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課題探しばかりじゃなくてさ

先日のコーチングセッション。

お相手は企業の人事担当者で、
「会社のあるべき姿、社員のあるべき姿」を追求する姿勢が
とても素晴らしい方です。

いつものように
前回確認した課題とその改善のための行動を振り返ることから。

この方の課題発見の能力はとても高く、
その原因の捉え方や改善策も対話からどんどん生まれてきます。

課題の「発見能力」と「改善能力」は
特に今の時代には重要ですからね。

で、今回のセッション。

「他に気になっていることはありますか?」と質問すると、
「うーーーん・・・」
「私が気づいていないだけで、まだまだたくさんあるのでしょうけど」
と言うので、
「じゃあ、前に比べて良くなったことを挙げてみませんか?」と。

はじめは「良くなったことですかぁ?」と
思い当たる節がなさそうでしたが、
「例えば、あなたがここ1.2年で採用した新人たちの様子はどうですか?」と聞くと、
「あ、それはよく成長していますね!」とニッコリ。

具体的にどんな面で成長を感じられて、
成長している要因がどこにあるか・・・

そんなことを皮切りに話し出すと、
出てくる出てくる「良くなったことシリーズ」(笑)

「あ、そう言えば、あれもこれも」と。

人はどうしても課題や問題に目がいきがちで、
良い面(特に良くなった変化)には気づきにくいものです。

でも、
一人ひとりの「良くなった点」を認めて伝えることは
相手の成長をさらに伸ばす絶好のチャンスです。

もっと言えば、
他人の問題点はいくらでも目につきますが、
改善できた点や伸びた面については、
普段からよほど注意深く相手に関心を持っていないと気づかないことです。

私もセッションにおいては、
お相手の話にネガティブイメージを持つこともある中で、
「この方の良くなった面はどこか?」
と見つけるために全力で傾聴し、いいとこ探しをしています。

それだけ、
相手の良い部分を見つけるのは難しいということでもあります。

それに比べたら
問題や課題を探すのは簡単なこと。

現状の評価はまだまだでも、
その人も以前と比較したら確実に良化しているはずですからね。

課題探しばかりじゃなくて、
「良くなったところ」を探していきたいですね。

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