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私が息子のことをnoteする理由

今日は、noteで息子のことを書こうと思ったきっかけを綴ろうと思います。

私の長男は、自閉スペクトラム症というものを持っています。
彼の子育てをし始めてから、私は自分が知らない世界をたくさん知ったし、
今まで考えもしなかった事に、思いを巡らす事が多くなりました。

私は昔から、24時間テレビが勝手に苦手でした。
(関係者の方がいらしたら、若かりし頃の私の勝手な誤解をどうぞお許しくださいな)

24時間テレビには、ハンディキャップを持っている方達が毎年多数出演する番組だ。

映像を見ている時のこのザワザワとした感覚は何だろう。。。
うまく言葉にできないのだけど、
テレビを見ていて私は何だかいつも、
毎年のようにザワザワするのだ。
なので途中でチャンネルを離れてしまう。


そして私は33歳でしょうたろうを産んだ。
生まれて数年後、彼は自閉スペクトラム症と診断を受けた。私と彼の人生のスタートだ。


数年前に、パプリカという曲が子どもたちの間で大人気に。
パプリカを歌っているFoorinのメンバーが、
例えば、病気の闘病中だったり、脳性麻痺で車椅子に乗っていたりする子ども達と共に
パプリカを作り上げるショートドキュメンタリー+その子達バージョンのパプリカMV、
ご覧になられた事がある方いらっしゃいますか?

私はこの映像を見た時に、かって24時間テレビにザワザワしていた自分の考えが一変した。

いわゆる健常なFoorinの子ども達と、
どこかにハンディキャップを持っている子ども達が、
一緒にパプリカを歌ったり、演奏したり、ダンスしたりしている。
曲の最後に出るテロップは
「あしたに種をまこう」

どんな人も、楽しく生きやすい社会、それは素晴らしい事だ。
でも現実は、そうではない部分もまだまだあるのが現状で、
今はまだ、そういう社会を皆んなで目指している段階にあるのだろう。

でも実際、誰もが楽しく生きやすい社会、
それって具体的にどういう雰囲気?
リアルに想像できない。
目指している段階なので、到達できていない分、
それが現実的に、どういう社会なのかが今ひとつぼんやりしていて
リアルに描けないのは私だけではないはず、と思いたい。

でも、このパプリカのMVに出てくる子ども達全員が、
個を生かしあっている社会、
いわゆる未来の社会を、
一足早く、映像として示してくれていると私は感じた。

そうか!こういう感じなんだ!!
未来に存在するものを、
ビジョンとして先に映像で今、目にすることの大切さに
私は心から納得した。

私の子どももハンディキャップを持っている。
寿命の加減からいって、多分、
親の私の方が先に天寿を全うすることになるだろう。
しょうたろうをこの社会に託して、
おばあちゃんになった私は旅立つ事になるだろう。

なので、私にとって、
「みんなが生きやすい社会を創る」というのは、
単なる綺麗事ではなくてめちゃくちゃ自分ごとなのだ。

自由人すぎる自由人の我が子が、のびのび生きる事が可能な社会は、
おそらく多くの人にとっても、
それはとても生きやすい素敵な社会なのではないだろうか。

そのために私ができること、
その一つが、しょうたろうの成長をnoteに綴るということなのだ。

知ることから始まること、創造できることは、きっとすごい。
そう私は思う。

だから私は、今日も息子のことをnoteする。

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