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汝、尻を大切にせよ。

 今日はね……尻の話だよ……。
 なんで尻の話をし始めたかっていうと、ついさっきちょうど痛んだからです。これがまたすっげ〜〜〜〜〜〜つらいんだわ。折角なのでちょっとした聞きかじりと思ってお付き合いください。いつかあなたの隣の人間が尻を抱えて倒れてるかもしれん。

 わたし、昔から尻が痛くなる子供でして。いつからかは覚えてないんですけど、思春期の頃にはもう完全体でした。
 とりあえず尻が痛い。力も入れられない。力入れたら尻破裂するんじゃないのってくらい痛い。息も出来ない。横になって虫の息で動くことも出来ない……みたいな感じです。
 肋間神経痛で胸押さえて倒れてると「ふふふ、昔の少女漫画みたい……」とか考える余裕があるんですけど(?)、尻が痛いと何に例えることも出来ずにただトドのように倒れていることしか出来ない。わたしはトドだから……いつか動くから……ちょっとそのままにしておいて……。
 しかし痛いっていうのにこの痛みがくるとトイレに行きたくなるんだよな……。力んだ途端死ぬっつうの。天国と地獄か?(ミュージックスタート)

 実はぎっくり腰をやったことがないんですが、聞くと「こんな感じに近いのでは……?」って思うんですけどどうなんですかね。

 とにかく痛くて動けない。痛み止め飲んで山が過ぎるのを待つしかないんですけど、半日くらい潰れるんでこれで病欠したりしました。病欠理由は『腹痛』や『貧血』です。「尻が痛いんで休みます」とか言えんだろ……。
 そんな尻を抱えて幾星霜、転機は突如訪れます。

「お尻痛いの? 痔じゃないの? 外科行ってみる?」
 内科主治医に外科紹介された……。痔ではないと思うんよ……。

 まぁ折角なので行きましたよでかい病院の外科。主治医、何気に顔が広い為名のある主を紹介してもらったようなのですが、正直もう名前も覚えていない申し訳ない。桜庭薫みたいなインテリ奴じゃなくて(直接的な物言い)すっげ〜フレンドリーな外科医だったことは覚えています。
「わかる〜〜! これ痛みがくるかなってなった瞬間に痛み止め飲まないと駄目だよね!」
「それ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
 それ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!
 うら若いのに尻を触診され「痔じゃないね!」と確定されました。おめでとう!

 で、真相はS状結腸の神経痛。珍しいタイプの神経痛で、治療方法は確立されておらず、別の病気で使用する痛み止めを飲むとかしかないっていう話でした。頻度が高くないので、今飲んでる痛み止めを使う形でいいんじゃないかな〜という結論に至った。終了。(ずっと前の話なので今はもっと治療法など進化しているかもしれません)
 そんなわけで、わたしの尻は神経痛です。

 何故……こんなところの神経が……。

 真実はひとつなんですけど、結局尻は尻なのでおおっぴらには言えねえ。S字(状)結腸とか現代腐女子の教科書には完全に載ってるけど一般ピーポーの教科書に載る率は低いんですからね。
 なのでもっぱら説明時には「仙骨の神経痛が〜」で通しています。仙骨の方が伝わる。S状結腸はいけない。我々には伝わるけどいけない。

 つまり仙骨の神経痛(暗喩)が痛いんですよなう。

 今日の痛みはね〜帰宅時に田舎道をふふふ〜んて歩いてたら突如きた。自宅まで徒歩一分の距離で襲われた。何がどうして。もう少し状況を考えてほしい。
 ──などと家で悲しく訴えていたら妹に「弘法筆を択ばずっていうやん」って言われましたけど時と場合は選んでほしい。弘法も時と場所は選ぶと思う。

 今日も今日とてBLの受けちゃんの尻を思いながら苦しむ夜です。当方、受けの尻への優しさにかけてはコンプラを充実させているつもりでおります。妄想で嗜むマンも実際嗜むマンもどなたも尻には優しい紳士でいてください。

 これマジで痛いんよ。

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