07.07

 怒り、自己嫌悪、寂しさ、悲しみ
 何もかも綯い交ぜになった脳は、制御が効かないから。だからといって、泣きたくはなかったよ。
 自分は手のかからない子供を演じられていたと信じていた。でもいつからかそうでなくなった、というか、「自分は酷く面倒な人間だ」と気付いた。気付いたという自覚は無かったけれど。
 複雑な話だ。それもこれも病気のせいに出来たら良かった。私には病名がないから、そんなことは許されないだろうけども。病名がないなら、今の私は「思春期で辛い思いをしているだけ」と言うしかない。精神の問題なんてそんなものなのだ。面白い漫画はそう告げた。
 動物すら私を嫌い、親ですら私を人として愛していないかもしれない。己ですら愛せない自分を、誰が愛すというのか。所詮見返りを求める愛だ。……そうやって愛を拒むから、愛を受け取れないのだね。
 好きな人の好きなものが憎くて、けれど好きな人に愛されるならそれになりたくて。けれどどれだけ頑張ってもそうはなれないこと、いつになったら納得できるかしら。


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