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ルールを守らせたいなら

先日のセッションはとある会社の人事の方と。

組織課題の抽出の中で出てきたのが
「ルールを守らない社員がいる」
というもの。

例えば
終業後の日報提出を忘れる
義務づけている「改善提案」を提出しない
といったもので、
こうした社内ルールを守れない社員がいるというのです。

折に触れて注意するとその時は「わかりました」というものの
時間がたつとまた守れなくなるらしいのです。

私は
「守れないのはどうしてなんでしょうね?」と。

相手の方は
・守る気がそもそもない(のかも)
・業務が忙しすぎて忘れてしまう(のかも)
と言います


「ルールそのものに意味を感じていないとは考えられませんか?」と。

相手の方
「でも、交通ルールは意味なんかわからなくても、守りますよね」と。


「交通ルールはなぜ当たり前のように守れるんでしょうね?」

相手の方
「守らないことで、自分が危険にさらされるからですよね」

そうなんですよね!

交通ルールを守っていれば
自分が危険な目に遭うことを避けられるというメリット
理解しているからですよね。

社内ルールを守れない人は、
ルールを守ることによって得られる<自分にとってのメリット>
理解できていない、と考えることもできますよね。

私たちは
自分が必要だ!(つまりメリットがある)と思えれば
自発的に行動します。

逆に
そのメリットを感じなければ
・やらない
・忘れる(自分の中での優先度が低いから)
という状態になります。

つまり<やらされ感>があるうちは
大人だろうが子どもだろうが
何とかしてやらずに済ませたいものなのです。

話題にのぼった日報にしても、
提出することで自分にメリットがあると実感できれば
自分のために提出するのが習慣化しますよね。

例えば
日報の項目や内容にもよりますが、
提出後にバックヤードの方の協力で
相手先や訪問回数・商談内容と受注のデータのフィードバックがあるなら、
自分の営業を戦略的に進める指針になりますよね。

それと
社内の改善提案についても、
それが採用されないとしても、
取り上げられた後の選考の経過や評価についてのフィードバックがあれば
会社が求める改善提案に沿ったものを提出できますよね。

人事にとっては
「ルールは守るもの、守らせるもの」が第一となってしまい、
「守る(守ってもらう)には、どんな工夫が必要か?」
の検討が大切なことに気づいてほしいと思います。

管理よりも支援

社内ルールは
社員を管理するためのものではなく
社員の今と将来を支援するためのもの

守ることで得られるメリットを実感させることが求められますね。

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