に助けてもらえて良かった・・・・
(勇介のマンション)
出張前の準備と仕事の前倒しの連絡を終えて一息を入れる、時間は夜中の1時を過ぎていた
『かなり時間が押してしまったな・・・準備しよう』
勇介は京都へ出張の準備を始めていた、時間的には余裕出来る出張で長年お世話になってる。
クライアント数件とのアポがあるだけ・・・依頼されていたものを纏め・・・
あるクライアントからは無理な件があったがなんとか上手く纏められそうだ
準備をしながらイメージ
準備が終えて1日の疲れを取る為に風呂に入った
翌朝、あまり睡眠取れずに朝を迎えた(足らない睡眠は新幹線の中で補おう)
起きて日課のストレッチをして身体を目覚めさせコーヒーを
一口飲み・・・・(脳に響くな)
時間を確認して(そろそろ時間だな)支度して東京駅へ向かう
東京駅の混雑は相変わらずで(此処は混雑は変わらないな)何時も寄るカフェで、テイクアウトをし新幹線のホームへ歩き乗車した。
席に座り、テイクアウトしたコーヒーとクラブサンドイッチを食べながら、タブレットにスイッチを入れメールの確認をした
(車内放送と発車のベルがなり終わり新幹線は東京駅を出発した)
新幹線が品川に止まりそして新横浜に止まって・・・・一人の女性が隣に座り、横を見るとキャリーケースを上げようとしたので手助けをした
『手伝いましょう・・・』
『あ、ありがとうございます』
(これから旅行の様子の雰囲気で見た目は控え目の女性)
『あの先程のお礼です』
『良いんですか?受け取っても』
『チョコレートです』
『ありがとうございます』
それは可愛い包みのものだった
新横浜駅を出発して、次は京都・・・・それまではゆっくり
玲愛は本を読んだりして過ごす
勇介は軽くテイクアウトしサンドイッチを食べ終わって・・・仕事をした後足らない睡眠を取るため目を閉じた
1時間程過ぎて勇介は目を覚まし残ってるコーヒーを口にして・・・・
前を向くと隣の座っている女性がゆっくりと歩いて来て・・・・
(顔色があまり良くない様子だけど大丈夫なのか?)
席に近くなった時にバランスを崩し突先に勇介は手を差し出す
『す、すみません』
『お怪我はありませんか?』
『気分悪くなってしまって・・・・』
『少し休まれるといいですよ。どちらまでですか?』
『京都までです』
『俺もです』
玲愛は京都旅行の途中、勇介は京都へ出張の途中で新幹線の出来事で二人は出逢う
玲愛の体調不良のアクシデントで勇介の気遣いもあり助けてもらう
『ご迷惑おかけしてすみません』
『いえ大丈夫です』
聞くと降りる駅がたまたま一緒であり降りた駅は京都、ホームで休んだ方がいいと言われベンチで座って・・・少しの時間付き合ってくれた
『宿泊のホテルが直結してるホテルなのでひとりで大丈夫です』
『そうなんですね・・・・実は俺も、フロントまでお付き合いしますよ』
『ありがとうございます。お名前お聞きしても良いですか?私は玲愛です』
『俺は勇介です・・・これ渡しておきます』
『ありがとうございます、玲愛も(バッグから出して渡した)』
『玲愛さんありがとう。これから打ち合わせなので夜連絡しても構いませんか?』
『今日はホテルでゆっくりしてるので大丈夫です』
『わかりました。夜にお電話しますね』
『勇介さんありがとうございました。お仕事お気を付けて』
勇介は打ち合わせを終えてホテルへ・・・・ホテルへ向かっている間に玲愛の事が気になっていた。
(体調は落ち着いたのだろうか?)
移動しながらホテルに到着しチェックインをして・・・
部屋へ行くのも良いが、お気に入りのラウンジへ寄り仕事の処理をする事に・・・・
予定を埋めて今後の予定も埋まって(2月は色々移動が多くなりそうだ)
その姿を玲愛は見つけて・・・・
★
(勇介さん?声かけて大丈夫かな?)
『勇介さん』
『玲愛さん!』
『姿を見つけたので・・・お仕事のお邪魔でしたか?』
『大丈夫です。もし良かった一緒にお茶でも如何です?』
『良いんですか?お仕事中だったのでは?』
『大丈夫ですよ』
『お言葉に甘えて・・・・失礼します』
『玲愛さん何飲みますか?』
『紅茶でお願いします』
玲愛さんの声かけで一人の時間を過ごす予定が一緒の時間を共有する事になった(ありがとう玲愛さん)
席は隣合わせの席だから互いの顔を向かい合って見る事はなかった・・・・横を見る度に玲愛さんと視線が合う
『勇介さん?・・・恥ずかしいですね』
『玲愛さん・・・気分落ち着いてますか?』
『はい勇介さんの手が助けて下さらなかったら・・・』
『そうですか?嬉しいですね。玲愛さん?夜一緒に飲みませんか?』
『お付き合いさせて頂いても?』
『是非・・・20時頃でも大丈夫です?お部屋に迎えに行きます』
『わかりました』
『一旦部屋に戻りましょう』
玲愛と勇介は互いの部屋を教え合った
勇介と玲愛はラウンジを出て互いの部屋に戻るためエレベーターに乗る
・・・・
28階に止まり
『勇介さん後程』
『玲愛さん後程お迎えに上がりますね』
『はいお待ちしてます』
玲愛がエレベーターを降り勇介は30階に降りて部屋に入った
勇介は・・・何時もの京都の出張が今回はひとりの時間は少なくなりそうだ
玲愛さんとの出逢いで・・そう感じていた