NY武者修行記 9


9日目~11日目
10月21日(月)~23日(水)

 実はこれを書いているのは23日。

21、22日はとてもハードすぎて日記を書くことが出来なかった。

 特に月曜日。火曜はただ死んでただけ・・・・。
 ものすごくハードで意味のある1日だった。


 21日は授業が終った後、学校のパソコンを3:30から予約して、それまで学校の隣のピザ屋でランチをしながら、日本人の友達Yちゃん達と喋っていた。

 そして、渡米後初のネット。

 自分のHPを見たらカウンターがけっこう進んでいる。
書き込みも少しあった!
30分しか使えないので、色々書き込もうと思ったけど、文章がまとまらず、元気だってことを伝えるのみ・・・・・・。
 それと、55barでのライブをチェック。
日本で見たときはMike Sternのライブがあったので行こうと思っていたけど、こっちの情報誌を見たら書いていなかったので、いや~な予感がしていた。
見事的中。。無くなってるし・・・・。まったくルーズだ・・・・。

 そんなこんなで、部屋に帰り、今日はどこに行こうかとTime Outを見ているとJoe’s Pubと言うところでセネガル出身の人のライブがあることを発見。
でも、それを見つけたのは実は9:30pm。


 なぜかというと、話が前後するが、学校から帰ってきてからピアニストAちゃんに電話をしたらやっとつながった!
何日もかけ続けてやっと・・・・。多忙なのね・・・。(そう、こちらから留守電を入れても、このYMCAの部屋には電話が無いのでかけてもらえないのだ・・・。)

 そして夕食を一緒に食べることになったのだ。
会うの、着いた日以来!

 citi bankのとなりの中華屋さん。行きつけらしい。おいしかった!!

 ラーメンみたいなのと、チキンのあんかけみたいなもの。
チキンがやたら柔らかい!!こっちのチキンは全部そうなんだって。マックとかもそうなのかな?

 かなりおなかいっぱいにもかかわらず、その後Aちゃんお勧めの『Cafe Mozart』へ。ケーキがものすごく美味しいらしい。

 そう、あの、行きの飛行機の中で「アメリカではケーキは絶対に食べない!」と心に誓っていたので、ちょっと不安があったけれど、日本人が勧めるところに間違いは無いはず!とも思い、連れて行ってもらう。

 『サリエリの復習』と言う名のケーキ!これがやばかった!!!

コーヒーとセットで頼んだのだが、$12くらいでものすごい量!
しかもコーヒーはポットで出てくる!1リットルくらいあるんじゃない?!って感じ。

ケーキはチョコレート系で、アイスとクリームがついている。
この手のケーキは実は甘すぎて苦手なのだが、ここのは甘すぎない!!ぺろっと食べてしまいました!!!クリームだって美味しかったぞ!!

 渡米後初の贅沢でした。さすがにAちゃんもめったに来ないらしい。$10以上はやっぱ贅沢っすよ。うん。でもよかった!

『アメリカは食べ物がまずい』と言う先入観は『NYの食べ物は美味い!』に、めでたく考え直されました!(ただしニューヨーカーお勧めって所は不味いところが多い・・・。うむ・・・。)

 そこでかなり喋りまくっていたら9pm近くに・・・。6pmに会ったのに・・・。
Aちゃん9pmから伴奏合わせだというのに・・・ごめんね・・・・。あっと言う間でした。楽しかった!ありがとう!!

 そして、部屋に戻りTime Outを見たので、部屋を出たのが10pmごろに。

一応Joe's Pubのライブが9:30~になっていたので2ndステージがあることを期待して行った。
しかし、入り口のおにいちゃんに"Over11"と言われた。

「11時で終わり」なのか「11時以降」から、なのか分からず、とりあえず11pmまで近くのスタバでコーヒーを飲みながら待つことに。(そこでお釣りボられた気がする・・・。¢21なのに銅色のコインが2枚だったような・・・。気のせいだといいが、気をつけよう。)

 で、11時にもう一度行くと、やはり「11時でOver」だった・・・。

ショックを受けつつ次のターゲットへ。

その時、Joe's Pubの向かいにオフ・ブロードウェイ人気の(私も見たかった!けど高かった!)Blue Manのシアター発見

指をくわえてZinc Barへ。

 ここはけっこう遅くまでやっているはずだけど、外から見えたので見ていると、ツインギター弾き語りで、そんなに惹かれなかったので、その近くのTerra Bluesへ。

 ここは行こうと思っていなかったけど、夜中のSmallsのJamまでの時間つぶしと思い入った。

 IDを見せろと言われ、ちょうどパスポートを持っていたので入れた。

 チャージはなく、ドリンク代とBand Tipだけ。
0:10amから始まったのだが、これがよかった!

 Bluesと言ってもコテコテのBluesではなく、Soul,Gospel系Bluesだった。
無名そうで、お客さんも少なかったけど、かっこよかった!

 そしてお客さんを見ていてもおもしろかった。

 横に座った3人組(女男男)は、2人(女男)がひたすら喋っていて、曲なんて聴いてない。
1人はずっと黙って、音楽を聴いていたのかな?話を聞いていたのかな?
向こう側にいたのでよくわからなかった。

 逆の壁際に座ったカップルは、SlowのBluesになったとたん、ちょ~セクシーなキスをし始めるし!
その曲が終ってup tempoになっても止まらない!
ひょえ~っと思いつつ見てしまう私・・・。

 その手前にいたおじさんとおばさん(もしかしたら若いかも・・・)は、そのSlowな曲に合わせて踊りだす。
アメリカだなぁ。そういうマイナーなライブに行くのもおもしろいということ発見。

 そこのウェイトレスのお姉さんも感じよかった。


 それが終った後(1amくらいかな?)一応Smallsの近くまで行ったけど、Jamには早すぎる。

 55barの場所も下見したけど、暇。


 そこでふと思い出した。


SmokeでJamがあるのって月曜だけだっけ?しかも10pmからやっている。

逃してはいけないと思い、あわててsubwayに乗ったがupper westは意外と遠く、30分くらいかかった。
でもJamだし、やっているだろうと思い行った。

間に合った!

しかも遅かったのでチャージはいいよ、と言われ$10+ドリンク×2がうく!ラッキー!

 そう、そこに偶然、Smallsで知り合った神戸出身のRくんがいた。で、一緒に聴いていた。

そこはかなりレベルが高かった。

Jamと言ってもかなり何度も一緒に演っていそうだった。2:30くらいまでSmokeにいた。(きれいだったし雰囲気よかった!)


 それから2人でSmallsに移動。

subwayの中でヘンなおっさんに物乞いされる。
無視。初で緊張した。Rくんはけっこう出くわすらしい。呼ぶのかしら・・・。

 無事Smallsに到着。

 Oferが嬉しそうにかけよってきた!それにしてもお客さんが少ない・・・・。
着いた時は休み時間だった。というより演奏する気がなかったのかな・・・?

 前の方に行くとJoshがいた。
今日は元気がない・・・。Oferがかなり酔っているのにもうんざりしていそうだった。


 Smallsにもかなり来たけれど(これで4回目)、色々な顔が見れた。

 お客さんがいてもいなくても、汚くて暗くてタバコくさい。
Jamがものすごく盛り上がったり、お客さんがいっぱいであふれていたり、トイレの鍵が壊れていたり、便座が壊れていたり・・・・。
映画に出てくるような、何を喋っているのかわけわからない、おかしなおじさんがいたり、オーナーみたいなただのドラマーがいたり、オーナーは超不健康そうな人だったり。


 特にこの日はSmallsの人間的な部分がたくさんあった。

 この日のスペシャルは、Joshのおかげでコンガを叩かせてもらえた!

 でも、私はいつもの私だった。4ビートに対して消極的で、疑問を感じながら叩いている。

前に言われた言葉が気になったものある。グルーブが合わないと思いながら叩いていた。でも、色々やってみたかった。試してみた。

ドラマーが反応してくれた!

 Oferもかなり酔っているのに"Don't be shy !"って言ってくれる。「オレだってかなりわがままさ。それでいいんだ!」って。たしかにOferのその日のギターはひどいものだった。けど、トライする。

 なにか私の中で変化があった。
そしてさっきのドラマー。彼の名はBob。

 次の曲で交代したBobは私の隣に来て叩かせろと言う。「叩き方はわからないけど、フィーリングで叩くよ。」と。

 叩き始めた。たしかに音は出ない。けど、なんなんだ?!このfeeling。

スウィングしていた。グルーヴしていた。

慣れてくるとフィルも入れてくる。すばらしかった。

 でも、彼は言ってくれた。「きみの感覚はすばらしいよ!」って。技術は後からついてくるって。

 私は「私と一緒にやってやりにくくなかった?」って聞いたら"No problem !"って。「オレだってそうだよ!」だって。「もし今出来なくても、20年後30年後にできればいいじゃない。」って。「やり続けることが大事。」って。

 そして、私の感覚をおもいっきり変えてくれた言葉。

 "If you have money,power,husband,children....If you disappoint everything ,you have instruments !!"

泣きそうになった。

言葉を失った。

とにかく、「ありがとう」としか言えなかった。

 その後からのJamは本当に楽しかった。
力みも抜け、音も鳴ってきた。

4ビートってこんなに楽しかったんだ!

 後ろの方で私を誉めてくれる声も聞こえてくる。本当に嬉しかった。

 
意外とNYのドラマーもコンガと演ったことがなかったらしく、ソロの時はドラマーが1人で演ろうとしてJoshもあきれている。

 そんな、思ったよりもすばらしすぎないgigに私は助けられた。


 後から来たcrazyな黒人ドラマーに、コピーCDをぼったくられそうになったり、それを日本語でJoshがこっそり助けてくれたり。

 そのcrazyドラマーの演奏はものすごかった・・・・・。かなり叩く。叩き過ぎ。周りを聴いちゃいない。

 Joshは「あいつヤなやつ。大嫌い!!」って。たしかに好きにはなれないし、みんな好いてなさそう。
終った後、ベーシストがげっそりしていた。

 その後のgigでもOferが酔っぱらってピアノのイスから落ちたり、ちょっと冴えない日本人の女性ドラマーが来て、コンガを叩いていったりしたけど、やっぱり冴えなかったり、こんなSmallsもあるんだって思った!

 私にはおもしろかったし、ずっとJoshと喋っていたり、Bobとか他の人にも良かったよって言ってもらえたりして、なにか自信のようなものが生まれた。


 6:30amころ終わり、叩き足りない日本人ドラマーと酔っぱらったOferはまだgigを続けていたけれど、私は帰ろうと思った。

 Joshとはこれでお別れ。2回しか会っていないけど、今回この渡米で一番喋った人かもしれない。
気持ちもわかってくれていた気がする。

 彼がそこのドラマー(前に怒鳴られた人・・・・)と喋っている時に、お別れを言い、外に出ようとした。
そしたら階段のところまで追いかけてきてくれた。
さみしいって。

 Joshは最初、本当に元気がなかったけれど、だんだん元気になってきてくれて、最後の方は笑顔も見せてくれた。
それが本当に嬉しかった。
そして、追いかけてきてくれた。
その時のhugは忘れられない。Joshとはとてもいい友達になれた。

 NYに来て本当によかった。この日、初めて思った。
 
帰りたくない。

 この日、私はものすごく大切なものを手に入れた。

すばらしい言葉、勇気、自信、場所 Smalls。
すばらしい友達 Josh、Ofer、Bob。

 きっとこれらを得るためにNYに来たんだ、私。

 それがあるのを、この旅を薦めてくれた先輩は知ってた。
そして、私もそれを信じて行動した。
 頑張れば裏切らない町。
 そんなことを考えながらsubwayに乗っていたら、涙が込み上げてきて、こらえるのが大変だった。今も書きながら泣いてしまった。
 本当に帰りたくないと思った。こんなに感じるとは思わなかった。


 そのまま部屋に帰り、シャワーを浴び、学校へ。

 行かなきゃよかったーーーーーっ・・・・・・。

授業の途中ですとんすとん意識が飛びまくる・・・。Manyaに心配かけてしまった。

 でも、そんな状態でも少し英語を聞き取れていて、慣れってすごいと思った。

 途中の休憩で椅子に座ったままストンと落ちた私を「ヨガでもやっているのか?」というクラスメイトの言葉で目覚めて、30分くらい経っているのにびっくり!少し楽になった。でもボーっとしていたけど・・・。

 そんな私を叱りもせずに、逆に「すごいエネルギーね!私だったら学校休むよー!」なんて言ってくれたManyaはステキな先生だ。

 授業後、また隣のピザ屋に寄って、帰って1時間寝てからgigを見に行こうと思い、ランドリーに洗濯物をつっこんで寝た。
それが4:30pmくらい。
5:30にアラームをセットした。

しかーし!気付いたら3am??!!

は??一瞬理解不能・・。

日本でこんなに深く眠ってしまうことって最近なかった。
まんまと2つのgigを逃す・・・。ただ、その2つはlong runなので今日と明日(すでに現在23日水曜日。)行ける!ということで、3amに目覚めた私は洗濯物も全て諦めてまた眠る。

 まだ4amころかなぁと思った時、7amにセットしなおしたアラームが鳴った・・・・。
眠りが深すぎないか?しかも3amに寝直した時も、一瞬で落ちたってことだよね・・・・・。

すご・・・・・と思いながら洗濯物を乾かしに行き、8:45くらいに朝食を食べ、遅刻気味に学校へ行った。
そういえば先週も火曜日は眠っちゃったんだよなぁ。そんな曜日なのかな・・・?

 授業の休み時間に15分だけ友達がパソコンを使わせてくれて、BBSを見たらレスが!
嬉しかった!みんな見てくれてた!!心配してくれてる!!私って本当に幸せ者だ。日本にもNYにも良くしてくれる人がたくさんいて!本当に幸せ。
 またちょっとだけ書き込んだらタイムリミット。

 授業が終わり外に出ると、Yちゃんがいた、またお決まりのピザ屋に行く。

 Yちゃんに言われた。「表情変わったよね。リラックスしてる。」って!やっぱり慣れたんだなぁ。
 自分じゃ、気張っているのに気付かなかったけど、彼女にはわかったみたい。
気張っていたのと、疑いみたいなものが解けたんだろうな。
 こんなすごい生活していても体調ものすごくいいし。

 ほんと、日本にいるより調子いい。

早起きもするし、朝昼夜3食きちんと取るし。夜は動き回って、遅く寝るけど8時には起きられる。
なんなんだろ。気合い?ってほど気合い入れてもいない。
合っているのかもしれない、NY。


 あと今日入れて3日しか楽しめない。

こうなると、今日と明日はJazz Clubを3つ4つハシゴ!

だんだん帰国を自覚してきた。自覚してくると、どんどんすべてのものが良く見えてくる。

 食堂の、いつも朝食ラッシュでイライラしているおじちゃんの、すばらしい手さばき。
 怒っていなくても怒った顔のレジのおばちゃんは私を覚えてくれたみたい。
 このコンクリートの壁の小さな部屋。相変わらず暖房のつくタイミングが謎だし、電気も接触悪くて暗いけど、居心地がいい。
 インスタント味噌汁は必要なかった。
 カリカリ梅はあるから食べるって感じ。ピクルスとそんなに違いは感じない。

 これが帰国4日前。これから帰国まで、何が起こって何を感じるのだろう。


 この後、Jazz Clubめぐりに出かけました。

23日の出来事は次回に続く。またまた長いぞ!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?