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③ それは、社長の仕事です。

いつもありがとうございます。

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2005後半〜7年

何か聞かれれば、全力で答える。
何か問題と言われれば、とにかく解決する。
何か言われたら、その通り動く とにかく動く。

分からないから、とにかく起こったことだけを
どうにかこうにかして、やっていく。

一番聞きたい相手、オモニが居ないもんだから
誰に何を聞いて、何をしたらいいのか分からない。

なんで継いじゃったんだろう。
なんでこんなに苦しい思いをしなきゃならないんだ。
オモニは、なんで私を置いて死んだんだ。
なんでみんな分かってくれないんだ。

この頃は、何もかもが 誰かのせい でした。

でも、何処かで自分がやらなきゃ。ってあったんでしょうね。
そして、自分の実力のなさや経験や知識のなさが悔しかったんでしょう。

(どうにかしないと)
ある経営コンサルティング会社の役員へ会いにいきました。
とにかく、悩んでることや困ってることを伝えたのです。

そして、いただいたアドバイスに対し
私は、堂々とこう答えるのです。

「そういうことを、専門の外部の方にに委託したいんです」

アドバイスを聞いた私は
心の声→(それよ!それ!そんなふうにしてほしいのよ!)苦笑

そんな私の言葉に

「社長。それはあなたの仕事です。」

と、バッサリと斬られるのです。。。。。。。。

そして、泣きそうなくらいシーンと静まりかえった会議室を出て
とぼとぼと歩きながら帰るのでした。

アドバイス頂いたうちの、ひとつ。
それは「事業計画」でした。

分からないことを聞くことを、恥ずかしいと思っていなかったので
なんでも質問した私に、誠実に答えてくれた役員の方に感謝です。

さて。
事業計画の「じ」の字も分からない私は
とにかくいろんな本を読み、事業計画の作り方を調べました。

結果、どれを読んでも分からない。

分からないんです。
表紙に「簡単!」とか「これで解決!」とか書いてあるのに
簡単じゃないし、とにかく分からないんです。

私、何もできなかったんですよね。

知らなかったんですよね。
会社は、みんなが分かって対応していたので、私が指示しなくとも
会社はどうにか回っていたんです。

20年以上働いている人や、現場を分かってる人がいたので
みんなはいつも通りに仕事していた。

私は、ただ オロオロ オロオロするだけ。

とにかく、事業計画だ。
どうにかして「事業計画」を作らなきゃ。
この四文字が私をどんどん崖っぷちに追いやるのです。

当たり前です。
事業計画を誰かが用意してくれるわけない。

でも、事業計画の作り方が分からない。

社内に聞いても(←聞いた!?笑)、誰も分からない。

私の悩みと同時進行で会社も動いてくので
社員のみんなは大変だったと思います。

この頃の私は、理念も目的も目標もなかった。
分からなかったし、社長の仕事って何か分からなかった。

本当にみんなには苦労をかけたと思います。
不安だっただろうし。


そして、この事業計画。
とんでもないことを招くのですが、

次回に。。。。。。


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先代のオモニはカリスマ性があり、とにかくすごかった。
だから、頭の中は誰にも分からないんですよ。すごすぎて。
ついていけないんです、あまりにもやることがでっかくて。
だからこそ、継ぐって大変でした。

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今の第一物産は
「すべてのお客様の”美味しい”のために」を理念に
第一物産チームひとつとなり
全員で目標に向かって力を合わせ、知恵を合わせ行動し
目的のために呼吸を合わせ、心を合わせています。

共通用語も増えました。

提案も増えました。

仲間をたたえる拍手も増えました。

挨拶が増えました。

笑顔が増えました。

みんなが呼吸をするように、理念を自信持って言えるようになりました。

特に、パートタイムの社員さんたちが大活躍!
そして、若手リーダーたちも大活躍!
幹部たちも、未来のためになんとしてでも!と行動してくれています。
そして、その姿を追いかけるチームのみんなの力がすごい!

そしてそして、第一物産の事業計画には
10年後、20年後、30年後の未来が描かれています。
未来を描き、それを共に叶えるために力を合わせる仲間がいる。
こんなにも幸せなことはありません。

まだまだ、やらなくてはならないことは山ほどあるけれど
大変なことは山ほどあるけど、それを一緒にやっていこう!
と共にいてくれるチームのみんなに感謝です。


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ここまで来るのには、過去の経験がなければ
気づかなかった大切なこと・出来事があるので、しばらく過去の話は続きます。
ほとんど私の失敗ばかりの話ですが。

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