列車 2020/03/10

出発間近の指定席の列車に乗り込む。
窓際の席に座る。

窓から高校の級友2人が乗り込んでくるのを見る。一緒に旅行しているのに先に乗り込んでしまったようだ。
結局私とは違う席に座る。

私が座った列は隣のいない1列だったはずなのにいざ出発すると普通の2列の列車になっていた。隣は小学校のクラスメイトが座っている。特別仲が良かったわけでもない。むしろ勉強もできて運動もできる優秀すぎる人だったので、少し苦手にしていた。見た目は小学校の記憶のまま、大人になっていた。
トンネルに入ったのか、車内は少し暗くなる。私と彼女はうとうとしながら手を握って寝る。時々薄目を開けて相手の手の感触を確かめ、握り直してまた寝る。