見出し画像

流れの中でBPMを大胆に変える9つの方法

 クラブミュージックを主体とするクラブDJ、そしてアニソンやPOPSを主体とするオールジャンルDJ。両者は同じDJでもmixをする上で明確な違いがあります。
 それは扱うBPM帯です。
 BPMはジャンルを形成する基礎のようなもので、そのジャンルにとってのBPM帯はある程度定まっています。例えばハウスというジャンルであればBPM120〜140辺りで、BPM190のトラックを「これはハウスだ」という人はそう多くはないでしょう。また、別の見方をすれば、BPM190の曲を使うハウスDJはあまりいないです(いたらごめん)。
 BPM帯がある程度定まっているからこそDJにとって使いやすく、故にシーンやジャンルも形作られていきます。

 ではオールジャンルDJの場合はどうでしょうか。
 試しにレコードバッグを覗いてみてください。PCのフォルダを展開してみてください。そこにはハウスもロックもヒップホップも入っているし、なんなら演歌だって入っています。
 それらのBPMは120〜140辺りで定まっているでしょうか。
 いいえ、BPM80のバラードからBPM250のパンクロック、BPM110のスウィングジャズまで多種多様、バラバラです。
 つまり、オールジャンルでDJをするには、クラブDJのようなBPM帯がある程度定まった中でのmix理論だけでなく、流れの中でBPMを大胆に変えていくための別の理論が必要になります。
 紹介しましょう!9つあります(長いのでお覚悟を)。


0. 少しずつBPMを変える

 本題に入る前に、既存のクラブミュージック的なBPMの可変方法を紹介しておきます。それはシンプルに、じわりじわりと少しずつBPMを変えていく、これだけです。
 例えば序盤はBPM123から始めて、1曲mixをするたびにBPMを1ずつ上げていくとします。すると20曲目にはBPMは143になっています。これがハウスのDJであれば、かなりアッパーな展開を90分ぐらいで作り上げられた、ということになります。

 この少しずつBPMを上げていく(下げていく)方法は、オールジャンルDJのmixにおいても違和感のない流れを作る上で必要なBPM可変の基本となる考え方です。
 しかしこの方法だけでは、例えばBPM130のハウスから後半はBPM180のロックに持っていくDJをしようと思ったら、50曲も楽曲を使わなければなりません。オーガナイザーから3時間でも4時間でもいくらでもDJをやってくれ、と言われているのであればいいのですが、残念ながらそれは稀な話でしょう。仮に運良く許されたとしても、このままではとても不便ですね。
 そこで、オールジャンルDJならではの大胆なBPM可変方法の出番です。

1. 曲をラストまでかける

 当たり前ですが、曲を最後まで再生し続ければいつかは無音になります。無音…つまりそこはBPMのない世界なわけですから、次曲のBPMが190だろうが2億だろうが全く気にする必要はありません。
 前項にも出てきた「BPM130のハウスから後半はBPM180のロックに持っていきたい」のであれば、どこかのタイミングで曲を最後まで使い、完全に無音になる直前で190の曲に繋いでしまえばよいのです。

 DJという文化を考えると、どうしても「BPMを合わせて繋ぐもの」というイメージが先行してしまいますが、そんな固定観念はこの際捨ててしまいます。
 「曲をラストまでかけれはどんなBPMにも変えられる」、これを頭の隅に置いておくだけで、オールジャンルDJの可能性は大きく広がります。

2. BPMを2倍にする & 半分にする

 最近パッと聞いただけではBPMが早いのか遅いのかわからない楽曲が増えているように感じます。例えばこれ。

 この曲は前半はBPM120ですが、いつの間にか240になったかと思えばまた120に戻ったりと、120と240を頻繁に行ったり来たりする面白い楽曲です。かなり忙しない印象ですが、不思議とグルーヴ感は損なわれていません。それもそのはずで、楽曲が120と240という倍のBPMで構成されているからです。
 この倍のBPM理論が、DJ mixでBPMを大きく変えたい場合に非常に役立ちます。

 例えば「BPM80のバラード曲から始めて、そこからBPM160の曲に繋ぐ」や「BPM190の激しい曲から一気にBPM95にスローダウン」など、組み合わせは無限にあります。単純に、今流れている曲の倍か半分のBPM曲を次曲に持ってくればよいので、考え方は至ってシンプルです。計算もすぐにできますね。
 試しに私もBPM80から160というmixをやってみました。


3. BPMが途中で変わるアレンジの曲を使う

 ロックやポップス、アニソンなどはBPMが途中で変わるアレンジの楽曲が数多くあります。

 例えばこの「Wonder zone」という曲は、冒頭のBPMは130ですが、その後すぐにBPMが153に上がります。こういった途中でBPMが変わる楽曲を使えば、ただ繋ぐだけでBPMが変えられます。

 rekordboxというソフトは1曲の中に複数のBPMグリッドを設定できるそうですが、私が使うTRAKTORにはその機能はありません。したがって、ファイルを複製してBPM130設定と153設定に分けてフォルダに入れる、またはメモ書きで「130→158」と記載しておく、などの下準備をしておきます。
 いずれにせよ、「この曲は途中でBPMが変わる」ということが事前に把握できていれば、曲を繋ぐだけでBPMを変えられるので非常に簡単で便利な方法です。

4. ラストが遅くなるアレンジの曲を使う

 曲の終り間際でBPMがだんだん遅くなるアレンジの楽曲を聞いたことがある人は多いと思います。これはポップスなどの現代音楽だけでなく古い時代から多用された手法で、例えばクラシックの楽譜にはritardando(rit:リタルダンド:だんだん遅く)などと書かれています。
 私は「オルゴール効果」と勝手に呼んでいて、音楽のテンポが次第に遅くなると人はオルゴールに準え、「この音楽はもうすぐ終わるんだな、止まってしまうんだな」とつい思わされてしまう、そのような効果だと認識しています。
 この、音楽を終わらせることにおいて絶大な効果を発揮するリタルダンドアレンジですが、試しにプレイリストの中を探してみてください。割とすぐに見つかります。例えばこれ。

 この「君のこころは輝いてるかい?」という曲は5:50あたりからラストに向かって急激にスローダウンしています。
 このようなリタルダンドアレンジ曲は、DJからみれば音楽の方で勝手にBPMが下がってくれるのですから非常に便利な楽曲です。

 「君のこころは輝いてるかい?」のBPMは182です。したがって、次に繋げる曲は182より遅い曲であれば何でも構いません。私はBPM158の「セカイがカフェになっちゃった!」を繋いでみました。
 この方法は最初の項で紹介した「1. 曲をラストまでかける」という方法の応用ともいえます。ラストまでかけるので基本的には次曲のBPMはなんでもいいのですが、せっかく前曲がリタルダンドアレンジでスローダウンしているので、その流れを受け継いで前曲よりもBPMの遅い曲を当てた方が、より音楽的なDJ mixになります。

5. リズムのない箇所や無音部分を使う

 音楽においてBPM、つまりテンポを感じさせる一番の要素は一体なんでしょうか。
 答えはリズムです。ボーカルが歌えば、そこにはボーカルのリズムが生まれ、トランペットがソロフレーズを奏でれば、もちろんそこにもリズムが生まれます。
 では、音楽において一番リズムを感じる楽器は何かと聞かれれば、それはやはりドラムだろう、と多くの人は答えるでしょう。ドラムはある意味メトロノームのような役割があります。この音楽はBPM120なんだ、このテンポで音楽は続いていくんだ、とリスナーに示しているのがドラムともいえます。
 つまり逆に考えれば、ドラムが鳴っていない音楽はBPMを感じ取るのが難しくなる、BPMが分かりにくくなる、ということでもあります。BPMが分かりにくいのであれば、DJ mixの際そこに別のBPMの楽曲を重ねたとしても、そこまで違和感は生じないはずです。 

 この「廻談詣り」という曲は1:20の辺りにオケの楽器やドラムがなくなりボーカルだけになる箇所があります。この曲のBPMは90ですが、このボーカルだけの箇所を使ってBPM135の「ブルー・フィールド」に繋いでみます。

 このように、音数の少ない部分や無音部分が曲中に一小節でもあれば、そこはBPMを大きく変えられるワープゾーンになります。ただ、そのような無音箇所のある楽曲は決して多くはないので、見つけた時はメモをしておくとよいです。

アレンジの視点で考えるテンポアップとスローダウン

 前半は比較的容易で誰しもが気軽に取り入れられる方法を紹介しました。後半は若干難易度が上がり頭を使います。ついて来てくださいね。

 このnoteを読んでいる方のほとんどは普段はDJをされていると思いますが、一旦少しだけ作曲者や編曲者、アレンジャーなどの気持ちになって考えてみてください。
 実は音楽にはテンポアップスローダウンという常套のアレンジ方法があります。もちろん巷には始めから終わりまで一定のテンポで構成された音楽の方が多いです。しかしたまにテンポアップやスローダウンを上手に使った楽曲に出くわします(先ほどの「Wonder zone」もその1つ)。
 もしあなたが作曲家だったとして、テンポアップやスローダウンを自分の楽曲に盛り込むとしたら、音楽のどの場所がより効果的だと思いますか。
 私なりに以下の図にまとめてみました。

 静かに始まる冒頭の「前サビ」はゆったり目に、そこから「イントロ」に入るタイミングでテンポアップ。その先は一定のBPMをキープし、「間奏」後の「落ちサビ」手前でスローダウン。からの戻りの「サビ」前でテンポアップし、最後「アウトロ」は先ほどの項で紹介したリタルダンドアレンジでスローダウン。
 これはあくまで一例ですが、割と頻繁にみられるアレンジをまとめたものです。
 つまり簡単にいってしまえば、静かな雰囲気から激しくなるところはテンポアップが効果的で、逆に激しい雰囲気から静かになるところはスローダウンが音楽として効果的なアレンジになるわけです。

動 テンポアップ
静 スローダウン

この音楽が持つテンポアップとスローダウンのアレンジ特性が、DJ mixにおける大胆なBPM可変の重要なヒントになるのではないか…、これが後半のテーマです。

6. 静かな前サビを使ってBPMを上げる

 先ほど取り上げた「Wonder zone」をもう一度聞いてみましょう。

 静かな雰囲気のある前サビのBPMは130です。そこからすぐに158までBPMが一気に上がります。導入はゆったりと、そしてすぐにテンポアップでテンションを上げていく、非常に音楽的な素晴らしいアレンジです。
 このテンポアップアレンジを無理矢理DJソフトで作り出そう!というのが今項のポイントです。

 まずはイントロや前サビが静かな雰囲気で始まる楽曲を探してください。すぐに思いつかない方はアイマス楽曲で検索するのが近道です。アイドルマスターの有名曲は大抵がその始まり方です(失礼か)。例えばこれ。

 この楽曲のBPMは192と非常に速いですが、これをソフトを使ってBPM160ぐらいまで落とします(テンポフェーダーの設定を+−16%にするとできます)。

 音楽が賑やかになるタイミングでBPMを192に戻します。いきなり上げても少しずつ上げても構いません。そこはDJのセンスです。アレンジャーやオーケストラの指揮者になったつもりでやってみましょう。

 以上の方法を使って、今度は実際にmixをしてみます。
まずはBPM192より遅い楽曲を探してください。私はBPM150の「Hurray Hurray」と混ぜてみます。+−16%の範囲を超えていても魔法のSYNCボタンがあるので問題ありません。ポチり。

 この方法を用いれば、思いの外自然なテンポアップが可能になります。また、どんなBPMであってもSYNC機能で同期ができるので、余計なことを考える必要はありません。例えば「BPM160で何曲かmixをしてきたが、そろそろ飽きてきたので一気にテンポアップがしたい」と思ったら、BPM160より速く冒頭が静かなアレンジの楽曲を見つけてきてSYNCボタンで無理やり160に下げ、曲を繋ぎ始めたら任意の場所でBPMを戻せばいいのです。

7.落ちサビやラストの部分でBPMを下げる

 お次はスローダウンです。上述のテンポアップの逆をやるわけです。
 この項で重要なのは、楽曲の途中にある静かな部分を見つけ出すことです。動→静はスローダウンにもってこいのポイントなので、そこを探します。
 一番見つけやすいのはやはり「落ちサビ」ではないでしょうか。
 落ちサビはアニソンやPopsでかなり多用されるアレンジです。また、共通してどれも静かな雰囲気になっています(うるさかったら落ちサビにならない)。例えばこれ。

 「人生イージー?」は2:37辺りから落ちサビが始まります。
 私はこれにBPM115の「SEA HORIZON」を混ぜてみました。

 なんか…、若干強引さが出てしまっていますね。悔しいのでもう1つだけ別のmixをやってみます。

 BPM128の「Bon Bon Voyage!」の中盤にある音数が急激に少なくなる箇所でBPMを120まで一気に下げて、「わたしのCOLOR(S)」に繋ぎました。これはかなりうまくいっていると思います。
 コツとしては、まずはmixをせずに単体でスローダウンをしてみましょう。アレンジとして聴いたときにそこまで違和感がなければ、mixでもかなりの確率でうまくハマります。

 お次は、ラスト部分を無理やりDJソフトでリタルダンドさせてスローダウンmixをする方法を紹介します。少し前に取り上げた「4. ラストが遅くなるアレンジの曲を使う」をDJソフトで強引に作り出すわけです。

 用いる楽曲は「リトルリドル」。この曲のBPMは132で、ラストの完全に無音になる部分までずっと変わらず132のままです。
 この曲を、次に繋げる「over the reality」のBPM110までリタルダンド風にテンポフェーダーを使ってスローダウンさせます。

 これ、実際に流れで聞くとあまりにも自然で、DJが意図的にスローダウンをしていることをリスナーに全く気づかれないことがあります。人の脳の特性を逆手に取った騙し絵のような方法ともいえます。

8. 三拍子楽曲を使う

 以前、三拍子のBPMを四拍子に変換する計算式をこのnoteに書いたことがありました。その際に「三拍子にはBPMの解釈が複数存在する」ということも同時に述べました(詳しくは以前のnoteを読んでみてください)。
 三拍子の楽曲をDJソフトに読み込ませた場合、ソフトはそれを四拍子楽曲と勘違いしたBPMをはじき出します。まずその勘違いしたBPMで1つ。次にその三拍子楽曲を三連符として四拍子に変換する計算式ではじき出したBPM、これで2つです。
 あとはこの数値を倍にしたり半分にしたりすれば、単純に4つのBPM解釈が生まれます。

 例えばこの「陽だまりの香り」は、そのままDJソフトに読み込ませるとBPM81になります。「陽だまりの香り」は三拍子の楽曲ですが、カットインであればBPM81の四拍子楽曲とmixができます。そして当然、倍のBPM162の四拍子楽曲ともカットインで繋げます。

81×2=162 162÷3=54 54×2=108

 また、上のような計算式を用いて「陽だまりの香り」を無理やり四拍子に変換するとBPMは108になります。こうなればBPM108の四拍子楽曲とロングミックスができます。多少強引かもしれませんが、BPM216の四拍子楽曲ともmixができるでしょう。
 つまり「陽だまりの香り」のような三拍子の楽曲を四拍子楽曲の間に挟むことによって、以下のような大胆なテンポチェンジが可能になります。
・BPM162の四拍子 陽だまりの香り BPM108の四拍子
・BPM108の四拍子
陽だまりの香り BPM162の四拍子(こちらを再現したものが下の動画です)

 非常に頭を使う複雑なmixの考え方になりますが、興味がある方は挑戦してみてください。きっとmixにおいての強力な秘密兵器になるはずです。

9. 空間系FXやスクラッチを使って強引にぶっこみ

 ここまで様々なBPMのテンポアップやスローダウン方法を述べてきました。そのどれもが共通して違和感をあまり感じさせることなく、自然で音楽的なBPM可変方法だったと思います。
 しかし「なんだか難しくて面倒だし、もうぶっこみで良くない?」という意見もあって当然ですね。そうです、我々オールジャンルDJには、いにしえから伝わる必殺戦法の「ぶっこみ」があるんです。
 ぶっこみとは、BPMや音楽の雰囲気など細かいことを一切気にせずに、好きなところで次曲にカットインをして繋ぐことをいいます。非常に強引で味も素っ気もないmix方法ですが、このぶっこみに一手間を加えてあげるだけで「美味しいランチ」に早変わりします。

 まずは「空間系エフェクト」というソースを使ったぶっこみランチを紹介します。
 手順としては、ぶっこみをする直前で前曲にディレイかリバーブをかけます(エフェクトの設定はPost Faderにしておいてください)。すぐ様縦フェーダーを下げるかハイパスフィルターを切って前曲の音をなくしてください。するとMASTERには前曲の残響音だけが鳴り響いています。その残響音が残っているうちに次曲をぶっこみます。

 ぶっこみmixは非常に強引な手段ですが、空間系のエフェクトをかけてあげるだけで割とアリなmixになってしまうから不思議です。

 お次はスクラッチをスパイスにしたぶっこみ料理を紹介します。これはヒップホップなどのDJ mixで頻繁に目にする方法です。
 イメージとしては、ぶっこむ手前一小節辺りで前曲のBPMに合わせながら次曲をスクラッチし、そのまま次曲をぶっこみカットインすれば完成です。

 スクラッチができなくても、簡単なベイビーを2回ドゥクドゥクっとやってそのままカットインでもいいのです。闇雲にいきなりぶっこむよりは全然音楽的で格好良いmixになります。

BPMの壁を取り払い、ジャンルの間を自由に羽ばたこう

 今回はオールジャンルmixにおける様々なBPMの可変方法を紹介しました。かなり長い説明になってしまったので読む方も大変だったと思います。お疲れ様でした。
 このnoteを書いた理由は非常にシンプルで、それは「多くの人にBPMの壁を打ちこわして自由な選曲をしてほしい」ということです。
 アニソンやPopsなどを用いるオールジャンルDJなら、DJプレイで使いたい楽曲はジャンルレスにたくさんあるはずです。しかし、それらが「BPMが異なる」という理由で使えなくなってしまうのはとても悲しい話です。
 このnoteを読んでいただいた方には、少なからず「なんだ、BPMを変える方法ってめっちゃあるじゃん」と感じていただけたと思います。そうなんです。9つもあるんですよ、みなさん!これだけ方法があればいつ何時でもBPMの壁を気にせずに、様々なジャンルの間を自由に羽ばたけるはずです。

 皆様のDJライフがより一層楽しく充実したものになることを願いながら、私は次のテーマを考えまする(本当は考えてある、あとは書くだけ)。皆様、今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

(実はここまで書いた後で「あ、もう1個あるじゃん」と思い出しました。最後の1つは別記事にあります。有料ですが100円なので興味のある方は是非読んでみてください)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?