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輝く!2022中日スポーツ大賞
立浪監督の初年度とあって夢と希望を抱きながら幕を開けた2022年だったが、本音をいえば補強に動こうとしないフロントの消極姿勢に対する不満と、選手層の薄さからくる不安で一杯だったことは否定のしようもない。そりゃパワプロのペナントじゃあるめぇし、若手の覚醒だけで優勝できたら苦労しねぇっての。
その不安は的中する。「ミラクルエイト」だ、なんだとワチャワチャしていられたのも束の間、初夏を迎える頃には貧打が深刻化し、さらに石川昂弥、鵜飼航丞の離脱がトドメとなり、チームはずるずると下降線を辿ったのだった。
一方、岡林勇希、高橋宏斗というニューヒーローが誕生。さらには出血覚悟のトレードで涌井秀章を獲得、現役メジャーリーガーのアキーノ獲得にも成功するなど、ストーブリーグでは例年になく積極的な動きをみせた。
そんなわけでシーズンこそ最下位という結果に沈んだものの、ファンは案外ポジティブに来季を見据えているようにも思える。早くもキャンプインが待ち遠しいが、その前に大晦日恒例の「中日スポーツ大賞」をお楽しみいただこう。
ルールは例年と同じ。この一年間で中日スポーツ1面を飾った人物、見出しを集計。そのベスト5をここに大発表する。
昨年の中日スポーツ大賞は↓から
それではさっそく第5位からカウントダウン!
同率5位 鵜飼航丞 16回
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近年稀に見る本格大砲として期待された鵜飼だが、今季はその片鱗を見せるに留まった。清原和博氏も唸るほどのパワーを誇るなど、大器であることには疑いようもない。
右翼守備がかなり怪しいのはご愛嬌。来季はガッツモデルのバットで30発をクリアし、一気に大ブレークを果たしたいところだ。
同率5位 岡林勇希 16回
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え? バヤシが5位で出ちゃうの? と意外に思えるほど、今季はとにかく躍動しまくった岡林君。打つ、走る、守ると三拍子揃った活躍が評価され、ベストナイン、ゴールデングラブ賞受賞の栄誉にも輝いた。今セ・リーグで最も熱い外野手である。
開幕戦で猛打賞を記録したり、最多安打のかかった終盤に4安打固め打ちを見せるなど、「ここぞ」での強さもスターの素質ありだ。
同率4位 石川昂弥 20回
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飛躍のシーズンになるはずが一転。一瞬の判断ミスが命取りとなり、一年のほとんどをリハビリに費やす格好となった。もし怪我がなければ、間違いなくトップ3には食い込んでいたはずだ。
無念だろう。悔しいだろう。だが、取り返すには打つしかない。来年は、前田新悟や新井良太も背負った栄光の「25」番で出直しを図る。
同率4位 大野雄大 20回
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立浪竜の初陣を任された大野雄大だったが、残念ながら期待に応えることはできなかった。春先は調子が上がらず不安視もされたが、そこはなんだかんだでエースである。5月6日の阪神戦で10回2死までパーフェクトに抑える「準完全」を記録すると、尻上がりに成績も改善し、終わってみれば防御率リーグ4位と沢村賞投手の意地をみせた。
どれだけ凄い成績を残しても「暗黒時代のエース」の汚名を晴らせないのは勿体ない。なんとか大野が元気なうちに優勝したいものである。
第3位 根尾昂 29回
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1シーズンでこれほど運命がころころ変わった野球選手も珍しいのではないか。もう遠い昔の出来事のようにも思えるが、今年の根尾は「外野手」としてスタートしたのだ。それが5月半ばには「遊撃手」になり、6月21日には「投手」として生きていくことが正式に発表されたのである。
賛否渦巻いた根尾の投手転向。ただ、正直なところ打者として3割とか20発とかを打っている姿は想像できなかったので、本人が納得しているならこれで良かったと思う。落ち着くところに落ち着いたわけだ。
第2位 高橋宏斗 35回
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こんな事を言うのは非常にアレなのだが、慶應大学は本当によく高橋宏斗を不合格にしてくれた。というか、こんなバケモノは大学野球に行っちゃアカンでしょ。
ある意味、岡林以上にインパクトを残した高橋の覚醒。その凄さは「次期エース」なんてレベルを超えて、「日本のエース」への期待を抱かせてくれるほどであった。
投げるたびに僕らの度肝を抜いた2022年。さあ来年はどうなる? 二桁勝利どころか沢村賞も夢ではない。
中日スポーツ大賞 立浪和義 76回
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大記録の誕生である。平成以降、一年間の最多1面回数は2004年の落合博満が持つ66回であった。あの星野仙一でさえも自己最多は1996年の57回。それを一気に更新する76回は、それだけ中日ドラゴンズにとって立浪和義がオンリーワンな存在であることを証明している。
例年、チーム全体の動向を報じるときには「竜」という見出しが使われてきたが、今季はこれが「立浪」「立浪竜」に置き換わった。76回という驚異的な回数を稼げたのも、このためである。
総評
はてなブログからnoteへ移籍後、初めてとなった「中日スポーツ大賞」も、無事書き上げることができた。毎年、この更新をもって年内の作業を終えるのが恒例となっている。果てしなく自己満足の域を出ない作業ではあるが、ドラゴンズファンとしての一年間の総仕上げがこの「中日スポーツ大賞」なのだ。これをやらねば年を越せない。
さて今季はランキングがあらわすように、とにかく若手の躍動が目立つ一年となった。その中で、特筆すべきは岡林勇希、高橋宏斗の投打のプロスペクトの台頭だろう。もしこのふたりがいなければ、今ごろもう少し暗い気分で一年を振り返っていたかもしれない。バヤシ、ヒロト様様である。
オフには京田陽太、阿部寿樹のトレード放出も話題を呼んだ。この決断が凶と出るか、吉と出るかは分からない。現段階ではなんとも言えず、とりあえず涌井と砂田毅樹の活躍を期待したい。
毎年思うのだが、あと一ヶ月後にはキャンプインを迎えているのだ。うかうか餅を食っている場合ではない。そんなところで、また来年もよろしくお願いします。よいお年を。
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