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高崎・前橋美術館巡り

富岡製糸場から高崎に戻ってきて、こっから先は美術館巡り。

高崎市美術館は「渡辺おさむ お菓子の王国Ⅱ」。お菓子やクリームのフェイク、いわゆる食品サンプルみたいな模型によって様々な立体作品を造形していた。見た目のファンタジーさに加えて、普段はケーキ屋のケースの中や家の中のような限定された場面でしか見ることがないんだなと気付かされた。

続いては高崎タワー美術館。日本美術×グラフィック。高崎市出身のグラフィックデザイナー、佐藤晃一の作品とさまざまな日本美術を並べて見ていく。対比して見ていくというよりは、双方のモチーフの幅というか懐の広さに気付かせてくれるような展示だった。

続いては前橋に移動してアーツ前橋。展示は「new born 荒井良二」。この作家のことはあまり知らないまま行き、まず感じたのは、オリジナリティを追求する気持ちだった。絵本の原画を見ていて、特別奇想天外な情景ではない時にこそ、そこにどう特別感を持たせようかと構図やタッチに趣向を凝らしているように見えた。時にルノワールやセザンヌなどを元にして、そこからアレンジして自分らしさをもたらそうとしているように思えた。

この辺りはキャプションから得た情報ではなく想像していただけだったが、展示の中盤、日課として名画の模写をしているというのを見て合点がいった。名画を参照してスタートとしながらもどんな新しい表現にたどり着けるかチャレンジしているように見えた。

最後に訪れたのはまえばしガレリア。建物はとてもおしゃれなんだけど展示スペースはかなり限られていて、建物の内部を見るような感じでもなく少し残念だった。

こんな感じで東京へと戻った。それでは。

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