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淑女は進みゆく(乙20戊16己15)、アップロードしました!

 予告通り「勝手にVtuberテーマ曲コンピ vol.2」にて、6月末日で引退したVTuber、鈴原るるのファンメイド・イメージソングを公開しました。

同日、MVをYouTubeならびにニコ動で公開しました。また、SoundCloudとピアプロには音楽データをアップロードしました。

 二作目に作るとしたらアンセムっぽい曲がいいなと思い、ハードスタイルの音楽で攻めようと考えていました。しかし「ハードスタイル」というには激しさに程遠い、随分大人しい仕上がりになりました。歌に重きを置いていたせいで、キックやシンセのレイヤーがおろそかになっていたからかもしれません。
 でもまぁこれはこれで味があるし、歌モノアンセムとしては成り立ってるからいいや! とコンピに提出した流れです。

 今回使うVOCALOIDは、最初初音ミクを使おうと思っていたのですが、実際に歌わせてみると、大人しいとはいえ音圧のそこそこあるオケに対して声が細すぎてすっかり呑まれてしまいました。やむなく、結月ゆかりにチェンジするに至りました。初音ミクより低めの音程で安定感のある結月ゆかりはちょこっとの調整で力強く歌ってくれました。
 MVをアップした後に、結月ゆかり用に調整したスコアデータを流用して歌わせたものをピアプロにアップしました。大きな声で歌っているようですが、元の音量からミキシングに至る部分まで、音割れ手前までツマミを右にひねってます。
 多分、歌わせるところでオケをぐっと抑えるとか、得意とする高音域でパッキパキに攻めさせたらミクもそこそこ強いボーカルになれるのかな……?とも思ったりしました。

 技術的な部分はこんなところにしておいて。

 VTuberも未来永劫ずっと活動することはない、いずれは卒業するものだとは思っています。でも鈴原るるに関しては人気もあり、深夜の配信でもたくさんの人が見に来るくらいにファンがアクティブなので、今後長く活動していくだろうと思っていました。
 しかし6月の下旬に入って唐突に引退宣言をしてきたわけです。
 折しも僕は、ホロライブ卒業を宣言した桐生ココのイメージソングを作っている最中。一昨日にハロウィン仕様でイメージソングを作って、いずれまた2作目を作ろうとは考えていたものの、まさか数日後に引退するなんて事態がこようとは思っておらず、何ら準備をしていなかった状態でした。流石に鈴原るるの在籍中に曲を完成させるのは諦めました。

 一作目の鈴原るるのイメージソング「Jacqueline(ジャクリーン)」は、彼女の当初のLive2Dの、さながら「キン肉マン」に出てくるウォーズマンみたいな特異な口のモーションから着想を得て作ったものです。奇異怪々に感じつつも「ジャック・オー・ランタンみたい」と失礼なことを考えながら、気味の悪いハロウィンの夜に一人ゲームしている姿を描写しつつ、合間にガバサウンドでブレイクさせる構成の曲が完成しました。

 ただ、曲が完成したのはいいものの、曲がもろにハロウィン向けで通年聴くにはちょっと厳しいかなというのと、何より口のモーションの特異さからインスピレーションを得て作ったものなので、罪滅ぼしにもうちょっと彼女の魅力を描いた真面目な曲をつくらないとなぁ……と思いながら、ブラッシュアップされてすっかり奇異さがなくなって可愛らしくなったLive2Dモデルのお披露目配信を見ていました。
 でもブラッシュアップされるまで、あの奇異なモーションを抱えたモデルを使い続けた鈴原るるもなかなか胆力あるなぁと思うばかり。今振り返ってみても、下手すれば投げ出してもしょうがないくらい、素人目にもひどい出来でしたからねぇ。

 鈴原るるのセールスポイントは、可愛さもさることながら、ゲーム配信において見せる、やられてもくじけずに何度も何度も繰り返し繰り返しクリアを目指すあの力強さだと思うんですよね。物腰やわらかくて大人しい普段の仕草からは想像できないくらいパワフル&ストロングな前進っぷりにリスナーは魅了されたと思うんです。
 そこを表現するには、やっぱりアンセム系の力強い曲でないと! と思ったわけです。――これだけは前々から構想としてありました。しかしそこから先はほぼ放置気味で、他のVTuberのイメージソングを作ったりオリジナルの曲を作っていたりしてました。
 VTuber界隈には「推しは推せる時に推しておけ!」なんて言葉があるのですが、鈴原るるには「その気になればいつでも配信や企画で会いに行ける」安心感があったので、そこまで切迫して第二のイメソン作りに打ち込まなくても大丈夫だと思ってしまっていたのかもしれません。3Dモデルも出来、ラジオ放送を抱え、コラボ曲も作り……それ見てるだけで「彼女がんばってるなぁ」と安心してしまっていたのかも。

 鈴原るるの引退後、「勝手にVtuberテーマ曲コンピ vol.2」の締切までに間に合わせるべく、YouTubeやSpotifyで聞けるさまざまな曲を聞きながら自分の頭の中でイメージをふくらませていきました。
 おかげでかなり早い制作時間で曲を完成させることが出来ました。

 「或ル竜乃子ノ慟哭」同様、もうすでに引退したVTuberのイメソンなので、タイトルはコードネーム風な「謎」な名前ではなく、歌詞の語句から引用して「淑女は進みゆく」に決めさせてもらいました。飾りっ気のないタイトルですが、ゲーム配信でただ黙々とクリア目指してプレイし続けていた鈴原るるのことを思い出せば、あるいはこのタイトルのほうがしっくりくるような気がします。 

 

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