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鹿島海軍航空隊跡(大山湖畔公園)

1年半前バイクのツーリング候補地をGoogleマップで探していた時、霞ヶ浦湖畔で「大山ストリップ跡」という奇妙な史跡を見つけて「??」これは行ってみようとバイクを走らせました。しかしそこにはそのような建物はなく、「スロープ」の誤記だったみたいです。

ストリップではなくスロープ?カタパルト?

その一帯は第二次世界大戦時代の海軍の軍用施設史跡で、何か重々しい雰囲気が漂っている場所でした。少し、陸の方を見ると、高い煙突の下に廃墟、廃病院のような建物があり、

かつて病院として使われていた、鹿島航空隊本庁舎
鉄線に覆われて中に入ることは出来ませんでした。

興味を持ちました。逆に、水上バイクを楽しむ場所らしく、轟音が鳴り響いている場所でもありました。

調べてみると、鹿島海軍航空隊があった場所らしく、そのまま放置されている状態でした。歴史的価値がある史跡なのに勿体無いなあ、フェンスがあって近くに入れないなあと思っていました。何度か訪れて、星空撮影をしたこともあります。

蠍座と天の川見えます?

しかし、つい最近クラウドファインディングで観覧できるよう整えて中まで入れるようになったのです!

5月のGWにはその雰囲気もなかったのですが、周り一体見学できることになったのでした。週末だけの見学可能とのこと。

自動車車庫の中に、受付があって料金800円を払います。

週末だったけどカフェカーは営業していなかった?
自動車車庫が内にプレハブがあり、そこが受付です。
休憩できるスペースです

そこで敷地内にあるポスターをヒントにクロスワードのように文字を穴埋めしていくアトラクションがあるのですが、誰でも解けるものではなく、結構凝った問題作りでした!クリアーすると廃墟の写真のクリアファイルもらえます。

まずは本庁舎ですが、最近まで病院分院として使われていたようで、戦前の建物ということで年期を感じます。

つたや雑草が多い茂る
正面玄関、入って一回の左部分だけ公開です

やはり廃病院になると肝試しスポットとして侵入者があり落書きがあり、でもそのままにしている状態でした。

2階へは上がれません

そこでは、企画展として戸村裕行氏の沈没船の水中写真展が展示されていました。第二次世界大戦、沈められた帝国海軍の軍艦、民間船舶などが展示されていました。また、常設展では当時の航空隊の貴重な写真も展示してありました。

特別展


食堂?の一室。

そこから、敷地内を歩くのですが、炎天下の中の歩行は疲れました。しかし、フェンス越しで遠くからしか拝めなかった廃墟が目の前で、さらに中に入って見られるとはオフィシャルで廃墟を見学できるのは感動ものです。

ボイラー棟と煙突
窓のガラストタンもそのまま

ただし、ほとんど補修もせず、荒れたそのままで公開しているのは、万が一事故などあったら大変だなと考えてしまいました。

ボイラー
自家発電場
ここはよくロケで使われるみたい

あまり観光地化することは望みませんが、入場料が史跡の維持管理に使われ、このような歴史を伝承するような建物がずっと守り続けていくことを願っています。


少しでもお役に立てられ、気に入っていただければありがたいです!