沼の話

推していた三次元俳優さんが仕事をセーブしはじめて早2年。
それまでその人を追いかける事に必死で周りを見る余裕がなかったが、彼の露出が極端に減り2年ともなるとさすがに暇になる。

そんな時、20年以上前にめちゃくちゃハマっていた作品が久しぶりにYouTubeで配信されると知った。
私は子供の頃その作品の中のとあるキャラが本当に大好きで当時は雑誌を買い漁ったり個人サイト様に通って小説を読んではボロ泣きしていた。

さっそくYouTubeを開いた。
すでに配信は7話まで進んでいた！
(毎週2話ずつ更新されては消えて行くので6話まで見逃してしまった事が悔やまれる)
はじめは懐かしいなと思いながら視聴していただけだったが、大好きだったキャラのメイン回を見る毎にどんどん沼にハマっていく感覚がわかる。
SNSや配信コメントでみんなの感想を読むだけでは満足できなくなり、とうとう「サーフィンしようぜ！」とばかりにネットの波を彷徨いだす。

20年以上前の作品。
検索しても当時のサイト様は見れなくなっているものばかり。

しかし、私は見つけてしまった！

リアルタイム当時、めちゃくちゃ好きで通い続けていた個人サイト様の小説がブログという形で今も存在していた！
私は興奮しながら小説を読み、ボロ泣きし、すべての小説を読み終わった頃には沼の奥底にいてもうどうにもならなくなっていた。

私は思い出す。
リアルタイム当時も公式の素晴らしさは勿論の事、個人サイト様の小説も素晴らしいものばかりで余計に作品にハマっていった事を。

この作品の脚本家さんは、キャラクターをストーリーのための駒として扱うのではなく、キャラクターが優先でその為にストーリーを動かす人。
だからこそどのキャラクターも凄く丁寧に描かれていて魅力的で、本編以外の時間も「こういう事してたのかな」「ああいう時もあったのかな」と色々想像したくなっちゃうような素敵な子達ばかりなのです。
(しかしこの記事を読んでもわかる通り、私は文章力が皆無なので妄想は出来ても形には残せない、悔しい)

そして現在。
Internet Archiveで発掘作業をしながら、素敵な小説を読んではボロ泣きしたり、推し尊いと拝み倒したり、見たいものに限って繋がっていなくて苦しみ悶えたりする、そんな毎日を送っている。

次回『推し香水を頼むぞ！』