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子どもに「謝りなさい」 もっといい方法は・・・

先日、子どもに向かって「謝りなさい」と言う親を見かけました。強制的に謝らせることに意味があるのでしょうか。子どもが間違ったことをした思い、申し訳ないと思い出てくる自発的に出てきた「ごめんなさい」が大切なのではないでしょうか。

子どもに間違ったことをしたと思う気づきを与え、相手に嫌な思いをさせたことに理解させることが大人の役割ではないでしょうか。

気づきを与える問いかけ

子どもは、今やっていることに夢中になったり、感情的になったりします。自分が遊んでいるものを邪魔されれば、それを守ろうと必死になり手がでることがあります。ひどいことを言うことがあります。

だからこそ、まずは子どもの願い・思いに耳を傾ける必要があるのではないでしょうか。

自分が大切に作っていたものが壊されたことが嫌だった。話を聞いてくれなかったから腹が立った。など。

次に、何をしたのかを問いかけます。

自分は、相手をたたいちゃった。バカって言っちゃった。

問いかけることで自分がしたことに気づきを与えます。

もしも、たたいちゃったのが初めてであれば、たたくことがいけないことを教える必要があります。初めてでないのであれば、たたいたことをどう思ったか、さらに問いかけます。

子どもは自分の思いを大人が理解してくれて、自分のやったことを認識できれば、間違ったことをしたと気づくことができるはずです。

間違ったことをしたときには謝ることを教えてあれば、最後の問いかけをします。

間違ったことをしたんだったら、どうする?

謝ったときに、

これからはどうする?

と聞いてもよいと思います。

小さい子どもなら、ここまでで十分です。


相手の気持ちを理解させる問いかけ

相手に嫌な思いをさせたことに理解させることはなかなか高度です。なぜなら、子どもは相手の立場で考えることが苦手だからです。

「たたかれたらいやでしょう」と問われれば、表面的には「はい」と答えるかもしれません。しかし、本当に理解できているか怪しいです。

自分が嫌な思いをしたことに蓋をして、自分がしたことを、自分がされた側へと視点を移して、どう思うか考えることは高度なことです。

そこで、もっとシンプルに、「もしも、ママがたたかれたどう思う?」と聞くくらいがちょうどよいです。自分の思いに蓋をするのではなく、ママという他人事にします。他人事にすることで答えやすくなります。でも他人でも、子どもにとって大切な人です。もちろんパパでもいいと思います。自分にとって大切な人がたたかれることは、嫌なことです。

相手の立場で考えるのではなく、立場を変えずに客観視させます。


まとめ

「謝りなさい」という言葉。わけも分からず、怖いから謝ることになる子どもの気持ちを考えると心が痛みます。子どもにも人らしく生きる権利があります。大人は子どもに強制するのではなく、何がよくなかったのか、どうすればよいのか、気づきを与えてほしいと思いました。

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