佐藤桔梗

本が好きでどうしようもない!ということはないですが、少しずつでも摂取しないと具合が悪く…

佐藤桔梗

本が好きでどうしようもない!ということはないですが、少しずつでも摂取しないと具合が悪くなります。 小説が好きですが、最近ノンフィクション(科学読み物とか伝記とか評伝系とかエッセイとか)の割合が高くなってきました。

最近の記事

映画「ラストマイル」鑑賞

2024年8月25日TOHOシネマズ9時台の回で鑑賞。オリナス錦糸町の一番広いスクリーン2だったが、ほぼ満席。 「Amazon」を彷彿とさせる「Daily Fast」の関東物流センターでセンター長に就任したばかりの舟渡エレナ(満島ひかり)。補佐役を務める梨本(岡田将生)はそこに社員は9名であると告げる。残りは派遣社員(もしかしたら契約社員もいるのかもしれないが、そこは語られることはなかった)700名ほど。 稼働率が70%を下回ってはいけない、という絶対の壁がある。 エレナ

    • 20240823気になるニュース

      デブリ取り出し延期 (読売新聞)  福島第一原発 装置接続順ミス  →ヒューマンエラーによるものらしいので、教育訓練と報奨は見直した方が良いのでは。 露の捕虜拷問「地獄」(読売新聞)  棒で殴打 電気ショック →何か情報を得るための拷問ではなく、ただの虐待、との印象。 アステラス社員「スパイ罪」(読売新聞)  中国当局が起訴 摘発 挙国体制進む →2015年以降に拘束された日本人が逮捕・起訴後に解放されたケースはないとのこと。

      • 20240818気になるニュース

        ガザ交渉 米が調停案(読売新聞)   週内にも再開 イラン、攻撃延期か ガザ「ワクチン停戦」訴え(読売新聞)   国連事務総長 ポリオ流行の恐れ →ガザで生後10ヶ月の乳児にポリオ感染が確認された。25年ぶり。定期的な予防接種が中断されている状況。

        • 20240817 気になるニュース

          日印、宇宙・サイバー加速(読売新聞)   2プラス2確認へ 安保宣言を改定 ガザ停戦交渉 合意せず(読売新聞)   来週にもカイロで再協議 ウクライナが露国境の町スジャを制圧し、緩衝地帯の形成を図る

        映画「ラストマイル」鑑賞

          20240815気になるニュース

          終戦から今日で79年   「終戦」のままでこの先もずっと年月を重ねていけますように。

          20240815気になるニュース

          20240814 気になるニュース

          岸田首相退陣へ   総裁任期の9月30日をもって、再出馬はしないと党幹部らに伝える。自民党内の政治資金問題で、自民党への不信感が高まっている背景を受けて、とのこと。 選手中傷 価値観を強要(読売新聞)   SNSによる誹謗中傷の問題が改めて浮き彫りになった。

          20240814 気になるニュース

          20240813 気になるニュース

          ウクライナ 越境攻撃「露不安定化狙う」(読売新聞)   ロシア西部クルスク州で 日航機 御巣鷹墜落から12日で39年

          20240813 気になるニュース

          20240812 気になるニュース

          南海トラフ偽情報拡散:不安にかられ根拠なく投稿(読売新聞) ウクライナ スポーツ施設 露攻撃で破壊(読売新聞) フワちゃん活動休止

          20240812 気になるニュース

          最近買った本(22.7.11)

          前回から二ヶ月空いたので、二ヶ月分。 松波太郎『カルチャーセンター』(書肆侃々房、2022) すぐに読んだので感想になってしまうが、こんな小説は今まで読んだことがなかったのだが、読めて良かったと思った本。自分がこの本に持って行かれるような感じがあって、読了後一日ぼうっとこの本のことを考えていた。 ジョゼ・サラマーゴ著、雨沢泰訳『だれも死なない日』(河出書房新社、2022) 『白の闇』が傑作だったので他の作品も読んでみたかったのだが、こちらもあり得ない状況下で人間はどのよう

          最近買った本(22.7.11)

          最近買った本(2022.5.13)

          前回買った5冊の中で読み終えたのは1冊、読み途中が1冊でした。 さて、最近はというと。 町田康『ギケイキ2』(河出書房新社) ブックオフで単行本を見つけてきました。1は持っていて未読。 今年の大河は鎌倉幕府の成立を描いていて義経も出ているし、これを機に読むぞ!との意気込み。だがまだ読んでいない。 上野修『スピノザ 「無神論者」は宗教を肯定できるのか』(NHK出版) 知り合いが推していたので、キンドル版を購入。 ちゃんと定義したことはないが、多分は私は無神論者で宗教を肯定し

          最近買った本(2022.5.13)

          書評『アントワネット』(ロベルト・ヴェラーヘン著、國森由美子訳/集英社)

           フランス王妃の物語ではない。『アントワネット』は語り手の妻の名前だ。この作品は男性側から見た不妊治療小説だ。  作者はオランダの中堅作家で本書が彼の初日本語訳書となった。舞台はハンガリーの首都ブダペスト。かの地には多くの大衆浴場がある。多くが外国人にも開かれていて観光資源の一つにもなっている。  語り手の男性は四二歳のオランダ人で久々にブダペストを訪れている。ここは七年前にアントワネットと出会い、恋が始まった場所だ。二人ともビジネスで滞在していて帰国後まもなく結婚した。

          書評『アントワネット』(ロベルト・ヴェラーヘン著、國森由美子訳/集英社)

          2022年3月に読んだもの(その2)

          山舩晃太郎『沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う』(新潮社) 生粋の野球少年で、英語なんかからっきしだった学生が、ある日運命の一冊と出会って水中考古学の世界に飛び込む。 アメリカの大学にしゃにむに留学し、そこで初めて英語を真剣に勉強して、ついには唯一無二の水中考古学者になっていく姿が感動的だった。 ジェイン・オースティン『ノーサンガー・アビー』(筑摩書房) 『チャリング・クロス街84番地』を読んで、久しぶりに古い英国文学を読みたくなったので。 『高慢と偏見』は好きで映画も観た

          2022年3月に読んだもの(その2)

          2022年3月に読んだもの(その1)

          大沢在昌『小説講座 売れる作家の全技術』(KADOKAWA) 長らく積まれていた本。 私は小説を書くつもりはないけれど、なるほどプロの作家はこういうことに気を配って書いているのか、ととても勉強になった。 主にエンターテインメント小説を書きたい人にオススメ。 氷室冴子『さようならアルルカン』(集英社) 初期作品集を買ったつもりだったが、旧版のほうをkindleで買ってしまっていた。短編集。表題作は1977年、著者が20歳のときの作品のようだ。 みずみずしい感性がそのまま写し取

          2022年3月に読んだもの(その1)

          書評『ミシンと金魚』(永井みみ/集英社)

          ※加筆修正しました(2022/05/11)。 〈エロー・グリーン〉〈スカイ・ブルー〉〈セピア・ブラウン〉〈ファイヤー・レッド〉〈ナイト・ブラック〉〈ロマンス・ピンク〉、彼女の語る色の表現はいつも横文字で鮮やかだ。  〈おんな〉〈こころ〉〈ふつう〉〈としより〉〈かくにん〉〈とおいい〉〈かあいそう〉、彼女の語る日常の言葉の多くは漢字ではなくひらがなでつたない。  この小説は、認知症で自分の足で出かけることもままならないらしい、老女の一人語りの小説だ。語り手の〈カケイ〉さんは

          書評『ミシンと金魚』(永井みみ/集英社)

          最近買った本(2022.3.16)

          前回の「最近買った本」7冊のうち、3冊読みました。もう一冊読めば読破率50%を越えるぞ。 では、早速ここ一ヶ月弱で買った本の紹介を。 kindle本 神谷美恵子『生きがいについて―神谷美恵子コレクション』(みすず書房、2004年) 伊集院光『名著の話』では『変身』と『遠野物語』と『生きがいについて』が取り上げられているのだが、私は100分de名著の『生きがいについて』の回だけは聞いていなくて本も読んでいなかった。伊集院さんもたびたび読み返すと言っていたので、即ぽちりました。

          最近買った本(2022.3.16)

          2022年2月に読んだもの(その2)

          ドストエフスキー『地下室の手記』(光文社古典新訳文庫) ドストエフスキーは、読んでいても「何言ってんだこいつ」が延々と続くことが多い。なのに、読んだ後には「面白かったなぁ」となる。 ま、『罪と罰』と『カラマーゾフの兄弟』しか読んでないんですけどね。本書を読み終えてサンプル数が3になりました。 主人公のプライドの高さと卑屈さとねじくれ方が、自分の高校の同級生を思い出させる。私とは異質だし何が本心なのか全然わからないが、それでもつきあいはできるし、面白いなと思って印象に残り続ける

          2022年2月に読んだもの(その2)