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どっか行きたい病

 中・高時代の友人が、以前、FBのプロフィールの趣味欄に「逃亡、失踪」と書いていて笑ったことがある。まあ、私の場合はどこかへ出かける時は少なくとも両親には伝えておくので「失踪」はないかな。でも、時々、無性にどこかへ出かけたくてしょうがなくなる時がある。名付けて「どっか行きたい病」。ただ現実からどこかへ逃げ出したくてたまらない。なので、「ここではないどこか」であれば行き先にはこだわらない、たぶん。

 私の趣味はけっこう幅広くて、一つを深く掘り下げるというよりも広く浅くいろいろたしなんでいる、つもり。たとえば・・・
 (いわゆるクラシックの)音楽鑑賞、アート鑑賞、読書、お茶を淹れて飲むこと、興味を持ったことや人物について調べること、そしてそれらを求めて旅行すること、写真を撮ること、あたりか。なので、美術館や音楽、オペラやバレエの公演情報をチェックして旅行することもあるし、歴史上の出来事が実際に起きた場所に行って当時に思いを馳せ、感激することも。もちろん、地元の美味しいものを味わうことも忘れてないよ。

 今までに旅行した中で印象に残っているのは、初めてワシントンDCに行った時に博物館や国会議事堂や連邦最高裁判所を見学したのだけど、とにかくお役所や美術館の一つ一つがすごく大きくて、しかも日本だとありそうな塀に囲まれていないことかな。建物どーん、銅像どーん。東京じゃ無理。あと、警備の人たちがみんな帯剣、じゃなかった銃を携帯していること。日本の街中じゃ警官以外で銃はないよね。同じ国で、鉄道で2~3時間ほどの距離のはずのNYに行った時は、小さな島に高層建築がひしめき合っている様が日本を思い出させて面白かった。街中に緑豊かな大きな公園があるのもいいな。台北に行った時は、日本と同様に地震国のはずなのに、古い建物がかなり残っていること。特に、日本統治時代の建物が大切に使われていることにちょっと驚いた。日本では、そんな頃の建物はどんどん取り壊されて新しいのが建ってしまうのにね。上海では、最先端の高層建築と、小さな民家が道路を挟んで向かい合っていることかな。ちょっと路地に入れば民家が立ち並んでいて、しかも洗濯物がバーンと干されていたりして。今はどうなっているんだろう、あのあたり。
 国内だと、長崎県の外海地区に行ったのがよかった。バスは一時間に一本。車もほとんど通らなくて、ただ鳥の鳴き声や草刈り機の音が聞こえてくる、のどかな風景。教会を見学させていただいたり、隠れキリシタンの残した遺物などを見たり。世界遺産にも登録されたんだっけね。今度は平戸と雲仙と、あと五島列島とか行きたいな。

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