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観察力アップの工作 ーひな祭り編ー

工作は、手先の器用さを育てるだけではありません。観察力を伸ばすチャンスでもあります。

工作に興味をもつ

子どもが何かに夢中になっていないとき、子どもからよく見える場所で、工作を始めます。すると、子どもは、親がしていることが気になります。

子「何しているの?」

親「ひな人形をつくってるんだよ。手伝ってくれる?」

親子でひな人形づくりが始まります。

観察を通して、工作に夢中になる

ある程度は、作り方を教えますが、全てを教えません。

年齢や発達段階によっては、目鼻口の位置や形も捉えられないと思います。親の顔で確認したり、鏡で確認したり、イラストで確認したりしますが、それでもうまく描けないことがあります。それはそれで味のある絵だと思う気持ちが大切です。

今回は、着物の合わせる向きが右か左か、どっちだったか分からないから見てきて作ってもらいます。家にひな壇があります。それを子どもが見に行きます。見に行くだけでも冒険気分です。子どもが視点をもった観察をします。

これも正しくできるかどうかよりも、意識してみることや、それを通して親子で会話を楽しむことが大切です。向きを反対にしたいと言えば、それを尊重してあげます。

最後に、ひな壇にひな人形を並べます。お殿様とお姫様の「右左もどっちだったかな」と悩み、子どもに助けを求めます。先ほどと同じで、子どもが視点をもった観察をます。

子どもは何度も本物のひな人形を見に行きます。右か左かの観察の視点をもっています。子どもの姿を見ると、宝探しの冒険を楽しんでいるように見えます。

おまけ

日本では左が上座(向かって右)なので、本来お殿様は左ですが、国際的には反対で右(ライト)が上座です。京雛は左が上座ですが、一般には右(向かって左)にお殿様を置くようです。日本では左が上座の考えで、左が前に出る(向かって右前)ことが基本で、着物も引き戸も右前です。引き戸の場合、実用面からも右前が都合がよいようです。

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