ブツアゲ屋に必要な3つのスキル

先月から入社した若い衆が一人黙々とブツアゲをしています。

ブツアゲというと広義だけど、いわゆる架電でのブツアゲ。
かれこれ15年近くこの稼業をしてきているので、所有者の情報は
累計すると数十万人分の個人情報が会社に存在しています。

とはいえ、ここ数年は電話営業はほとんどせずに、DMやwebからの集客がメインなので正直膨大にある個人情報勿体ないな~なんて思っていたからガリガリ電話してくれるのは結構嬉しかったりもする。

それこそいっときはCTIシステムを導入してガリガリやっていた時代もあり、当時は会話がすべて録音され、クリック一つで通話発信可能。
システム上にログを残したりもしていた。

肉体的な疲労はさほどないものの、やはり断られることがほとんどな電話営業のため精神的なダメージはそれなりに受け、八つ当たり的にログに「くそばばあ」とか書く奴もいた。

相手にぞんざいに扱われた言い方をされると、逆切れしている奴もいた。

おかげで、一時は私はネットに誹謗中傷を結構書かれたりもした。
(やれ、反社だの、在日だの、なんじゃかんじゃと。)

極端に言うと、
1、大切なのは人の話を聞かないこと。
2、お金をもらうまでは顧客と思わないこと。
3、こちらの都合だけを押し通すこと。

これらを丁寧に行う。

この辺りが図太い神経の持ち主だと当たり前にできるんだけど、
神経が細かったりひねくれてたりしていると潰されたり、変な八つ当たりをしたりする。

上記3点を守りながらも相手に寄り添う、ということが出来るのが理想的。

ただ、残念ながら寄り添いすぎて自分が損失だらけになるか、
まったく寄り添わずに攻撃的になるか、という2極に分かれがちというのも事実。

一応解説をすると
1、大切なのは人の話を聞かないこと。
⇒所詮エンドは売らないといいながら、いつか売るし、買いたい物件の条件すら完全な理解はできていない。
あれこれ条件を設定していても自分ですらその条件設定の必要性を理解しきれていない人だらけのため、馬鹿正直に鵜呑みにすることは非常に大きな無駄となる。

2、お金をもらうまでは顧客と思わないこと。
⇒お客様は神様ではなくお金と引き換えにこちらはサービスを提供しているわけだからそもそも対等であるべき。 当然無礼を働く必要はないが丁寧にプライドを持って接すれば良いし、また課金が発生するまではそのサービスも基本的には提供するべきでないと個人的には思う。が、不動産業の場合、成功報酬ということなのでそのあたりの線引きが困難ではあるが、せめて心に留めて置きたい。でないと、さんざん一生懸命のサービスを提供したあげく売上にはならなく、自分だけが消耗する羽目になる。

3、こちらの都合だけを押し通すこと。
上2つのポイントのまとめ的な感じ。世間的に不動産屋は嘘つきというイメージがあるが、もしかしたら自分を守るための防御力が強くないとこの業界で長く生きていくことはなかなか大変だからそのような風潮となってしまったのかもしれない。基本的には業者を振り回すだけのエンドの方が多い、ゆえに自分を守るためにも自分の都合をしっかりと貫くことは必要不可欠。


と、色々と書いたが完全に自分の価値観の話なので共感しようがしまいがそれは人ぞれぞれ。

基本的に人には期待をしないほうが、期待していない分成果は喜びとなるし
期待通りに期待していない成果だとしてもそんなもんだろ、と大した衝撃は発生しない。

なんてことを、
目の前でブツアゲしている若い衆を見ながらふと感じたので
書いてみた。







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