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【株式投資初心者の方へ】PER・PBRってなに?

こんにちは!きみちゃんです!

今回は「最近株を始めた!」という方に向けて、PERとPBRについてお話ししたいと思います!

このPERとPBR、なんとなく聞いたことがあるけどいまいちよくわかってない…という方の参考になれば幸いです♪

※PERとPBRなんて知ってて当然だろ!という方にはあまり参考にならないと思いますので御了承下さい。

1 PERってなに?

ずばり!結論から言いますと、PERとは「今現在の株価が1株あたり利益の何倍か?」を示す指標です!
では、順を追ってお話しします。

まず、PERという単語についてですが、これは「Price Earnings Ratio」の頭文字を取った略称です!
直訳すると、Price=値段、Earnings=収益・稼ぎ、Ratio=比率なので、「収益と値段(株価)の比率」といったところでしょうか?
実際に日本語では「株価収益率」と言います。

PERは次の計算式のとおり求めることができます。

PER = 株価 ÷ EPS(1株あたり利益)

例えば、A社の株価が1,200円で、1株あたり利益が120円であった場合、
PER = 1,200 ÷ 120 = 10倍!というように求められます。

おそらくここらで多くの方が、「1株あたり利益ってなんだよ」と思ってると思いますので、こちらもお話しします!

「1株あたり利益」とは、会社が生み出した最終的な利益である"当期純利益"を1株あたりの金額に直したものです。
簡単に言えば「その会社の1株がいくら利益を生み出しているか」といった感じです。

英語では、Earnings Per Shareと言い、頭文字をとって「EPS」と呼ばれます。

1株あたり利益は次の計算式で求められます。

1株あたり利益 = 当期純利益 ÷ 発行済株式数

企業が公開している決算短信を見てみると、業績欄の1番右側に当期純利益という項目があります。それがその企業が生み出した利益の総額です。
発行済株式数についても、決算短信で確認できます!決算短信2ページ目の中に、発行済株式数という項目があるので、こちらを確認してみてください!

実際に数字を使って計算してみましょう。
例えば、B社の当期純利益が2,500万円、発行済株式数が250万株の場合、
1株あたり利益 = 2,500万 ÷ 250万 = 10円!というように求められます。
B社の1株は10円の利益を稼いでいる!と言えます。

なお、1株あたり利益については、決算短信でも開示されてますので、自力で計算する必要はありません。(業績欄の中にあります。)

ここでPERの話に戻ります。
PERの計算で用いたA社の株の場合、1株あたり利益が120円で、PERは10倍でした。
これは、A社の株価は1株あたり利益の10倍の値段がついているということです。
1株あたり120円稼ぐA社株が、市場で1,200円で売買されているということですね!

ちなみに、日本株ではPERの平均は15倍と言われています。
それ以下であれば割安だと考えてもらえればOKです。
日本株のPERを調べるときは、ぜひこの15倍を基準に考えてみてください!

2 PBRってなに?

では続いて、PBRについてお話しします。

ずばり!結論から言いますと、PBRとは「今現在の株価が1株あたり純資産の何倍か?」を示す指標です!
先ほどのPERは利益に着目した指標でしたが、このPBRは資産に着目した指標となっています。
では、順を追ってお話しします。

まず、PBRという単語ですが、これは「Price Book-value Ratio」の頭文字を取った略称です!
Book-value=帳簿価格という意味で、PBRを直訳すると「帳簿価格と値段(株価)の比率」となりますが、「会社資産と株価の比率」と考えて問題ないと思います。
実際には日本語で「株価純資産倍率」といいます。

PBRは次の計算式で求めることができます!

PBR = 株価 ÷ BPS(1株あたり純資産)

例えば、C社の株価が2,000円で、1株あたり純資産が500円の場合、
PBR = 2,000 ÷ 500 = 4倍!というように求められます。

またまたここらで、多くの方が「純資産ってなんなん?」と思うだろうと思いますので、純資産についてお話しします。

純資産とは、会社が持っている資産のうち、会社持ち分の資産のことを指します。

株式会社の設立の際は、株式を発行して投資家から出資を募ります。この際に投資家から出資してもらったお金は、その会社の資本金になります。
例えば、1株100円の株式を1万株発行して、100万円の資本金を集めるといった感じですかね。

この100万円(資本金)を元手にビジネスを展開していくわけですが、もっとビジネスを大きくしたい!という場合には、大抵の会社は銀行などから借金をして元手資金を増やします。
100万円の資本金に加えて、900万円の借入れを行えば、1,000万円を元手にビジネスを行うことができます!

このように、会社の資金は「資本金」と「借金」の2つに分類され、この「資本金」の部分を「純資産」といいます!
純資産は会社持ち分の資産なので、借金と違って返済する必要はありません!

純資産には、投資家からの出資である資本金に加えて、過去にビジネスで稼いだ純利益を積み立てる「利益剰余金」などがあります。
たくさん利益を出している会社ほど、この利益剰余金がたくさん積み立てられるので、純資産も大きくなります。

そして、会社が解散するよ!という場合にはこの純資産を投資家で分け合うことになり、投資家は1株あたりの純資産額を、保有する株式数分だけ受け取ることになります。

1株あたり純資産は次の計算式で求めることができます。

1株あたり純資産 = 純資産 ÷ 発行済株式数

純資産は、会社の決算時に発表される貸借対照表の純資産の部の合計金額のことを指します。

もし、株価がこの1株あたり純資産より安い場合があったらどう思いますか?
めちゃくちゃお得じゃないですか!?
だって、会社解散でもらえる金額よりも1株を買う金額の方が安いんですよ!
その差額は儲けになりますよね?!

そんなわけで、PBRを見る際は1倍を基準にしてください!
1倍より低ければ割安です!

3 どういう場面で活用するの?

それでは、このPERとPBRの活用法をご紹介します!

ずばり!これらの指標は「株価の割安度を測る」ために使います!

株式投資の基本は「安く買って高く売る」ことです。でもどうやって安く買えばよいのでしょうか。

そこで登場するのがこのPERとPBRです!
割安=安いということなので、判断基準(PER:15倍、PBR:1倍)を下回る銘柄があれば、買いを検討しても良いかもしれません。

ただし!PERとPBRだけを見て、安易に割安と決めるのは危険です!
この2指標を含めて、ほかにも会社の将来性など総合的に判断する必要があります。

というのも、将来に不安がある会社は割安にある傾向があります。
こういった会社の株は「万年割安株」といって、なかなか株価の上昇が見込めません。

そのため、割安株を調べる際にはPERやPBRだけでなく、総合的に判断するのがいいと思います!

あくまでPERとPBRは、その1つの手段といったところですね。

4 PERとPBRを使いこなそう!

以上、PERとPBRについてお話ししました!

PERとPBRを使いこなすことができれば、今の株価が割安なのか、割高なのかしっかりと判断ができるようになります!
これは株式投資をやっていく上で、1つの武器になると思います!

この記事を読んで、なんとなくでもわかったよ!と思ってもらえたら嬉しいです😊