とにかくとにかく演芸を浴びたい!2024年07月①

7月10日 ルート9 特別企画!「落語講談逆転!!」
に参加しました。
この会は企画タイトルの通り落語家が講談を、講談師が落語を演じるという企画。
出演の3人と共に期待しかない会でした。
昔昔亭昇  スパルタ戦記 テルモピュライの戦い  春風亭昇輔作 ギリシア戦記 スパルタ テルモピュライの戦い とすることもあり
三遊亭花金 ギリシア戦記 アテナイサラミスの海戦 春風亭昇輔作
神田桜子  紺屋高尾
昇さんと花金さんは昇輔さん作のギリシア戦記の連続物を1席づつ、
昇さんのテルモピュライ、数では圧倒的に不利なスパルタ兵を猛猛しく鼓舞するシーンで昇さんはレオニダス王でした。
花金さんのサラミスの海戦、こちらも不利な状況でも策を巡らし軍と民衆を導くテミストクレスの姿と花金さんが重なりました。
桜子さんの紺屋高尾、講談口調の出だしに心配してしまいましたが、桜子さんの高尾太夫が可愛いくて艶やか。
アフタートークで桜子さんが話す「落語と講談の違い」から自分の解釈としての「落語と講談の違い」神田伯山先生の講談の人気の秘密?について考えてみました。
落語は「登場人物を演じる」話芸だと思います。所作が大切なのは所作によって演じる登場人物に説得感を持たせるため。
対して講談は「人物を生み出す」話芸、講談師の隣に人物を生み出してト書きで生み出した人物を動かす。所作が落語ほど重視されていないのは生み出した人物はそのものだから「〇〇風な動き」は必要がないから。
では、神田伯山先生の講談は講談でありながら人物描写が落語的なアプローチ、落語と講談のハイブリット。だから講談ファンにも落語ファンにも演芸ファンにも受け入れられて人気なのか?と考えました。
ともかく実験的で刺激的な会でした。



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