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玲愛と勇介との出逢い⑮

玲愛と勇介との出逢い⑮

マフィンを食べながら、勇介さんと一緒にnoteを開いた。びっしりと書き留められいるnote、ひとつの言葉に幾つもの可能性の言葉が埋め込まれいる

(凄い...)

それは凄くお勉強したのだと分かる

勇介さんは玲愛の頭をポン

玲愛:きゃっ
勇介:....そんなに真剣に見なくても良いんだぞ。集中していた時期だったからな
玲愛:それだけ目標を達成するって言葉に現れてます

勇介:そう?...負けず嫌いなところあるからな俺
玲愛:うふふ
勇介:笑ったな

玲愛:玲愛も似てるところがあるから...noteに思いの言葉が所々書かれてますね

勇介:そうだね!玲愛?...ここ?
玲愛:このお言葉って?

勇介:これはな?...テストがあった時に、渡部さんからの言葉に対しての俺の感情

その感情を吐き出す度に、切り替えが出来てな...渡部さんからの言葉のヒントがあった

玲愛:言葉のヒント?...所々ひとつの言葉が書かれてるので...お気持ちがお言葉の中に伝わって来て

勇介:しかし全てを受け入れていたな
玲愛:うん...プラス思考に考えていたんですね

勇介:プラス思考と言うか自然と切り替えられた。しかし決めていた事がある

玲愛:決めていた事?
勇介:時間をな、その時間を決めていた。決めている時間を超えたらしない!と決めていた

玲愛:玲愛にも言って下さいましたね、時間をかけても出来るものではないって

勇介:時間を決める事で自分の中のルールを決める、それ以上はしないとこれだけでも違うからな。玲愛は決めているか?

玲愛:特には決めてなくて
勇介:まず決めてみたらいいんじゃないか?それからでも遅くはないぞ
玲愛:そうします、勇介さんから教わる事いっぱい
勇介:玲愛には悩んで苦しんで欲しくない、楽しんで仕事をして欲しい
玲愛:ありがとうございます
勇介:そして、目標を高くな
玲愛:はい

勇介からの言葉に気づきを貰った玲愛、麗華からの言葉を思い出して勇介に話すと...

勇介:麗華さんの言葉は正しいね。気づきを貰って、そこから修正して前に進む事も出来るからな。ひとつ目標達成したら、またひとつ高く目標が立てられるからな

玲愛:勇介さんのお仕事部屋には、玲愛にとってはたくさんの気づきがありそう
勇介:そうか?
玲愛:うん
勇介:それは嬉しいね
玲愛:お部屋見せてくれてありがとう

(部屋から見える景色、一緒に見せてくれた景色同じ目線で見れたものはとても美しくて、心を打たれるものがあった。

勇介さんはいつもひとりで見ている景色だけど、玲愛と一緒に見る景色はひとりで見るものとはより輝いて幸せな気持ちになれると言って下さった)

勇介:マフィン持ってリビングへ行こう
玲愛:そうでした(noteを置いて)

勇介は玲愛の手を引いてリビングへ戻ると、テーブルにあるノートパソコンを開いて玲愛に伝える

勇介:玲愛?さっきの話だが、話したい事あるって言っただろ?
玲愛:はい何かしら?
勇介:実はな…

(玲愛は勇介からの話に驚きとそのプランにびっくりして)

玲愛:そのようなものがあるの?
勇介:たまたま見つけて1組限定らしく予約したよ

玲愛:予約出来たんです?
勇介:出来たから仕事調整して欲しい。クリスマスディナーだ、宿泊する所は別に決めてある。

玲愛は初めての北海道だもんな、玲愛はお寿司とか好き?

玲愛:お魚大好きです
勇介:じゃ大丈夫だ

玲愛:?

勇介は玲愛に食べて貰いたいものがあった、それはこっちでは出会えない、美味いものを玲愛にも味わって欲しくそれを伝えると。玲愛からは『楽しい事が増えて行くんですね』

勇介:年末にかけてお互い仕事が忙しくなるだろ?その後に楽しみを増やして行けばそれなりにやりがいはあると思わないか?

玲愛:はい
勇介:こうして話す機会も増やして行こうな

(玲愛は勇介に近づいて)

玲愛:...
勇介:玲愛?

玲愛:(勇介の肩に甘えて)
勇介:幸せな顔してる
玲愛:お顔に出てます?

勇介:とってもな?誘って良かったと思う。いつも互いの仕事帰りに誘うばかりだと、まだ話したいと思う俺がいてな

玲愛:うん
勇介:玲愛を遅くまで誘って申し訳ないと思ってる

玲愛:時間足らなくなりますよね?もっとって欲張りになってしまいます
勇介:だから休みの前の日に時間作って貰えるようお願いしたんだ
玲愛:ありがとう嬉しくて(目を潤ませる)

玲愛の泣き虫がまた出て、勇介は玲愛の目尻に微かな涙を指で掬う。

喜びの感情を顕にする玲愛は、勇介にとっては可憐な姿で言葉にしたくなる....

玲愛は照れ笑いながら応えて、それがまた勇介にとっては胸の鼓動を高ぶらせ、あの頃より玲愛の表情は緩やかと輝きが増していた。

玲愛がずっと気になっていた事...それを勇介に聞くと『あそこに椅子があるのは何故ですか?』

勇介:ちょうど座って窓からの景色を見るのに良いスペースで、玲愛座ってみる?
玲愛:いいの?

勇介さんに連れられて...

勇介:玲愛はここ
玲愛:重くない?
勇介:大丈夫!(玲愛が座るとバランス崩さないように支えて)

玲愛:きゃっ
勇介:バランス崩すといけない
玲愛:ありがとう

勇介:ここからの眺めはどう?
玲愛:勇介さんの独り占めの景色だったんですね
勇介:飲みながら眺める景色が好きでな
玲愛:お仕事からの帰宅からの、ゆっくりな時間だったんですね

勇介:これからはこうして見ればいい
玲愛:秘密を教えて下さって嬉しい

玲愛を膝に乗せて眺める景色は後ろから、そっと顔を覗き込むと嬉しそうに見ている玲愛の顔があり、それだけを見ていても飽きない

勇介の視線に気づいた玲愛は『このままずっといても...て、でも勇介さん重くない?』

勇介:玲愛を独り占め出来るから

玲愛:勇介さんったらズルい
勇介:玲愛とデートもこうして家でのデートも捨て難いな

玲愛:互いの家での過ごすのもまったり出来て玲愛も
勇介:色々な決め事したくなるな

玲愛:決め事?

勇介:そう過ごし方をな?敢えて決めずにのんびり過ごす。デートも映画見たり街へ出かけたり行きたい店へ行くのも楽しいが、家で過ごすのも好きだな

好きな人と過ごす時間は、どんな時間であっても一緒に居られるだけで嬉しいからな

玲愛:一緒に居られるだけで嬉しいです

勇介:(玲愛の頬を後ろへ向かせ...鼻と鼻を合わせる)

玲愛:ゆ、ゆうすけさん?
勇介:こんな近くに玲愛がいると見つめたくなる...俺の事もっと好きになって

玲愛:...(鼻を押し付けて)これが答えです

互いが恋愛に対して、過去の相手の事が原因で思いを伝えられずにいた事は、伝えあっていたからこそ受け入れてくれる相手に巡り会った事を確信している。それは勇介と玲愛のセッションの先生からの言葉が心に響く...

勇介:(玲愛の鼻から離して)玲愛に思いを伝えたくなる時があって

玲愛:うん
勇介:今この時がそうで、態度でくっつきたくなるのはどうしてなんだろうな?
玲愛:玲愛は会えなかった分を取り戻したいから

勇介:言わせてしまったね
玲愛:言ったもん勝ちです!(笑顔)

『玲愛に惚れてる俺がいる、玲愛を守りたい俺がいる』
それが全てで、仕事に集中してる時は終わったら玲愛との時間に集中したい俺がいた。

頭を切り替えた時には、玲愛の事だけを考えたい俺がいる、エネルギー充電を玲愛から貰いたいそんな我儘な俺。玲愛から名前を呼ばれて

玲愛:勇介さん?
勇介:玲愛?

玲愛に呼ばれて名前を呼び返すと、玲愛はお願い事を言って...玲愛は申し訳なさそうに

『快く受け入れよう』

同じ位置で...

同じ目線で...

その灯りを見れる幸せは、ひとりでは感じる事が出来ないくらいの灯りの良さがあった。振り向く玲愛がその灯りで、より輝いて同じ喜びを感じる事が出来てふたりで濃い時間を味わう事。

玲愛:とても幸せな時間
勇介:俺はその倍だ...玲愛?喉乾いただろ?

玲愛の好きな紅茶淹れてあげるからこの椅子に座ってて

玲愛:いいの?

(勇介は棚からティーポットを出して玲愛に好きな茶葉を選んで貰う)

勇介:玲愛?どれがいい?
玲愛:(茶葉の香りで)この甘い香りのお願いします

勇介:俺な紅茶マスターの資格も持ってるって話したの覚えてる?

玲愛:聞きました
勇介:今の仕事の前に関係する仕事をしててな、今は必要なくなったんだが...紅茶の淹れ方は自信ある

玲愛:素敵な資格ですね、玲愛またちょっとイメージしちゃいました
勇介:イメージ?
玲愛:はいっ!勇介さんがカフェのマスターしてるイメージです

勇介:それは考えた事なかったな?玲愛は何でもイメージするな
玲愛:女性は妄想好きだから
勇介:俺も妄想するぞ?
玲愛:どんな妄想ですか?

勇介:聞きたい?
玲愛:言いたい時に聞かせて下さいね

勇介:...玲愛...ズルいなぁ
玲愛:え?ズルいかしら?そ、そんなつもりないです

勇介:困らせてごめんな、玲愛可愛いからつい

玲愛:もう知らないっ!ぷん

勇介:(怒っちゃったかな?)お待たせ

玲愛:(窓の景色を見ている)

勇介は何度も玲愛の名前を呼ぶが、玲愛からは返事がなく...

勇介:玲愛?ごめん

玲愛:...(振り向いて)勇介さんのバカバカ(と言いながら胸を叩く)

勇介:玲愛ごめん
玲愛:うっそでーす

玲愛からの小さな抵抗...それは小さな子が抵抗する姿のような姿。再び玲愛を抱いて膝に座らせて話しかけると、玲愛は笑顔で『意地悪な抵抗しちゃいました』と言う。思わず俺は『びっくりしたよ...』と焦った顔になってたはずだ...玲愛はにっこりと笑顔で俺の顔を見つめて言う『困ったお顔から笑って』

勇介:そうだね
玲愛:勇介さん困らせてごめんなさい(泣きそうな目)
勇介:いや俺が悪いんだ...玲愛の拗ねてる所も好きだな

玲愛の姿は全て好きだ
まだ知らないところが多いのは正直な所であり、可愛く甘えて来る姿はもっと....胸が熱くなるのを自分自身が良く解ってる。

玲愛からも思いを言葉にしてくれるその姿は嬉しい思いだ

玲愛:話しても話しても飽きなくて...

その輝く灯りが消えるまで玲愛と会話を続けて夜は部屋の時計は次の日を迎えた