週一の電話と年一の電話
弟が週一で電話をくれる。
電話をかけてくるのだけど無言だから、
こちらから、ご飯食べた?今仕事の帰り?など話を振る。
「立ち蕎麦食べた」と言うので、
「美味しいよね、お腹すいている時にあの濃いおつゆの匂いでお店入っちゃうよね」とかご飯の話は楽しいはずなのだが、
盛り上がりはしない。
うん。と言って終わらせてしまう弟よ。
なんで電話をかけてくるのか、未だよくわからない。
電話するってことは嫌われてはいないのだと思うが、
本当の気持ちはわからない。
自撮りのラインやSNSのスクショとかも意味がわからない。
それがちょっと前は本当に嫌だった。
でも今は嫌ではない。
どうしてそう思うようになったかは覚えていないが、
とにかく週一で電話が来る。
嫌いではなくなったことは私にとって良いことである。
そんなことを考えていたら、友達から電話がきた。
誕生日プレゼントが届いたよ、ありがとうという電話だった。
遠くに住んでいるから、一年に一度誕生日のプレゼントを贈り合って電話で話す。おめでとう、ありがとう。今年も声が聞けて嬉しい。
会いに行くねと言うと、
今度猫を飼えそうなお家に引っ越す事が決まったから、
猫紹介できるかもって。楽しみだ。あなたに会うのが楽しみだ。
あったかい電話だった。
明日も頑張ろうと思えるような力が湧いてくる。
弟とそんな風な電話ができれば良いのにな。
と思ってしまったが、
生物の種類が違う気がするから下手打つとこじらせそうだ。
お互い嫌じゃないなら、このままでいいのかもしれない。
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