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KiliMOL誕生

KiliMOL代表の大山です。
今回はKiliMOLの事業が生まれた背景・経緯について書きたいと思います。

きっかけは2019年の秋。KiliMOLの親会社である商船三井で、「MOLグループ新規事業提案制度」(*)が導入されました。新規事業開発に興味のあった私(商船三井の社員)はこれに応募、運よく審査を通過して2020年4月から1年間、事業化検証に取り組むことになりました。

(*) MOLグループ新規事業提案制度
当社社員が自らの能力を存分に発揮し、主体的にチャレンジできる場を提供すると共に、変化する事業環境の中で、既存の枠にとらわれない事業やサービスのアイデアの受け皿となることを目的とし、2019年9月より導入された制度

実は、当初のアイデアは「中古車の越境ECサイト」でした。越境ECサイトということでアマゾンや楽天などのビジネスモデルを研究するとともに、まず中古車の有望な市場としてアフリカを調べていたとき、ある本に100平方キロメートル当たりのトラクターの台数が全世界平均の200台に対してアフリカは13台というデータが掲載されていて、南アジアの129台と比べてもかなり少ないことが分かりました。そこでアフリカで経済成長する中でこれから農機の需要が大きく増えるのではないかと考え、本格的にアフリカの農業・農機について調べ始めました。2020年5月半ばのことです。

アフリカの農業や農機について調べ始めると初めて知ることばかりで、毎日が刺激的、すっかりアフリカの農業・農機に夢中になっていました。その間、JICAやJETRO、開発コンサルタントや農業関連で国際的に活動されている機関の方々にコンタクトし、アフリカの農業の課題や農機が普及していない背景など様々なお話を伺い、理解を深めていきました。そのころには、「越境ECサイトを活用した中古農機輸出事業こそ自分が取り組むべき事業だ!」という熱い思いが湧いてきて、何としても事業化しようという強い意志が自分の中で形成されていました。

1農家あたりの圃場面積が小さく、日本製の小型農機がフィットしそう、且つ日本の中古車の人気が高く日本製品への信頼の大きい東アフリカ、中でも相対的に経済発展していて、英語圏、且つ大きな港があって当社運航船が定期寄港しているケニアにフォーカスし、ビジネスモデルを検討しました。

2020年7月には、現在の事業パートナーである唐沢農機サービスの唐澤社長と運命的な出会いがありました。デロイトトーマツベンチャーサポートが主催するMorning Pitchで唐澤さんのピッチを拝見して興味を持ち、その後面談を申込みました。そして、最初の面談で「アフリカへの中古農機輸出事業に一緒に取り組みませんか?」と提案すると、即OKの返事。2代目ベンチャー社長ならではの決断の速さに心底驚きました。

次回は初めてのケニア現地調査について書きます。

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