見出し画像

星空とあかり

きのう、おふろに入る時に、
ろうそくを 灯してみた

コインの形の 丸い小さな ろうそくを
手のひら くらいの 器にのせて


さいしょは、湯船のふたの上に。

ふと、水面に 浮かべたくなった

陶器のうつわ だったけど

乗せてみたら 水面に ういてくれた



うちの おふろは、 年代物で
魔法瓶みたいな 銀色のゆぶねだ


暗い 浴室の中に
ちいさな ろうそくの あかり

ゆらゆら と ゆれて

波にのって

浴槽の 壁に 近づいていく


すると、
あかりが ふえた


銀色に かがやく 浴槽の側面が
ろうそくの あかりを 反射している


まえ よこ   ゆらゆら


気がつくと、

おもったより 多くの あかりに かこまれていた

ステンレスの ぎんいろの おふろだから

鏡のように あかりを てらす


ひとつの ろうそくの あかりが
たくさんの かべに 反射している

合せ鏡に なっていることに 初めて 気が付いた


さすがに 写真はとれなかったけれど

等間隔 じゃないのが ふしぎで

ランダムに 間隔を あけて 輝いている


ゆらゆら またたいて 星空みたいだ


水面近くまで  目線を低くすると

ずっと奥まで あかりは 続いていた



ふと、 思ったんだけど

星空って、 無数の星が ちらばっている


全てが 光をはなって輝いている訳では ないと思うし

ほかのの星に 照らされてい 輝いて見える星や、
逆光になって こっちからは見えない星も あるだろう

遠すぎて 光っているのに 見えない星も 
あるかもしれない


私たちが ある と おもっているだけで

本当は、 何かに 反射して 
元の数 以上に 見えているのかも しれない


****************************************************

ぐるぐるした らせんをえがく 銀河を
横からみると 天の川になるんだって


ちきゅうも その 渦の中に いるんだよ


ほかの 星からみたら、 
地球も 天の川の 星の集まりの ひとつなんだ

*******************************************************


太陽系の 惑星は 
みんなが 中心の太陽に ひっぱられながら
軌道を えがいて
ぐるぐる すごい速さで 回っているらしい


********************************************

私たちは 日々 何に ひっぱられているんだろう?


どこにでも 歩いていける 足と
自在に 動く手と
好きな事を 考えられる あたま


どこにでも いけるのに、気がつくと、

いつも 同じような 場所にいて
いつも 同じような 事をして
いつも 同じような 考えを巡らせる


ぐるぐる ぐるぐる くりかえしていて
一日が すぎて
季節が すぎて
一年が めぐってくる


同じひとの 同じような 生活
でも、一瞬も おなじじゃ ない

おなじように みえて
くりかえしては いないのだ


きのうは 出会わなかった 人と 出会って、
きのうは しゃべらなかった事を はなし、
きのうは 考えつかなかった事を 書いている


地球は 宇宙から見たら、きっと
きのうと 同じように 輝いている

でも きっと、きのうと同じ じゃあ ない


私たちの 人生も おなじことの くりかえしのように見えて、 たぶん きっと ちがっているんだ

きのうと おなじように すごしながら
少しずつ どこかに 向かって 動いている

私たちが 遠心力のように ひっぱられているものって
中心に なにがあるんだろう?


地球が 太陽を中心にして まわる 惑星であるように

大きな 大きな あかりを中心に まわっている

わたしの人生の 中心軸は なんだろう?


わからないけど、 きっとある 

だって、今日も 昨日と同じように 生きているから










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?