吉田親司「WW 記憶師たちの黄昏」
こんばんは。今日は最近読んだラノベの感想文を書きます。2005年に出た本だからかなり昔ですね。
読んだ本はこれです。作者の吉田親司さんはエゴサ能力が高い人でして、ぼくがmixiやtwitterをやってたとき、吉田親司さんの小説の感想を書いたら読んだような反応がありました。今回はどうなんでしょうか?実は私が常駐している某SNSにも吉田親司さんのアカウントがあるんですよ。あんまり稼働していないようですが。
さて。吉田親司さんは、架空戦記界隈ではけっこうなベテランでして、いろんな作品を出版しています。今回というよりこのシリーズはいつもの架空戦記のような雰囲気は無く、世界観はどっかでつながっているような感じですが、基本的に記憶を操ることができる記憶師たちが活躍するお話です。と言っても、前巻ではラノベヒロインがなかなかの年増もとい人生経験を積んだお姉さん、何でも見通している完璧超人のママとマザコン野郎のマコちゃん+ちびカレーの萌恵サマが活躍する物語だったんですが、今回は萌恵サマがメインヒロインにようやく昇格。と言ってもチビで胸がまな板で出るところは全く出ていなくて口は悪いし落ち着きがないし暴力ヒロインだし、、、というのは相変わらず。萌恵サマが縦横無尽に動きすぎていて、マコちゃんは影が薄いし、ママは保護者みたいになっている。
話の筋としては学校に改造人間の双子の姉妹がやってきて御剣高校の謎を解き明かすついでにバトってるんですが、いつもバトっているわけでもなく、ビーチバレーもするし、萌恵サマは相変わらずカレーばっかり食ってるし、と緊張感がありつつも第三者的な視点から見るとちょっと微笑ましい。作中では萌恵サマ視点から描かれる事が多いから全然そんなことないんですけどね。バトル描写はさすがベテランというべきか、けっこう緊張感があって次々と仕掛けが進みます。なぜ双子は溺愛関係なのか、御剣高校のビーチにはどんなことが隠されているのか、などの伏線は最後の方になって一気に畳み掛けられる。寝る前にちょいちょい読んでて途中に出張も挟んだから読み終わるのに2週間くらいかかったけど、今のラノベには無い雰囲気を味わえて良かったよ。ってか当時のラノベでもこの世界はあんまり無いか。バトルヒロインは昔からいるけど萌恵サマみたいなキャラは全然いないしなあ
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