女性オタクにはタイプ別で訴求せよ!〜ただイケメンを出しときゃいいってわけじゃない〜
※この記事は2019年「はてなブログ」で掲載していたものを再編集したものです。
安室透さんはすごくかっこいい
名探偵コナンの劇場版アニメ「0(ゼロ)の執行人」の興行収入が80億円をこえ、安室の女(登場キャラクター安室透に心を盗まれた女性たちのこと)を大量に生み出したことが日経MJに特集された。
世の企業は女性オタクがおのれの収支と支出をかえりみず、せっせと推しのコンテンツにお金を落とすことを理解し始めている。
これから女性オタクをターゲットにした企画が増えていくだろう。
女性オタクは太古の刻まれし遺伝子により、本当ならば注目をされたくない生き物だ。
だが、見つかってしまったものは仕方ない。
アマゾンの奥地でひっそり平和に暮らしていたけど、観光資源にされて文明が破壊されたような悲劇を私は防ぎたい。
自衛の為なのだ、諸姉ら。
これも正義の一つの形なのだ、諸姉ら。
ガルマ・ザビは死んだ!何故だ!?
君らはこの戦争を、対岸の火と見過ごしているのではないか!?
もうアタシたち、愛のためならお金に糸目を付けない気の狂ったヒューマンってバレちゃったのよ。
きちんと理解してもらってさ、良いコンテンツを提供してもらお!ね!!
話を戻して、女性オタク大分類について
まず、前提として妄想が大好きな女性のオタクは大分類して3つのカテゴリーがあることをご理解していただきたい。
どうか、めんどくせぇオタクはオタクだろ?と思わないでほしい。
サッカーにもFWやDFがあるように、我々もポジションがあるのであり、守っているものが違う。
ポケモンだって、「かみなりのいし」や「みずのいし」で進化するタイプが変わっていくではないか。
オタクも摂取したコンテンツにどう影響を受けたのかによって、進化するタイプがまったく違うのである。
しかも、これは大分類でもっと細かい小分類はもはや性癖の展覧会だ。
いくら好奇心旺盛ポケモンのあなたも、知らない方が幸せなことってあると思う。
さて、
ここで私がご提案したいことは「どのタイプの女性オタク」に対してプロモーションするのか、方向性を決めた方が良いということだ。
上記でざっくり女性オタクを分類したように、我々にはそれぞれタイプがある。
ただ訴求したいサービスや製品をイケメン擬人化したり、やたらと二次元の男性イラストを使ってみたり、そういう「全方位プロモーション」ではあまり女性オタクはグッと来ない。
だって、薄っぺらい内容じゃ妄想できないもん!
ただのイケメンを出されただけでは、さすがの我々も妄想できない。
何度も申し上げるが、女性オタクは妄想したいのである。
あなた方は「いかに妄想させたいと思わせるか、この商品を手に取ることによってどれほど濃厚な妄想の世界に連れて行ってくれるのか」に焦点を絞るべきだ。
プランニングにはさまざまなターゲット設定の軸があるが、女性オタクに関して有効なものはサイコグラフィックデータである。
価値観や趣味趣向、性格、ライフスタイルなどの心理的特性にスコープを当て、さらに「どのタイプの女性オタク」に狙いを定めるのかがキモとなってくる。
我々の海は広い。下は10代前半から妙齢の女性にいたるまでの同じ嗜好のユーザーが潜むのが女性オタクの海である。
もちろん、ある程度のセグメントを決めてデモグラフィックデータをつくることも大切なのだが、心理的な要因を軽んじることは出来ない。
では、タイプ別にイケメンを使ってどのような訴求が効果的なのかをご紹介したい。
まあ、あくまでも私の主観なんですが、たぶん合ってる。知らんけど。
腐女子向けプロモーション
別に生身の男性同士でなくてもいんだなこれが。
たとえば、文房具を訴求したかったら、えんぴつと消しゴムのすれ違いラブでもいいです。
永遠に続くのでここで打ち止めたい。きむかな先生の次回作にご期待下さい。
ようするに、ただキャラ同士が出来上がっている状況を出すのではなく「誰でもない、おまえだからいいんだ!」という関係性をフックにしてください。
視点としてはユーザーが三人称で妄想できるようにするのがポイント。
腐女子はできれば理想のBLカップルが同棲している部屋の壁になりたいのである。
夢女子向けプロモーション
腐女子の視点が三人称なら、夢女子の視点は一人称だ。
永遠に続くので以下略。
「イケメンが私に注目して、イケメンが私を必要としている」という関係性をフックにしてください。
夢女子はその名称の通り、美しい夢が見たいのだ。
男女カップリング好き女子向けプロモーション
少女漫画です、以上!
視点としては三人称で、腐女子と違う点は異性同士のカップルであるというところだ。
永遠に続くので以下略。
女性オタク文化がよくわからないみなさんも、男女カップリング好き女子がいちばん想像がつきやすいのではないだろうか。
いわゆる普通のラブストーリーを展開すると良いのだが、女性オタク向けで難しい点がひとつあるのだ。
ヒロインをいかに魅力的に、共感できるように描くかが非常に重要なんである。
ここを外してしまうと一気にスカってしまう。
女性に支持される女性って、想像するとけっこう難しいでしょう?
男性キャラメイクよりも女性キャラメイクの方にプライオリティが高い理由としては、ヒロインが人気の女性向けコンテンツは末永く愛される傾向にあるからだ。
かっこよすぎても可愛すぎてもいけない。絶妙なヒロインをつくるよう目指してください。
そこさえ上手に行けば、あとは少女漫画を構成するだけだ。
こうもつらつら書いておきながらアレなのだが、実のところ女性オタク向けのプロモーションって有名声優やイラストレーターを引っ張って来られたら、それだけでコンバージョン率が期待できる可能性が高い。
ただ、予算もさほどかけられず時間もあまりないが、女性オタクを取り込みたいなんて時は、ぜひぜひご参考くださいませ。
たぶん、どっちらけにならずに企画を進められると思います。
知らんけど…。
きむかなの過去書いた記事はこちらで読めます。
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