見出し画像

GLAYの絶対に聴くべき名バラード 5選


一般的には、8ビートのロックのイメージが強いGLAY。
しかし、バラードの完成度は類を見ません。

ジャンル、国、時代、関係なく美しい音楽を日々探し求めて来ましたが、やはりGLAYのような曲には出会えませんでした。

その個性と音楽性は、まさに唯一無二です。

知ってる方も多い「HOWEVER」や「Special Thanks」など、ミリオンヒットした王道バラードだけでなく、その後もGLAYは数えきれない名バラードを作り出しています。

GLAYのバラードは、語りかけるようなシンガーソングライターの繊細さと、感情をぶつけるようなロックバンドの激しさをいいとこ取りして掛け合わせた、言わばハイブリッドのようなモノだと、僕は思います。

そんな名バラード達の中から、個人的に衝撃を受けたものをいくつか紹介していきます。

1.夏音(2006年)

亡くなったファンの女性へ向けて歌われている、切ない夏の名曲。

どこを切り取っても美しく、悲しい。

寂しさと懐かしさ、そして儚さが共存する、胸を締め付けられるような曲です。

イントロで出てきた哀愁漂うギターメロが、2コーラス目のAメロの裏に重なるのは、今風に言えばエモいです。
また、Bメロとサビ終わりのギターがカッコいいです。

故・佐久間正英さんと共にアレンジしていた時代の楽曲は、どれも無駄のないストリングスが世界観に花を添えてくれます。



2.I LOVE YOUをさがしてる(2008年)

「HOWEVER」で歌われた物語のその先を描く、大人のラブソングです。

幸せな若き恋を描いたHOWEVERに対し、この曲では大人になり、出会いや別れ、成り行き的な付き合いを経て、「I LOVE YOU」の意味を問いかけるような歌になっています。

楽曲に関しては、GLAY特有の囁くような、そして喋りかけるような細かいメロディーが特徴で、歌詞もそれに合ったものになっています。

ジワジワと盛り上がり、胸に語り掛けて来るサビは、心を揺さぶられます。

2コーラスはBメロからサビへ行かずに、大サビへ移行するのですが、そこからギターソロに行く流れは、鳥肌が立つような完璧さです。

そして、イントロやソロはもちろん、オケでも、HISASHIさんのギタープレイが光ります。

この曲もまたストリングスがオシャレです。



3.LET ME BE(2009年)

「愛の歌を届けに行くよ」と歌う、ファンに向けたメッセージソングです。

ピアノを主体としたアコースティックな伴奏に乗せて、ハモリなしの裸に近いサウンドで紡がれる美旋律。
普通にバッキングするだけでない、オシャレなピアノアレンジが楽曲を彩ります。

凝ったコード進行でメロを奏でるAメロやBメロに比べ、サビは同じコード進行でループするシンプルなモノになっています。

しかし、シンプルと言えど、そのメロの良さとTERUさんの表現力で、サビも単調さは感じさせません。

ライブverは、最後にバンドサウンドになり、TERUさんの激情ボーカルが炸裂。
音符から外れた叫びや、想いが入り混じった怒涛のメッセージは、ファンでなくとも胸に届くものがあるのではないでしょうか。



4.遥か…(2010年)

自らのバンド名を冠した「GLAY」と言う名盤に収録された、終わった恋の苦しさと、人という生き物の切なさについて歌っている曲です。

この曲はTAKUROさんが20歳頃には既に書いていたということで、その早熟な天才ぶりが窺えます。

音の跳躍、複雑なリズム、部分転調など、凝った展開で進むAメロ、Bメロに対し、サビは王道なコード進行、王道なメロディーで、開放感を感じさせます。
しかし、その王道の中にもGLAYらしさがあり、ありきたりなものに感じさせません。

この曲はとにかくピアノアレンジが素敵です。

それに加え、ギター、ベース、ストリングス、シンセなどの絡み合いも素敵で、歌メロがなくても成り立ってしまう程、完成度の高いアレンジになっています。

ディレイがかかった美しいギターソロから、シャウトでラストサビに入る展開は胸が熱くなります。

この曲は、YouTubeに公式動画がなく、リンクが貼れないので、申し訳ありませんが、ご自身が使うサブスクや音楽サービスで探してみてください。


5.Satellite of love(2010年)

同じく名盤「GLAY」に収録されていた、名曲中の名曲。

凄まじい高音で紡がれる、魂の叫び。

計算し尽くされたギター同士の絡み合い。

人が抱える答えの出ないジレンマ。
愛とは何か、人生とは何か、幸せとは何か、重く深いメッセージが突き刺さります。

間奏のギターの掛け合い、そしてアウトロのギターソロは必聴。

全体を通した楽曲の完成度、無駄のない完璧なアレンジ、個々の演奏もさることながら、TERUさんのボーカリストとしての才が爆発した一曲。

ラストサビは圧巻の一言です。 


さて、これで今回の紹介は終わりです。

知ってる曲はありましたか?

また、自分好みの曲は見つかりましたでしょうか?

もっと詳しく音楽の専門的な解説もしたかったのですが、分からない方が読みにくくなると思い、なるべく最小限に留めました。

名曲バラードはまだまだあるので、第二弾で紹介出来たらなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?