トレーナー必見「古傷がずっと痛むメカニズム」
「慢性的に腰が痛いです....」「肩がずっと痛いんです…」
このような訴えをする方がいる。
なぜ古傷はずっと痛むのか?メカニズムを知り、適切に対処できるようになろう。
結論
「怪我が治っているのに、過去に痛みを感じた体験によって脳が勝手に痛みを作り出している」
可能性がある。
例えば腰に何らかの怪我を負った後、持ち上げ動作を行うと腰が痛むと思う。
これは怪我による痛みだ。損傷している組織に負担が加わって痛みが出る。
しかし怪我などで長期間運動に痛みが伴うと、痛みの恐怖に伴う交感神経系の過活動や筋肉の反射的収縮といった
「本来痛みが原因で引き起こされる反応」
が
「運動をすることでも」
引き起こされるようになる。
つまり「痛み」と「運動」を条件づけているのだ。
そして「痛み」と「運動」が条件づくと、運動自体が「痛みを伴う不快な物」として認知され、運動を避けるようになる。
すると「運動を避ける」ことが習慣化し、さらなる痛みの増強や可動域・筋力の低下なども生じる。
仮に痛みが消えても異常な運動パターンがプログラミングされてしまうので、それを治すのも難しい。
だからこそ初期段階で、損傷治癒の過程にあわせて適切な負荷をかけていくべきなのだ。
私は急性期(怪我や手術をしてすぐの人が来る病院)のスポーツ整形外科のリハビリをしていたこともあるが、やはりどんどん負荷をかけていくべきという考えが主流だった。
昔はしっかりと患部を固定し、アイシングをし、極力安静にしようという考えが主流だったようだ。
それが変わってきている。早めに患部を動かしていくことで、その部分の可動域が向上したり、慢性的な痛みの予防につながる。
ただ痛みは複雑でむずかしい。慢性痛は特に。
今回紹介したメカニズム以外にも、多くのメカニズムが関与している。
ただ1つ言えることは、トレーニング指導する場合「アライメント修正と動作改善」をやっておくと確実にプラスに働くということだ。
そもそも動作のエラーが起こることで、大元の怪我が起こりやすいからだ。
上記は特に「一般の方への運動指導」の根幹となる考えなので、頭に入れておいてほしい。
この部分は、「現場の指導で結果を出す完全版動画(77分超え)」でもっと詳しく話しているので、ぜひこちらも参照ください。
ってことで今日の授業終わり。
毎日のnoteをくっつけたら有料セミナーできるけど、それでも無料で配信していく。
これだけでも運動指導者のレベルを底上げしていくからな。これが私の理念だ。
毎日読んで、毎日「好き」を押しておいてくれ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?