気になる店員さんと距離を縮める方法を、元接客業の経験から考えた
「気になる店員さんがいるけど、どうしたらいいか分からない」
「店員さんを好きになったかもしれない」
「接点がないけど、話してみたい」
「でも、迷惑かもしれないし自分なんかじゃ無理」
そんな風に思ったこと、あるんじゃないでしょうか?
しかし、何もせずにそう思ってしまうのはまだ早いですしもったいないです。
行きつけの場所なら、利用するついでにここに書かれたことを少しやってみるだけでも、何か変わるかもしれません。
自分なりの言い訳を考えて、予防線を張ってみると気が楽になるのでオススメです。
もし無理そうなら逃げればいいんです。
ちょっとだけ挑戦をしてみましょう。
僕が接客のバイトを5年ほどやっていた経験から、店員側の意見も入れてみたいと思います。
コミュ症だからこそ書ける、低い階段をゆっくり上がる方法をご紹介します。
最初は、店員側から見て覚えやすいお客さんを6つに分けて紹介します。
とにかく、店員さんと距離を縮めるには覚えられてからがスタートです。
◆〜覚えやすいお客さんのタイプ〜◆
①個性的なお客さん
容姿、服装、言動、変わった要求など、他のお客さんと違う事は当然ながら良くも悪くも印象に残りやすいです。
確実に目立ちますが、だからと言っていいイメージを抱くとは限りません。
②容姿端麗なお客さん
美男美女は勿論、印象に残ります。
特別、男好き、女好きということはなくてもつい見てしまうのが、やはり人の性ではないでしょうか。
③好みのタイプのお客さん
容姿端麗と似ていますが少し違います。
見た目もそうですが、雰囲気や声、服装など、色んな面を含めて好みかどうかです。
個人的にはこれが一番印象に残るかなと思います。
④礼儀正しいお客さん
一口に礼儀正しいと言っても色々あります。
マナーが素敵な方から、嬉しい言葉をかけてくれる方、しっかりと目を見てくれる方など、年齢も性別も様々です。
少しやり過ぎなくらいでも悪い印象を抱くことはありません。
⑤常連のお客さん
よく来てくれる、話しかけてくれる、いつも同じ物を買っていく、など。
パターン化している方はやはり覚えます。
マナーや人柄によってはいい印象を抱くとは限りません。
⑥嫌なお客さん
最後はこれです。
清潔感に欠けている、暴言を吐く、迷惑な行動をする、など。
とにかく店員が嫌な気持ちになるお客さんです。
当然、いい印象を抱くことも好意を持つこともあり得ません。
覚えられやすいお客さんが分かったところで、どのように振る舞うのが最善か考えると、①(個性的)はあまり良くないですし、②(容姿端麗)と③(好みのタイプ)は努力で多少変わるものの、相手がどう思うかは基本運なので、確実に実行出来るのは④(礼儀)と⑤(常連)。
⑥(非常識)は問題外です。
もしかするとこの記事を読んでいる人が②かもしれませんし、③になり得る可能性もあります。
ただ、確実性の高さから、④と⑤を狙いましょう。
では、次は店に行く際の注意点を考えて行きます。
◆〜店に行く際の注意点〜◆
①挨拶
「すみません」「お願いします」「ありがとうございます」などは、通常省いてしまうような場面でも積極的に言った方がいいです。
マイナスになることはほぼあり得ないので心配はいりません。
会釈などボディーランゲージも加えるとより良いと思います。
②態度
知らない人を判断する場合、歩き方などから始まり、一つ一つの所作や言動がその人の人格の全てになります。
例えば電話しながらレジに来たり、イヤホンをしたままお会計する人の印象は悪いですよね。
後、お金を投げたり、商品や店の物を全く別のところに置いたり、飲食店なら大量に残したり、散らかしたり。
他には、言葉遣いが汚い、不機嫌に見える、など。
上げればキリがありませんが、店員はそんなお客さんを見て内心嫌な気持ちになっています。
最低限のマナーは弁えましょう。
逆にやるべきこととしては、
・感じが悪くならないように気をつける(だからと言って必ずしも元気に満面の笑顔である必要はありません)
・相手の顔を見て、一瞬でもいいので要所要所で目を合わせる
・目当ての方だけでなく、他の店員さんにも等しく丁寧な対応をする
・自分の性別に関係なく下心を見せず、がっついてる雰囲気、狙っている空気を出さない
③身嗜み
態度と同じで、知らない人を判断する時には非常に重要な要素です。
一番大事なのは清潔感。第一印象が勝負です。
服や靴の汚れやシワ、髪の乱れ、爪や無駄毛の処理など、それらが全て清潔感に繋がります。
自分自身だけでなく持ち物にも気を配りましょう。
たとえばレシートが大量に詰まった財布、傷んだリュックやバッグ、画面が割れたスマホなども、意外と見られています。
汗や体臭も大敵なので、しっかりと拭いたり、着替えたりして対策しましょう。
香水や化粧などの強い匂いも同様です
そして相手の好みが分からない以上、服装や髪型、また持ち物などは無難に仕上げた方がいいです。
理由は簡単で、確率的に清楚やシンプルを嫌う人は少ないからです。
例を上げると、「染めてない髪が好きな人はいても、染めてない髪が嫌いな人」はあまりいませんよね。
特に女性はメイクやアクセ、ネイルなどで着飾る方が多いかと思いますが、上記の理由から控えめにすることをオススメします。
④人数
行く時は出来れば1人、多くても2人までにしましょう。
これは徹底した方がいいです。
多人数はデメリットしかありません。
・人数はイコール威圧感になる
・単独で認識されにくい
・一人でもイメージが悪ければ、その集団のイメージが悪くなり、自分まで悪い評価を受ける
・遠目で見ながらコソコソ話したりしていたらイメージが悪い
◆〜距離を縮める為のステップ〜◆
前置きはここまでにして、本題に入ります。
距離を縮める為の方法をいくつかの段階に分けて見ていきます。
ステップ①『頻繁に通う』
まずは決まった時間や、決まった曜日に行きましょう。
何度か通って、相手がいる日や時間帯を覚えておくのもいいかもしれません。
通う頻度はお店によって変えた方がいいかと思います。
例えば、コンビニなら毎日のように行ってもおかしくないですが、服屋さんに毎日行ったら少し不自然ですよね。
あなたが行きたいお店に合わせて自然なペースを見つけましょう。
ステップ②『同じ行動を取る』
より覚えてもらう為には、同じ行動を取るのが効果的です。
例えば、買う物や頼む物、また支払い方法やポイントカードなど何でもいいので、出来るだけ同じにすると記憶に残ります。
人が少ない時間帯を狙うのも効果的です。
また、服装や髪型などはなるべく変えず、印象が同じものにしましょう。
ジャンルやタイプが変わると同一人物として認識されにくくなります。
ステップ③『声をかける』
声をかけると言っても、商品のことやお店のことについて聞くだけです。
とにかく何か聞いてみましょう。
自然に店員さんと会話が出来ますし、覚えてもらいやすくなります。
例
「これの在庫ありますか?」
「このメニューは何ですか?」
あくまで自然に聞くのがポイントです。
聞くこと自体は何らおかしいことではないですが、身構えて絞り出した一言だと、相手も少し違和感を感じてしまいます。
質問をした後、店のことについてなど事務的な内容でいいので会話が出来たらベターです。
ステップ④『挨拶をする』
ステップ3までを何度か繰り返していれば、よっぽどお客さんに興味がないか、恐ろしく記憶力が悪い人以外は覚えてくれていると思います。
そうしたら何でもいいので普通のお客さんより半歩だけ踏み込んだセリフを言いましょう。
例
「こんにちはorこんばんは」
「いつもお疲れ様です」
「いつもありがとうございます」
「今日も寒い(暑い)ですね」
これをやって行けば、他のお客さんと少し違った存在になれるはずです。
もし自分から声をかけるのが怖ければ、店員さんの「いらっしゃいませ」や「こんにちは、こんばんは」に、さり気なく返答することから始めましょう。
ステップ⑤『会話をする』
内向的な方はここからが難関だと思います。
今までのステップでどれくらい関係を築いたかにもよります。
自分なりに手ごたえがあるのなら、思い切って何か話をしてみましょう。
別に愛の告白をするわけではないので、まだいくらでも逃げ道はあります。
とりあえず会話のきっかけを考えましょう。
例
・店頭にない商品の注文や取り寄せの手続きなどをする(その店員さんとの時間が確保出来るので、会話しやすくなると思います)
・ポイントカードなどの作成(ポイントカードでなくてもいいですが、何かしら時間がかかる作業の時、それに伴う質問をしたりすればそこから会話のチャンスは自然に増えて行きます)
・何かオススメを教えてもらったり、助けてもらったお礼を言う(事前に商品のことについて聞いたりして、後日それのお礼を言うのは自然かと思うます)
店員さんから私的な話は基本的にしないと思うので、先に自分の情報を出すことを意識するといいと思います。
例
・「今日は休みなんですよ」
・「家が近いので〜」
・「この商品(メニュー)好きなんです」
など
また今の時期(2020年現在)ならば、基本的に接客業、サービス業は何らかの影響を受け、今までと違ったことを求められているはずです。
それに関した話題ならば、非常に自然ではないでしょうか。
他にはレジ袋の有料化や気候に伴った話題など、その時の世間の流れをきっかけにするといいと思います。
例
・「いちいちお客さんに聞くの面倒ですよね」
・「色々とやること増えて大変ですね」
・「この前の台風、大丈夫でしたか?」
会話をする場合気をつけなければいけないのは、店員さんは仕事中ということです。
自分のことばかり考えて話し過ぎると迷惑な可能性もあるので、時間帯やお客さんの具合などしっかりと見極めた上で行いましょう。
ステップ⑥『関係を発展させる』
店員さんに覚えられ顔見知りになり、ちょっとした会話が出来るようになればかなりの進歩です。
もし自分が少しでも興味を持たれていたら、他のお客さんとの対応に差が出ている可能性があります。
しかし、これは希望的観測に過ぎないので、舞い上がらないよう粛々と対応していくのが自分にとっても相手にとってもベストです。
それにあちらは仕事中であり、何か行動を起こすことは基本的に許されません。
なので、こちらから今までの関係を超えるアクションを起こしましょう。
しかしお互いの性格や趣味、職業や生活スタイルによってアプローチの方法は千差万別なので、最適なパターンを提示するのは非常に難しいですが、いくつか例を書いておこうと思います。
例①「相手の趣味を聞き出す」
どんな趣味かにもよりますが、ここから発展させるのはやはり王道パターンだと思います。
もし相手の趣味が分かったら、そこからどう持って行くか考えるといいと思います。
「やってみたいです」「○○は何処で買ったらいいですか?」など。
自分の趣味から話すと相手の趣味も引き出しやすいはずです。
例②「自分が働いてるところを教える」
自分も接客業をしていた場合に限りますが、
「僕(私)も○○で働いてるので、もし近くに来ることがあれば、ぜひ寄ってください」と自然に会える機会を作る
例③「やっているゲームがあれば相手もやってるか聞いてみるor相手がやっているゲームがあれば始めてみる」
これもいわゆる趣味ですが、個人的にゲームは趣味の中でも人間関係の進展に最適だと思います。
オンラインゲームやスマホゲームは今や最強のコミュニケーションツールです。
フレンドになれば普段話せないことを話せたり、話題がなくてもゲームという共通項により、連絡したり誘ったりするのが自然になります。
例④「イベントに呼ぶ」
例えばですが、あなたが学生なら学祭があるので良かったら来てください、など。
他にも、サークル活動や習い事、地域の行事でも、とにかく何でもいいので口実になりそうなイベントがあったら誘ってみる。
一緒に出かけようと誘うわけではなく、あくまでそのイベントに誘うと言う体裁を取ります。
そうすれば、デートするわけでも遊ぶわけでもないので、相手は「ちょっと行ってみるか」くらいの気持ちになりやすいと思います。
今(2020年現在)はイベントも少ない上、色々とリスクがあるのでちゃんと見極めてから誘う必要があります。
ステップ⑦『連絡先を教える』
これが最終目標ではないでしょうか。
ここまで行けば、後は普通の恋愛と同じ位置に立てます。
顔を合わせたり、会話をしたりしていく内に、いい感じを掴めて来たと思ったら挑戦してみましょう。
出会いからの新鮮さや勢いが大事だったりするので、あまり引き伸ばし過ぎずにさりげなく教えるといいと思います。
しかし、口頭で聞いたり教えたりするのは控えましょう。
あくまでも相手は仕事中であり、同僚の目も他のお客さんの目もあります。
そもそも、お客さんとのプライベートな関係を禁止しているお店もあるので、なるべくコッソリとメモなどを渡すのが無難です。
連絡先と名前は必須で、内容はそこまで築き上げた関係性やその相手との話題によります。
「もっとお話してみたいと思ったので、良かったら連絡ください」
など、なるべく軽い感じで、断りやすいものにするといいと思います。
フランクな内容にすれば相手の負担も減りますし、断られた時に自分の逃げ道にもなります。
かと言って、誠実さが感じられないものはNGです。
もしLINEなど連絡用アプリが聞き辛ければ、各種SNSからDMで繋がるのもいいと思います。
相手がインスタやツイッターなどをやっていた場合に限りますが、連絡先を教えるより抵抗がない人もいるのではないでしょうか。
また、もしステップ⑥で店以外での接触に成功していたら、そこで聞くか教えましょう。
ステップ⓪『番外編』
①「その店で働く」
店員さんに近づく究極の方法として、そこに勤めるというのがあります。
もしあなたが学生やフリーターなどで、そこにバイトとして入れる状態なら、その店に受かってしまえばその時点で同僚になれます。
そうすれば知り合いとなり、通常の恋愛と同じになります。
しかしながら、バイトと言えど仕事です。
恋愛目的で入って職場をかき乱すのは良くないと思います。
成功しても失敗しても、どちらかが辞めるようなことに繋がりかねません。
ましてや相手が社員だった場合、迷惑は計りしれないのであまりオススメは出来ません。
②「他の店員さんと仲良くなる」
目当ての店員さんではなく、話しやすい方など、他の店員さんと仲良くなってそこから繋がる方法です。
回りくどいように見えますが、もし上手く行けば本人と直接話すよりも見えて来るものが多くなったり、協力してくれる可能性もあります。
しかし、その店員さんが必ずしも目当ての店員さんと関わりがあるとは限りませんし、より時間がかかる可能性もあります。
◆〜最後に〜◆
当たり前のことしか書いてないと思われるかもしれませんが、これをしっかりと出来る人、また実行に移す人、そして継続する人は意外といないと思います。
気になる方がいたとしても、いざ動こうと思うと色々余計なことを考えてしまうものです。
「ちょっと見たらバレるかも」
「また行ったら怪しまれるかも」
「何か聞いたら気があると思われるかも」
なんてことを頭がよぎったこと、あるのではないでしょうか。
これに関してはそんなに心配いりません。
店員側はよっぽどのことがないとそんな事は思いません。
「またあの人だ」ぐらいです。
僕は割とお客さんを意識的に見るタイプでしたが、それでもよっぽどのことがないと何とも思いません。
店員が話しかけられるのは日常茶飯事です。
ずーっと見つめるとか、いきなり連絡先を渡すなどしない限り、急に話しかけられても頻繁に店に来ても特に気にしてないと思います。
店とは関係ない話をされたり、自分を気に入ってくれて差し入れをくださる方などもいました。
しかし、老若男女問わずそう言ったお客さんが来てくれるのはありがたかったですし、未だに忘れられない嬉しい言葉なんかもあります。
誰だって他人からの好意は悪い気はしません。
よっぽど嫌な相手だったり、モテすぎて疲れてるような人でなければ、内心嬉しいはずです。
なので、一回自分を騙して自信を持ってみてください。
頭の中の妄想が実現する確率は、家にいたらゼロです。
しかし、ここに書いたことをちょっとだけでも実践すれば確率は0ではなくなります。
1%と2%は誤差ですが、0%と1%の間には埋められない深い溝があるのです。
多くを期待せずに一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
と、色々書きましたが、相手が現在フリーなのか恋愛をする気があるのか、またあなたに興味を持ってくれるかは分かりません。
ただ、ここまでやって興味を持たれないなら、恐らく違う形で出会っていても進展は難しいと思います。
そこはどうすることもできない、運でもあります。
縁がなかったと、相手の迷惑にならないところでキッパリと諦めましょう。
しかし、仮に成功しなくても努力した上での後悔は、悶々とし続けて残った苦味よりは後味が良いと思います。
それに、最後まで実行出来なくても、少しでも行動出来たら、「ここまでやったんだ」と自分を褒めてみたらどうでしょうか。
間違いなくこの先の人生の糧になっていると、僕は思います。
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