【ザーネ® 軟膏とステロイド外用剤の配合変化】についての考察。薬剤師キクオの勉強
先日こんなツイートをしました↓
・ステロイドの種類によっては含量が著しく低下。
J-STAGE Articles - ザーネ<sup>®</sup> 軟膏とステロイド外用剤の配合変化を参考にしています。
私が働く薬局では、見かける組み合わせなので、つい、中身を見て確認をしてしまいました。
みなさんの職場ではザーネとステロイドの配合は良く処方されますか??
今回は【ザーネ® 軟膏とステロイド外用剤の配合変化】についての説明と個人的な考察を簡単に述べていきますね!
それでは、いきましょう!
【ザーネ® 軟膏とステロイド外用剤の配合変化】の内容は?
本研究では使用頻度の高い 7 種類のステロイド軟膏とザーネ® 軟膏を混合しているよ!以下の薬とザーネを混ぜた時を調べたみたい。
・ロコイド軟膏・クリーム
・ボアラ軟膏・クリーム
・デルモゾール軟膏・クリーム
・リンデロンV軟膏・クリーム
・リンデロンVG軟膏・クリーム
・パルデス軟膏・クリーム
・メサデルム軟膏・クリーム
【ザーネ® 軟膏とステロイド外用剤の配合変化】の方法は?
①ミキサーで調製して
②混合外用のpH測定して
③ステロイド含量を測ったよ
ざっくりですまん。
詳しくはリンク貼ってあるし、無料だから確認して下さいな。
【ザーネ® 軟膏とステロイド外用剤の配合変化】の結果
<phの変化>
ステロイド軟膏とザーネ® 軟膏を混合した後の pHは7.8~8.2 と弱アルカリ性を示す
<外観変化>
38℃保存下のメサデルム® クリームは、数日で強い分離が確認
★<ステロイド含有量の低下>★
・ロコイド® 軟膏とザーネ® 軟膏を混合した後の 4℃保存
49 日時点のステロイド含量は 85%であり、緩やかな低下が認められた
・ボアラ® 軟膏の混合剤も同様に 90%まで低下
・その他の混合剤で含有率は 94%以上
・商品によってステロイド安定性は同一でないことが示された
【ザーネ® 軟膏とステロイド外用剤の配合変化】の考察
保存方法をしっかりと患者さんへ指導するためにも混合剤の性質を理解することは重要だと思う。
軟膏の混合のハンドブック(配合変化を調べる勉強本)も大切だとは思うけど、探せばこのような臨床に即したデータもあることがわかったよ。
ザーネとステロイドを混ぜるのが好きな医師はいるけど、細かなところを理解して、提案するのも薬剤師の仕事だと思います。
”飲み合わせ”ももちろん大切だけど、”基質”も勉強しがいがありますね。
そして、見てみると、わかるけど、デルモゾールが最も安定みたいだね。
自分で勉強をしなくちゃいけないよ!
含有量が減った軟膏、減るまでの日数にも注意していきたいと思いました。
皮膚科門前の薬剤師なら、スタッフみんなで共有できるデータだと思います。
詳しい内容はこちら
J-STAGE Articles - ザーネ<sup>®</sup> 軟膏とステロイド外用剤の配合変化
今回は、この辺で!それでは!(=゚ω゚)ノ
SNSでシェアして頂けると飛んで喜びます!! コツコツと記事更新、頑張りますので、応援して頂けると嬉しいです。リアクション頂けると今後のモチベーションに繋がります。