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【脚が変形した話⑪】副作用&体の反応と戦う、術後の朝

このお話は人口股関節の置換手術を受けることにした、ある患者のお話です

眠っていたのか、落ちていたのか定かではありませんが、気が付いたら朝になっていました。看護師さんによると不整脈はそのまま続いていたようです。
まじか…
傷みと呼吸困難で死ぬかと思った…
歳をとって人工関節を取り換える時は痛み止めが効かなかったこと絶対に忘れるものか…

とにかく無事に朝を迎えることができたことにほっとしました。
担当の先生も「昨晩大変だったですね」と。
ええ、先生の腕は確かでしたが私の体がポンコツでした…
おかげ様で手術した右足の足首もよく動いています。

朝ごはん、食べなきゃ…
食べなければならないこととわかっているのですが、
体が支えられない…
頭が重くて、痛い…
熱を計ると37℃、微熱ですがそれくらいの体温とは思えないほどしんどい…
骨をいじったことでよくある体の反応のようですが、頭を持ち上げられない…
リハビリのための車椅子に乗ることもできず、リハビリは先送りとなりました。
どうやら、例の注射の副作用もあったようです。

昨日の術後の私の様子を見たせいか、家族からは逆に連絡はありません。
それがほっとしました。スマホの画面なんて見ていられませんから。
たまに、右足首をパタパタと上下させます。
耳からも情報を入れるのがしんどいので、個室は無音のまま。
脚を冷やす機械の音、看護師さんが両足につけてくれたマッサージ機の音が何となく聞こえる程度です。
昼食も全て食べることができず、残して早々に横になりました。
とにかく、疲れて、眠い…
服用している薬も効いているのかな…

昼寝から起きると、事情を知らない会社の部署から連絡が入っていました。
「ええー!そうなんですか、すいません…」
と文章が送られてきましたが、大きな組織なので仕方ない。
でも、相手は普段お世話になっているというのもありますが、ちょっと元気になりました。どうやら用件はキャンペーンが始まったので広報の援助をしてほしいということ。
日常の雰囲気を感じることができて、できる範囲に限りますが気分転換代わりに引き受けることにしました。
病室でも結果を出してやるぜ。(おい)

この後、少し覇気が戻ってきたのか体を支えられるようになり夕食のおかゆを食べることができました。
ああ、そうだライターの仕事もあったっけな。
まだ文章をまとめることはできず、時間はかかりそうですが文字情報を受け入れられるようになってきたので考えてみようかな。
と、食後の薬をごっそり飲む私。
まだ車いすすら乗れていないので、投薬もそうですが歯磨きもベッドの上。トイレは管のまま、頭痛も続いていますが朝よりだいぶましな感じ…
と思ったら。
…‼
めっちゃ、髪の毛が抜けている…‼
未だかつてない抜け毛の量にびっくりしました。昨晩、唸っていたので頭をかなりこすりつけていたのかな…
コロコロ、持ってくればよかったな…
と、念のため鏡を見てみると…ん?
入院の前日に美容院に行ってカラーをしてきたばかりなのに、もう白髪が‼
かつてない爆速で生えて目立っていました…
早すぎるだろ…
いや、それほど体に負担をかけたのかも。

なんだか急に恥ずかしくなり、可能な範囲で髪の毛を集め、頭を整えました。まだ動けない身ですから、ベッドの上がベースで多少ごっちゃに見えても仕方はないことだと十分わかっています。正直見た目どころではないですし。でも、なんだかいやだなあと思い、リモコンの位置や物を置く角度など、ちょっと揃えてみました。

とにかく、寝て体力を回復させて早くリハビリ生活に入らねば。

次回【脚が変形した話⑫】リハビリ開始!とにかく動かせ!そして風呂にも入りたい! へ続く

#股関節変形症 #人工股関節 #医療note #入院 #整形外科

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