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2021年ベストを話し合う。第十七回目

2021年のよかった音源について話し合う第十七回目。

年間ベストを12月に発表するのはおかしいということで、1月から話し合いを開始。

メンバーは、
みちのく:
私です。昔ブログを書いていた人。今は岩手でひっそり生活をするただの人。最近はあまりハードコアを聴かず、デスメタルも聴かず、何を聴いているのか自分でもよくわかっていない。

みずたに:
3LAのCEO。ディストロで世界を救おうとしている狂人。

東雲:
炎上請負人。

しらい:
バンドの音源を買ったらおまけをつけてくれた優しい男。

しっとり:
木を見て森を見ずなタイプの男。


みちのく:
2021年はどうでした?
よかった音源9枚教えてください。

東雲

東雲:

東雲

The Birthday / CORE 4

アルバム『サンバースト』のリリースツアーに行った際に披露されていて脳天に直撃するカッコよさで痺れて音源買いました。
※CDでのみ(?)昨年のライブ音源も収録されています※
このシングルは加齢を重ねるバンドの得意な音が終結したシンプルなギターサウンドでした。
「レイトショー」みたいなポエトリーリーディングみたいなボーカルスタイルに加速感を感じるサウンドなんかは過去リリースされた「気が知れない」とアルバム『サンバースト』の楽曲が混ざり合った挑戦的な曲かと思います。
ライブは良かったのですが、アルバム「サンバースト」は若干シティポップみたいな軽さを感じてあんまり好きになれなかったです。

みちのく:
The Birthday、2曲目が好きです。
3曲目の「レイトショー」は日本の激情ハードコアバンドがやりそうな曲だなって思いました。

東雲:
PVあるのも2曲目なのですよ。

3曲目みたいな激情ハードコアいるのかなぁ……。
今いるんだったら逆に見てみたい気がする。
それと確か3曲目はZepp Nagoyaでは披露していない記憶です。
ライブで聞くと加速感がどんな風に感じるのか聞いてみたい、と思うけどもファン層には受けなさそう。

みずたに:
レイトショーはカッコよかった。
The Birthdayやっぱり音軽いなって思っちゃうんだよな。
ミッシェルのほうは今聞くと音はもっと悪いんだけど。
音質が上がるとなんか軽く聞こえる。
チバの声はオリジナルを感じるけど楽器の音が普通というか。
ロックンロールだからそれでいいのかもしれないけど。

東雲:
ロックンロールは軽妙さが楽曲の良さに繋がる、と思っているのでこれぐらいのバランスかと思っています。
年齢重ねて過去の楽曲の勢いが落ちていくのは悲しいので、年齢にあった等身大の楽曲を奏でてくれる方がバンドのファンとしては幸せだと思っています。
ちなみに私は「ある朝」が一番好きかなぁ……。
少なくとも50回は聞いた。

しらい:
関係ないけど2021年はめっちゃROSSO聴いたせいか、どの曲もあんまりピンと来なかったけど、東雲さんの言う通り無理せず身の丈に合ったことをやってていい歳のとり方してるなって思った。

東雲  10:44
PORTAL / Hagbulbia
同時発売された『Avow』の方が普通のPORTALサウンドしているのですが、この『Hagbulbia』に関してはノイズやインダストリアルみたいなことをしています。
何を良いと思ってリリースしたのか全く不明ですが、良い悪いを超えて『Avow』の100倍印象に残りました。

So Hideous / None But a Pure Heart Can Sing
2021年、絶対的な1枚。
前進バンドの「So Hideous, My Love...」から一貫してドラマチックで激しいサウンドを追及していると思っているのですが、今作は「King Crimson」の『Red』に通じるジャズとプログレ的展開を取り入れていてただただ凄い。

みずたに:
これは良かった。

東雲:
Craven Idol / Forked Tongues
メタルのカッコ良さを凝縮した作品。
ブラックメタルなのにスラッシュメタルみたいなリフが連発されていて高速感が凄い。
速度は快感、と言う事を再認識させてくれた1枚。

Plebeian Grandstand / Rien ne suffit
「Deathspell Omega」に通じるサウンド、と言うのが評価な気がしますがブラッケンドハードコアバンドが好き勝手にやって本家に負けない実験性を獲得しています。
PORTALのHagbulbiaに通じるインダストリアな打ち込みがあったり、妙にドラマチックなリフを弾いたりと本当になんでもあり。 

『ウマ娘 プリティーダービー』WINNING LIVE 01
『ウマ娘 プリティーダービー』WINNING LIVE 02
2021年、聞いた回数1位と2位のアルバム。
今時の声優はキャラクターの声で歌を歌えるのが凄いと感心しつつ、一般的なアニメソングやアイドルソングよりも曲調が広い気がするので無限に聞いてしまった……。
※Full SizeよりもGame Sizeの方がオススメ※
後、ウマ娘関連動画をYouTubeでひたすら見たので時間も溶けた。

一番好きなウマ娘関連動画は『月亭八光の八ちゃんねる』の「ウマ娘クイズ」。

しらい:
やっぱりアニソンやキャラソンは個人的な思い入れやコンテクスト込みですね。
よくわからない。
ただわかったのは一流のエンジニアさんはミックスとマスタリングが上手い。
迫力はあるけど耳に痛くない。

みずたに:
うまぴょいまったくわからん。

東雲:
取り敢えず何も考えず、うまぴょいしていればOKかと……。
考えずに感じられた人はオタクの素質があるのと、ガチャ200連しても良いと思います。

みちのく:
うまぴょいというかアイドルソングって応援歌と合唱の和メロディーという感じで、「学校」を連想させて苦手。
学園生活の呪いというか青春の覚めない夢の中というか、みんなそういうのに縛られてるのかな?といつも思う。

みずたに

みずたに:
僕の9枚はこれにした。変化球なし。

みずたに

Age Factory / Pure Blue

Svdestada / Azabache

One Step Closer / This Place You Know

Negarte / Sand Graves

Deafheaven / Infinite Granite

Men I Trust / Untourable Album

The Armed / ULTRAPOP

カネコアヤノ / よすがひとりでに

ビリーアイリッシュ / Happier Than Ever

これが9枚。
3LAリリースを含めるのはどうか問題はありますが、SWARRRM、quiqui、snag、Tenue、ぜんぶ良かったので誰かのベストになっていると嬉しいと思う。
ベストかどうかというより、何度も聞いていける作品であってほしい。

しらい:
カネコアヤノさん初めて聴いたけど良いですね。
線の細いウィスパーボイスで歌うシンガーには食傷気味だったので、こういう力強い歌声はグッときます。
リリース当初割と話題になってたから頑張って好きになろうと思って聴いてたけど、全然好きになれなかったのがThe Armed。
むしろ普通に嫌いかもしれない。
センスはめっちゃ良いと思うけど、センス良い連中が遊びでやるハードコアがめちゃめちゃ嫌い。
という気づき。

みずたに:
気持ちはわからんでもない。
ハードコアじゃないかもくらいの気持ちで聴けばいけるで!

しらい:
全然知らないんですけどThe Armedのメンバーって他になんかバンドなりプロジェクトなりやってるんですか?

みずたに:
The Armedは前作まで覆面バンドだったんだけど今作からメンバーがクレジットされて、ConvergeとかデリンジャーとかMetzの人とかが関わってたことが明らかになった。
でもメンバーも流動的でライブによって参加してくる人とかもいるらしい。
で、全貌はやっぱりわからないというのが正直なところ。
バンドという規格自体を解体しようとしてるんだと思う。
そういうオシャレ感がいけ好かないという人がいるのもわかります。

みちのく:
The Armedは31Gにいるバンドとあまり変わらないという印象で何も感じなかったというのが正直なところ。
One Step Closerが意外だなーと思っていて、一応厳密なことを言えばジャンルの文脈としてはユースクルーなんですよね。
これがアリだとするとVerseとかもいけるのかなと思いました。
Verseは3rdでモロ激情ハードコアになってちょっと嫌いになったんですが。
ということは、Have Heartの問題作2ndもアリな予感。
Modern Life Is Warとかもいけるのかな?
ロック要素ありだから東雲氏なんかもいけそう。
ちなみに、Modern Life Is WarはDeathwishです。

東雲:
VerseはRebuildしか聞いたことなかったのですが、紹介されたアルバムを聞いたらAt The Drive-Inみたいでビックリ。
シンガロングと何とも言えないユースクルー感が魅力なんだろう、と思っていたので結構思い切った舵取りしていたんですね。
Modern Life Is Warはスピード感を感じない演奏部分が如何にもDeathwishで、ん~~~って感じです。

みずたに:
2021年、相変わらずSpotifyなどでリリース情報は一通りチェックするんだけど結局自分の探っている文脈と関わらないものに関しては興味が動かないので自分の興味の赴くままに新旧問わずにディグっていくのが一番楽しいという感じでした。
2021年リリースそんなに聴かなかった。

みちのく:
探ってる文脈ってどういうことですか?

みずたに:
昨年のベストをいろいろみていて全然音楽追ってないなと思った反省から2021年は特に色々なメディアを意識的に追ってみた1年だった。
しかし結論としてはメディアが出してる文脈は業界の大きな物語っぽくて面白くない、というか興味を持ちづらい、どうしても海外の流行を追っているという立場というか安全圏の外野というか、Not For Meだなって気づいて。
社会的メッセージも日本にいる自分と距離があるし。
それはEmo/Screamoが自分のメインで追ってる文脈だったはずなんだけど結局友達とかのレーベル、バンド、その繋がりで教えてもらってる音楽のほうがジャンルよりも自分の感覚に響くんじゃないのという気づきが確信に変わり、新/旧でもなくジャンルでもなく、自分と何かの繋がりという文脈に切り替わりつつある。
自分をDigするという感じ。
勝手に思ってるけど、みちのくさんが日本人のバンドのほうが刺激的と思うのも同じようなもんだと思ってますよ。
今だに中学生みたいなこと言うなという感じだけど、日本人の変な音、海外流行のこと全然わかってない感じの音のほうに、これが自分達の音なのかもと思わせるものがある。

しらい

しらい:
過去イチハードコア聴かなかった年でした。
いやまぁある程度チェックはしたし良いのもあったけど、そんなに聴かなかった。
今回は単純に再生回数が多かった9枚を選びました。

しらい

ニイマリコ / The Parallax View

Little Simz / Sometimes I Might Be Introvert

ONLY THE LAST SONG / I

NEHANN / New Metropolis

折坂悠太 / 心理

Erika de Casier / Sensational

Undo K from Hot / Get A Star

Big Animal Theory / However Well Known, Always Anonymous

BLACKPHONE666 / PTN.YLW - HARM

元々好きではあったけど、2021は本格的にR&BやSOULに目覚めたのでだいぶ色々聴いたのですが、その中でも1番良かったのがErika de Casier。
他のR&Bとは一線を画すJungle感ある緻密なビートに、90s G-FUNK的な懐かしさを感じるベースとシンセが音数少なく乗っかって不思議なバランスで気持ちいい。
唯一ハードコアでランクインしたONLY THE LAST SONGのアルバムは、swing kidsとかreversal of manみたいな感じもありつつ、SENSELESS APOCALYPSEみたいな感じもありつつ、懐古趣味に走らず荒唐無稽にもなり過ぎず、POWERVIOLENCEとEMOVIOLENCEの合間を縫う絶妙なバランス感で素晴らしかったです。
あとライブ超かっこいい。

しっとり:
ONLY THE LAST SONG聴きたかったど真ん中で今年聴いてれば絶対入れてましたね。
ライブも久しく観れてない。

東雲:
全く知らないラインナップばかりなので聞いてみたけども、めっちゃ白井さんのベストって感じですね。
中でもNEHANNの怪しい感じは、Joy DivisionやSixxに通じていてかなり好きです。

しらい:
NEHANNは売れかけたのに活動停止(ほぼ解散に近い状態らしい)みたいで悲しい。

みずたに:
折坂悠太の心理は聞いたけど、その流れで前のアルバム聴いたらそれがすごく良かった。
2021年の現在形より2018-19年ごろの音楽にようやく刺さる、というくらい遅れてます。
ONLY THE LAST SONG聞いてなかったので聞いてみるか。
実は国内バンドもあまり聞けておらず、abiuroとかも聴きたい、というかライブみたい。

しっとり

しっとり:
今年は本格的にspotifyを通して音楽を聴く年になっていました。
家だとVTuberの配信ばっかり見ててほぼ聴いてなかったです(音楽聴いていたのはほぼ移動中)。
家で聴いている時もレコードプレイヤーで過去に買ったもの中心に聴いていました。
気に入ったのが去年出てた物だったり今年の新譜も買っといてそういう気分ではないと放置してたりあくまでもうタイミングでしかないなと。
以前は今年の新譜みたいなのを意識は多少意識して聴いてるところがありましたが21年はあくまで自分基準で無理して追わなくなった年になりましたね。
選んだ9枚もたまたま今年だったみたいなところがありますが気に入った曲はくり返し聴いてたり、聴いていたら入れてただろうものもあるんでしょうがもうその時のタイミングが悪かったということで。

しっとり

BLACK MARBLE / Fast Idol

月ノ美兎 / 月の兎はバーチャルの夢をみる

スタァライト九九組 / 劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライト劇中歌アルバムVol.1

OOPS / out of pictures 7”

The Armed / ULTRAPOP

ミカズキBIGWAVE / METROPOLIS.exe

NIGHT TEMPO / Ladies In The City

NANORAY / Zapper

ぷにぷに電機 / ずるくない? 

一番聴いたのはレヴュースタァライトのサントラですが話がわからないといまいちつかめないのがなんともいうところです。
機会あれば観ていただければ(映画観てから二ヶ月ぐらいわがままハイウェイしかほぼ聴いてなかったです)。
NANORAYはsptifyでdigする中で関連からみつけたので曲の探り方も以前とかわったなと。
ぷに電はシングルなんですがジャンルによってはアルバムってあくまでまとめみたいなところが多くてこういう時に拾えないなということで1曲ですが。

東雲:
月ノ美兎の曲でASA-CHANG&巡礼の名前があって鼻水出た。
物語シリーズでクラムボンのミトが作曲していたりとアニメやアニメっぽい表現と
ひねったメロディーメーカーみたいな人達との相性がいいのかも、と思いました。
私が言うのもアレですが、ベストが凄いオタク。

みずたに:
オタク... ついていけねえけどどこから聞けばいいのかすらわからない。
Vtuberはもう完全にわからない世界。

しらい:
なにもかもわからねぇ。

しっとり:
逆に僕なんかはハードコアをどう追えばいいのかわかんなくなってますね今。
国外だと指針となるような情報元が定まってないのが大きい気がします。
月ノ美兎のアルバム長谷川白紙やNARASAKIも参加してたりで異様に豪華なメンツなんですよね。

東雲:
本職のVTuberは見ていないので不明ですが、漫画家が顔隠してイラスト作画配信の時に配信用のキャラクターとして使われているので個人的には馴染みがあるかも。
ただ本当によく分からないけどもスパチャがスゴイ。
YouTubeって自分が興味ないジャンルで再生回数やチャンネル登録者数が想像の100倍くらいあるので、攻殻機動隊よろしくネットは広大だわと思う。

みちのく

みちのく:
今年のベスト9です。

みちのく

宇多田ヒカル / One Last Kiss

SWARRRM / ゆめをみたの

xonto / robot a

Angry Son / 3 songs

Panopticon / …And Again Into The Light

Wristmeetrazor / Replica of a Strange Love

fats’e / staring at the ceiling

Cold Hart / Every Day Is A Day

Lil Lotus / ERRØR BØY

自分は音楽に限らずゲームも漫画もエンタメは驚きが欲しくて、確立された方程式の精度を上げていく高いクオリティーのものより、黎明期の混沌としたものが好きなんだなと、「自分の好き」を言語化できたのであまり真剣に現代の音楽を追わなかったというのが正直なところです。
宇多田ヒカルはエヴァンゲリオンのティザーを観てやられて、エヴァに興味がなかったのに全部見るまでになったので相当インパクトは強かったです。
ティザーが始まって曲が流れた瞬間に別れの寂しさ、終わりの予感を感じさせるのは凄まじいと思いました。
数年前から主張してるんですが、海外のバンドより日本のバンドの方がインパクト強いということで、今年もたくさん日本のバンドがベスト候補に上がりました。
トレンドを作ったり新しい物を作るのは外国人だけど、変なものを作るのは日本人だなと思います。
今年はポップパンク系のエモラップばかり聴いてました。
ビートが変わるだけでエモもだいぶ印象が違うんだなと思いました。
バンドメンバーにfats'eを聴かせたらアメフトみたいですねって言われました。
ポップパンク系のエモラップは結局バンド編成になってただのポップパンクになるみたいな現象が起きてポップパンクリバイバルは本格的に来てたみたいですね。

しらい:
xonto素晴らしかったですね。
skramzっちゃskramzなんでしょうけどよくわからない。
ずっとわけわからんことやってるギターとシンプルなのに全然イージーじゃないリズム隊の絡みが醸す異形感。
エモラップはやっぱり聴くとイライラしてダメでした。

東雲:
PanopticonやWristmeetrazorは何となく好きな理由が分かるのですが、エモラップにハマったきっかけやコレ!って言う作品とかあったんですか?

みちのく:
確か去年か一昨年のベストにもCold Hartが入ってます。
きっかけはエモラップがポップパンクに接近しているという記事を読んだことなんですが、そこからずっと惰性で聴いてました。
ただ、いっときから暗さと重さがフィットしてハマったというか。
エモって結局ロックなのでロック嫌いな自分には苦手なんですが、エモラップは重さがあっていいですね。

東雲:
エモラップの重さは暗さから漂う重みみたいな感じなんですかねぇ……。
ただ上げられていたアルバム聞いたけども、マジでポップパンクで重さ???となりました。

まとめ

みちのく:
2021年は音楽的にどんな年だった?
みんなの書いたのを読んでるとだいたい積極的に新譜を追わなかったという印象を受けるけど。

東雲:
新譜を意識して聞くと言うのはミュージックマガジンを買っていた2009年までで、2010年以降は知った時が新譜って言う状況になって長いのですが、コロナの関係で在宅勤務になって出かけるのが減った結果、店のBGMで知るみたいな偶然性が無くなって本当に新譜を知るキッカケが減りました。
Twitterも音楽について呟いていた個人アカウントが音楽関連を呟かなくなったので手に入る音楽情報も更に減った認識です。

しらい:
俺は割と追ってましたよ多分。
旧譜を追い始めるとキリがないという消極的な理由からなんですけど。
ただハードコアに関しては自分の中で年々ハードルが高くなってるせいかあまり気に入ったものは無かったです。
自分のバンドへのフィードバックも考えて半ば義務感のように聴いた感はあります。

しっとり:
ハードコア今年はほんとうに聴いてなくてOne step closerぐらいですかね。
個人的には年の瀬にking gnu観る事ができたのが貴重な体験でした。

みずたに:
One Step Closerはいろいろな軸で聞いてる人がいるのがいいなーって感じです。

みちのく:
音楽に対する問題意識や聴こえ方に世代の差みたいなのは感じる。
おじさんだから狂気や驚きが欲しい。

東雲:
自分の年齢的な問題もあるけども、バンドに関してはセカンドキャリアを感じられる音が響く感じです。
キャップとハーフパンツ、ハイカットスニーカーみたいな10代までの恰好を更新しない人達の音に関してはシンパシーを抱けないし1音聞いても判断できる(偏見)

みちのく:
セカンドキャリアというか、昔は1stの初期衝動こそ至高と思ってたけど、最近は3rdくらいの成熟した音の方がしっくりくるみたいなのはある。

みずたに:
東雲さんはファッションに厳しい。

みちのく:
でも、やっぱりバンドやってる人はカッコよくあって欲しいというのは大切だなと思う。

みずたに:
結構海外のバンド、突飛なファッションいますからね、そこは面白く感じるというか音聞いてみよかなとなる人もいる気がする。

しらい:
正直メンバーの見た目で敬遠するのはあるからな〜。
なんとも言えない。

みずたに:
これはちょっと前に今年を振り返っていたメモなんですが、そのままコピペします。
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ロックリスナーとしてTurnstileをどう捉えるか、みたいな。
parannnoulみたいなもの、ぜんぶリバイバルみたいに聞こえてしまう問題。
black midi,black country new road, とかUK勢にそんなに共鳴もできない、これは世代的な問題かもしれない。
国内としては、相変わらずコロナ問題は引きずっているけどリリースは増えて良かった。
フジロックは象徴的だったかもしれない、あれって既に評価軸が古くなっていると思う。
新しい感覚のアーティストの受容する余地がだんだんなくなっている。
参加者の年齢層もあがっているし(悪い意味だけではないけど)。
そんな中で、多くのバンドを配信で見ることになったけど、シンプルな表現しているのが刺さるというのはある=気づき。
国内のアーティストばかりだから余計思うんだけど、小手先感のある表現が多いように感じてしまう。
強烈なビートだったり表現だったりって国内ではあんま期待できない。
メジャーから外れている音楽も、所詮は少数派の中の多数派に入ろうともがいているようにも見える。
みちのくさん同様なんだけど日本の音楽のガラパゴス感のほうが面白く感じる。

しらい:
Turnstileの新譜は個人的に全然評価してないんですけど、それはそれまでの彼らから今の彼らに繋がる文脈が俺には感じ取れなかったからなんですよね。
自己模倣じゃない新しいことをしたいという心意気は感じ取れたけど、ただそれだけっていう。
みちのくさんが言うように、若い衝動が迸るようなものだけじゃなくて、それなりに歴史を積み重ねたバンドにはそれなりの重厚感が欲しいと思うようになった。
新しいものも求めてはいるけど、どちらにしても小手先で小賢しくやってる音楽じゃなくて、ちゃんと自分達のやることに向き合ってる音楽が聴きたい。

みずたに:
Turnstile新作は結構良かったと思ったよ。
でもパンクハードコア普段聞かない人が評価してる印象があって不思議。

しらい:
envyとかにも思ってるけどハードコアに飽きてんならハードコアなんて辞めちまえ!って思っちゃう。
Turnstileの新譜はそういう印象。

みずたに:
保守派と革新派のせめぎあいで良いものが生まれる気がするね。

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