【真冬の低山】1月の大野山で着た服まとめ〜登山日記#4-2
1月に神奈川県の大野山に登ったので、そのときの服装をまとめておこうと思う。
登った山と気温状況
大野山
標高723m
日程
2022年1月初旬
登り始め
7時ごろ:2℃
頂上付近
10時ごろ:3℃
下山
12時ごろ:7〜10℃
アンダーウェア
アンダーはミレーのドライナミックメッシュ半袖タイプ。汗っかきなので汗冷え対策に。
今回の登山ではほとんど汗をかいていないと思っていたのだが、服を脱いでみるとこのミレーのアンダーウェアは汗でぐっしょりだった。
汗をかいたことに気づかないくらい陰で支えてくれている相棒である。
163cm50kgの私はMサイズでぴったり。
グレーだと肌馴染みがいいのでこの特殊なデザインが目立ちすぎないと思っている…。
ベースレイヤー
ベースレイヤーは、好日山荘のブランドFOREST WARDROBEのメリノロングスリーブティー。
かわいいボーダーで下着が透けにくい生地感だから、一枚でも着れるベースレイヤーとしてお気に入り。
他のメリノウールブランドと比べると少しひんやりとした肌触りだが、暖かさに問題はない。
アンダーウェアが見えてしまうレイヤリングのときはつい手にとってしまう一枚になっている。
ミドルレイヤー(アクティブインサレーション)
ミドルレイヤーはTHE NORTH FACEベントリックスシャツ。
私にとっての初めてのアクティブインサーレーション。
去年の12月大山に登った際、フリースとウインドシェル、そして薄手のダウンと、荷物が多くてかさばったことが気になり、それからアクティブインサレーションを探し始めた。
フリースよりは暑すぎない保温性と通気性、そして街でも着れるデザイン。この条件を満たしたのがこのシャツだった。
ベントリックスはノースフェイス独自のインサーレーション。
休憩時の保温性と行動時の通気性を両立させた驚くような機能だ。
実際に着てみた日は、気温が2℃。
寒かったが登ると暑くなると思いアンダーとこのシャツだけで歩き始めた。
しばらく歩くと体は暖まり寒さは感じなくなった。汗っかきな私はいつもなら汗だくになるのに、この日は暑すぎず寒すぎずちょうどいい体感。
真冬だったから汗をかかなかったのかと思いきやミレーのアンダーは汗だくだったので、うまく汗を逃しつつ保温もしてくれていたのだろう。
これがアクティブインサーレーションか!と感動した。
フリースよりも快適で、しかも荷物も減らせる。
これからもヘビロテしそうな予感。
しかもこのシャツなら街着としても着れるのでどんどん使っていきたいなと思う。
パンツ
パンツは山と道の5ポケットパンツ。
登山に人気のパンツのようで、試してみたくて購入してみた。
このパンツを履く前はノースフェイスのアルパインライトパンツを履いていた。
このパンツも登山者に人気。履いてみたらストレッチ性が高く足さばきを邪魔しないので、人気の理由もうなづけた。
だけどピッタリとしたサイズ感と分厚めの生地が自分に合わず、違うパンツを探して買い直したのが山と道のパンツだった。
5ポケットパンツは少しゆったりとしたシルエット。ストレッチの効いた生地は使用せず、独自のパターンデザインと「いせ縫い」と呼ばれる立体的な縫製により、足の動きを邪魔しないつくりになっている。
家で試着し足を上げ下げしたときは少し生地が突っ張る感じがして、大丈夫かな?と心配だったけど、実際の山ではその不快感を感じることがなかった。
山では足を高く上げたりする箇所もあったのに違和感がなかったのはなぜだろう。
おそらく家で足を上げた位置ほど高く上げなかったからかもしれない。それなりに高い階段もあったけど、もも上げするくらい足を上げなければ問題なく履くことができるようだ。
とすると、思いっきり高いところを登ったりするときは別のパンツを考えた方がいいかもなぁと思ったり。
でも当分はそんなことなさそうだし、ゆったりめのシルエットとデザインも好きなのでこのパンツで登山を楽しもうと思っている。
ひとつ気になったのが糸のほつれ。
一回しか着てないのにズボンの脇から糸がほつれて枯れ葉がくっついていた。うーん、耐久性は微妙かもしれない。しばらく履いて様子を見てみようと思う。
アンダータイツ
5ポケットパンツの下には、モンベルのメリノウールタイツ中厚手を着用。
5ポケットパンツは3シーズン用のパンツなので真冬は寒い。だけど下にタイツを履くことにより冬でも問題なく着ることができる。
この日もアンダータイツのおかげで足の寒さを感じることなく歩くことができた。
中厚手でちょうど良かったので、薄手のタイツだと寒いかもしれない。
紹介した服のほかに、ニット帽とグローブを着用。
これで外気温2℃でも大丈夫だった。
だが風速が4メートルくらいあったので、びゅーと強くふくとさすがに寒かった。特に首と耳が冷えた。
ネックゲイターをすればいいのだが私は首周りになにかを着けるのが苦手なのでどうしたものかと悩んでいる。
着脱しやすく生地が軽い手ぬぐいで代用できないか考え中。
耳はニット帽で覆えればいいものの、髪の結び目が当たってしまい耳までカバーすることができなかった。
耳当てをするか、耳まで覆えるように髪の毛をどうにかするか、いずれにせよ耳の保護を考えねばならない…。
保温着(化繊)
保温着として、また寒いときの活動着として、フーディニのエンフォールドジャケットを選んだ。
このジャケットを買う前はモンベルのスペリオインナーダウンを持って行っていたのだが、汗っかきの私は汗だくの上にダウンをはおることが気になるようになり、結局フリースで我慢するようになってしまった。
洗濯もできて、ダウンくらい暖かい、そしてそこまで重くない化繊の保温着はないか。
いろいろ調べた結果、パタゴニアのマイクロパフフーディーを買ってみることに。
すごく暖かいし軽い!
だけど首まわりが当たってしまい、そしてヒップや腕の長さなど体のシルエットがどうしても体型に合わない。我慢して着ようかと思ったけれど、結局手放すことにした。
そこからまた探し始め、見つけたのがこのフーディニのジャケットだった。
このジャケットなら首まわりは気にならないしゆったりとしたシルエットは私の好みだった。
実際に試着してみると、思ったより暖かい。
しかも242gとマイクロパフに劣らないぐらい軽いのだ。
実際に登山で来てみたところ、その万能さに驚いた。
登山口までや休憩時の保温着としては充分な暖かさ(上にレインウェアを着用)。
そして下山時はベントリックスシャツだと寒かったのでこのジャケットをはおりながら歩いた。
これは化繊の中綿だからできることだ。
汗をかいても着れる、そして暖かい。
これは良いものをゲットした!とすごくうれしくなった。
街でも着れるデザインなので、普段着としても愛用している。
私は街着としても着れるものがいいんだなぁと書きながらつくづく実感している。
YAMAPストアでは商品の詳細を詳しく説明してくれているので気になる方はぜひ。
アウターレイヤー(レインウェア)
レインウェア兼防寒着として、andwanderのPERTEX SHIELD rain jacketを着ている。
フーディニのジャケットの上にこのレインウェアをはおれば、真冬の2℃もしのぐことができた。
一番の理想は厚手のダウンなのだけど、そうなると別でレインウェアを持たないといけない。
なるべく荷物は減らしたい派なので、防寒着としてもレインウェアを活躍させたい。
その意味ではこのandwanderのレインウェアは厚手の生地なので役目を果たせていると思う。
また、脇の下にはベンチレーションがあり透湿度は20,000gある。行動時のシェルとしても使用できている。
活躍した小物
衣類だけではカバーしきれない部分を補ってくれた小物たち。
ニット帽
ニット帽は一般的なアパレルブランドのものを登山でも使っている。
頭を暖めてくれるし、かぶるだけでなんだか安心できる。お風呂上がりはぼさぼさ頭を隠してもくれる。
以前はターバンを試したりもしたのだが、上に上がってきてしまったり、ズレが気になったりして落ち着いて歩けなかった。
なんだかんだニット帽に戻ってきてしまう。
グローブ
グローブは行程時ほとんど着用していた。
手先は風を受けやすく冷えてしまうのでグローブで守ることが必須だと感じた。
このノースフェイスのグローブはスマホの操作がしやすく手にフィットもするのでお気に入り。
だけどお昼休憩のときは指先を出してご飯の準備をしたい。
そんなときはちょっとかさばるけれど半分指が出ているアームウォーマーが活躍した。
北欧暮らしの道具店で買ったこのアームウォーマーは普段から使っているもので、この日もいつものくせで手にはめて出発してしまった。
ノースフェイスのグローブがリュックに入っていることに途中で気づき、しまった!と思ったけれど、とりあえずそのまま向かうことに。
登山中はノースフェイスの方がひっかかりもなく快適なのだが、停滞時は指先の出ているこの手袋が活躍した。
2つ使いでもいいかもしれないなと思っている。
アクシーズクインのクイックハラマキ
今回大活躍だったのがアクシーズクインのハラマキ。
普段はニット素材の分厚い腹巻をしているのだが、暑くなっても脱げないし分厚いので動きにくいしで登山には向いていない気がした。
山用の腹巻を探し見つけたのがこのハラマキ。
メリノウールの暖かさと、防風性のある生地のダブル使いで薄くても暖かさをキープ。
そしてサイドのジッパーにより脱がなくても着脱できる仕組みになっており、暑くなれば脱ぐ、寒ければ付けるが容易にできるうれしい機能。
この日も着脱のしやすさに助けられて、暑くなれば立ったまま脱いでリュックにしまい、お風呂上がりはさっと身につけて湯冷めしないようにと大活躍だった。
この快適さを知ってしまったので普段使いとしてもこのハラマキは活躍中で、出かけるときは付属のポケットにカイロを入れたりしている。
お腹が暖かいと出かけるのが楽しくなる気がしている。
ウェアの大切さを痛感した真冬の低山
真冬に登る初めての低山。
寒さが心配でどきどきで挑んだけれど、機能性高いウェアたちのおかげで無事下山することができた。
自分に合ったウェアを身につけることで、体は守られるし気分も上がるし、ウェアって登山の大切な一部なんだなと実感した。
この気温で大丈夫だという経験が積めたので、これからも組み合わせをいろいろ考えながら登山を楽しんでいこうと思う。