日本人再入門 地域の繋がり

おっさんです。みなさんメリークリスマス!

無事に賃貸アパートに入居することができ、おとといの金曜日に引越をしました。引越といっても、自宅から歩いて15分ほどのところで、家電など大型家具は新たに買い揃えるので運ぶ必要もなく、着るものや細々したもの(ノートpcとか洗面用具とか)を運ぶだけだったので、大変簡単な引越でした。

洗濯機や冷蔵庫、ヘアドライヤー、布団乾燥機などを量販店で揃え、こちらは昨日届きました。あと、机と椅子が届けば、とりあえずの生活は回せそうです。ハンガーは実家でもらおうと思います。

家賃が安いのに収納が充実しており、また風呂トイレ別の物件でしたので、夜ゆったり入浴することができます。大変快適で、無職の私には過ぎた部屋です。

さて、家電の備付・試運転を終え、本日は地元の自治会長さんに入居のご挨拶に行ってきました。賃貸アパートに仮住まいする人で、こんなことをする人は少ないかとは思うのですが、私の父が以前別の地域の自治会をしたことがあり、是非にと勧めてくれたので、行くことにしました。

ちなみに、不動産屋で賃貸契約を結んだ際、自治会費として数百円を家賃とともに納める旨のご説明がありました。地域の自治会は自治会費については取りっぱぐれはない。でも、父によるとアパートには表札を出す人がほとんどおらず、回覧板も回せず、その地域に住んでいながら、自治会の活動に参加しない方が多いのだとか。

でも、私も近所のみなさんとのお付き合いは大切だと思う方で、もし地域の掃除などの活動があるなら参加したいと思います。

という訳で、本日飛び込みで自治会長さんにご挨拶をしに行きました。会長さんのお名前と住所は、父が役所の知り合いに尋ねてくれました。

ちなみに、飛び込みで面識のない方のお宅を訪ねるのは人生初!電話でアポを取ったほうがよいかとも思ったのですが、「通りがかりでご挨拶に伺いました」という感じのほうが、先方にご負担をかけなくていいかと思いました。

場所はアパートから歩いて5分ほどのところ。コンビニの横の細い坂道を登っていくと、ん?何だこの地区は?明らかに「江戸時代からこんな感じです」然とした立派な壁やお庭のお宅が続きます。私が子供時代を過ごした町にこんな地域があったとは!(子供の頃の小学校の校区とは違う地域なので、行動範囲外だったのです)

自治会長さんのお家はすぐに見つかりました。りっぱなお庭のりっぱなお家。格好いい松の木がひときわ光ります。お向いのお家も古い白壁のりっぱな建物。何なの、この地区?

時間は日曜朝8時50分。ピンポン♪「おはようございます、私、最近近所に越してきた者です。自治会長さんにご挨拶したいと思って参りましたー」と、自治会長さんにお会いすることができたのですが、いろいろとお話をしていると、実は私のアパートはこの自治会ではないということが分かりました。自治会長さんが気の毒がってくださり、隣の自治会長さんに連絡してくださることになりました。でも、あいにく資料がどこにあるか分からないとのこと。そこで、自治会長さんの知り合いに尋ねてくださることに。

(関西弁で)「すいません、○○自治会の△△ですけど、お世話になってます、あの□□の自治会長さんの連絡先を探してましてんけど、片付けがええもんで、どこに直したか忘れてしもて」

「片付けがええもんで」の下り、思わずクスッと笑ってしまいました。標準語で表現するのは難しいのですが、整理整頓が上手すぎてどこにしまったか忘れてしまって」という意味で、すこし冗談めかした言い方です。さりげなく、こうした言葉が会話の中に挟めると、相手の方も会話を楽しめるのではないかと思いました。こんな言葉が使えるような人になりたいと思いました。目指す目標が、またできた!道は遠そうだけど。

さて、一旦アパートに戻り、体制を立て直して、本当の自治会長さんのお家へ。自治会長さんのお家は、鎌倉時代から続く禅寺のすぐ側、こちらも古いお家が多い地域でした。お寺自体は子供の時から知っていましたが、お寺の周りにこんな不思議空間が広がっていたなんて、おっさんになるまで気づきませんでした。私の実家の地域は、どちらかといえば新興住宅地で、周りはその当時新たに宅地開発されたところでした。子供時代の行動範囲なんて、小学校の友達がいる、自転車で行ける範囲に限られているので、自分の町が文化的に深い地域であるなんて、想像もしていませんでした。特に有名な観光地というわけでもないし。

自治会長さんは、たぶん私と同年代か少し若いお父さんでした。駐車場に子供用の自転車が置いてあるのが見えます。ご挨拶をし、準備したステラおばさんのクッキー(父のアドバイス:500円ぐらいの、日持ちのするお菓子)をお渡しし、回覧板の話、年中行事の話、連絡方法、ゴミの出し方などお話を伺い、失礼しました。とても感じのいい方。コロナでしばらく中止していたけど、餅つきや神社の秋祭りなんかがあるので、どうぞご参加を!とのこと。はい!ぜひ参加させていただきます!

今回の出来事で、図らずも自分の転入した地区やその周辺が、深い文化を持つ地域であることを認識できました。自治会長さんとは歳も近いので、お友達になれればうれしいのですが、そうした地域の一員として、みなさんと繋がりを深め、お付き合いをしていく中で、私も日本人としての行動を学び直せるかも知れません。少しずつ、この地域に溶け込めるように、そして同時に、みなさんに受け入れていただけるように、がんばりたいと思いました。

今回もお読みくださり、ありがとうございます。



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