ブックオフはその街の知的レベルを反映する(?)

いろんなBOOK・OFF(以下、ブックオフ)を訪れてきた。たぶん、24年強の人生で少なくとも300回は入店している。

本当に何時間でもいられる。そこに目的はいらない。イヤホンからはタイムフリーのオールナイトニッポン。

ザーッと立ち読みして、適当な小説を買って、帰って2時間ぐらいで読み切ってまた売る。
もしくは、ちょっと前に流行ったビジネス本を安く買って、枕元に積んでおく。

活字中毒にとって、文字を娯楽として高速で消費できるのはとてもありがたい。

思い返せば、ブックオフは常に生活の隣にあった。俺の人生はブックオフ無しにはまったく語れない。

地元の所沢、高校の川越、大学の国立、今住んでる江古田・練馬・池袋と、常に行きつけにしてきた。

そうすると、店舗ごとの特徴が比較してめちゃくちゃわかる。

所沢には岩波文庫や学術書のゾーンが少ない印象がある。新書とかも、1スパンあるかどうかぐらい。

逆に、自己啓発本やスピリチュアル系は棚を埋め尽くさんばかりに物量で押し込んでくる。カテゴリーもだいぶ細分化されてる。

余談、大学入試用の赤本も、GMARCHぐらいがてっぺん。東大の赤本は見たことない。

川越は高校から近くて、漫画が異様に多かった記憶がある。あと、恐らく先輩が遺していった赤本のレベルが高い。
余談、テスト期間に寄ると、確実に立ち読みしてる同級生とバッティングした。

国立は専門書・新書が充実していた。お店自体が広くない割に、岩波で1スパンがっちり埋めてたのは驚異的。
逆に、小説は割合的に少なかったイメージがある。有名どころしかなかったり、続編がなかったり。

江古田はバランス。大学が近いので専門書も揃えつつ、住宅街のニーズを回収するべく小説やエッセイもまんべんなく揃っている印象。レシピ本とか、家事のノウハウ本も結構多め。

店舗ごとの個性があって、思い出すだけでも楽しい。差があることは良いことだ。

特にブックオフ、売りに来る客にだいぶ品揃えが左右されてると思う。

色んな本屋で買った本をまとめて売りに来るわけで、売りに来た本の集合は個人の知的好奇心レベルと関連する。
こうして集まった本がそのブックオフの品揃えを規定するので、棚を見ればその街の知的レベルを察する事ができると言える。

漫画が多いからだめとか、専門書が多いから良いとか、そんな話ではない。自分に合ったところを選ぶべき。

成城石井が欲しいか、西友で十分か、それと同程度の観点。

ただ、愛好家としては、引っ越す前にブックオフの棚をチェックすることを必須にしたい。

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