26話: 吃音に対して取り組むSDGs
こんにちわ。吃音のある医師の菊池良和です。
昨今、企業でSDGs(持続可能な開発目標)に取り組んでいるニュースがありますが、世界で吃音に対するSDGsの論文は出ていないと思います。
私もSDGsを意識した発信をすることが時代の流れに乗れるかとは思います。
SDGsの17の目標のうち、吃音と関連する項目を抜き出しました。
4.質の高い教育をみんなに
4.5 2030年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子供など、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。
→吃音の合理的配慮を広める。
4.a 子供、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、全ての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。
→吃音外来は増えつつあり、放課後等デイサービスやオンラインで言語聴覚士が吃音の相談をのることが増えつつありますね。
8.働きがいも経済成長も
8.5 2030年までに、若者や障害者を含む全ての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、並びに同一労働同一賃金を達成する。
→吃音者の自助グループ、言友会、うぃーすた、どーもわーく、FYSなどが吃音者の就労情報の共有。一般枠で就労が難しい場合は、障害手帳を活用して障害者枠での就労支援。
10.人や国の不平等をなくそう
10.3 差別的な法律、政策及び慣行の撤廃、並びに適切な関連法規、政策、行動の促進などを通じて、機会均等を確保し、成果の不平等を是正する。
→吃音者支援法など吃音者を支援する法律はまだできていません。ただ、いじめ防止対策推進法、発達障害者支援法、障害者差別解消法、改正障害者雇用促進法などの法律を活用することで、不平等が減ることが期待できる。
こう見ると、今までの活動である程度目標に向かって活動を行っていますね。
海外ではSDGs×吃音についての情報はほとんどないですが、
茨城大学の宮本昌子先生はさすがだな、と思いました。
また、吃音者のVR開発を続けている梅津円さんも受賞されていますね。
⑩原因不明の言語障害である吃音症を改善する世界初のVRプロダクトを実現する
#いま私にできること
#育児
#SDGs
#自分にとって大切なこと
#吃音
#毎日note更新
#吃音を受け入れる社会へ
#日本医事新報社
#エビデンスに基づいた吃音支援
よろしければサポートお願いします。いただいたサポートはクリエーターとしての活動に使わせていただきます!