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ナカノムラと『植木の法則』

 ナカノムラは『広く浅く』がモットーなので、ラノベもゲームもアニメも大好き。そして当然漫画も大好きだ。

 今日はナカノムラが中学生の頃に『少年サンデー』で連載していた『植木の法則』について語っていこう。

植木の法則は読んどけ

 ジャンルとしては当時流行っていた『百人サバイバル
 異能力者によるサバイバルバトルを描いたもの。

 見出し画像でバケツに座っているのが主人公『植木』。
 その後ろにいる女の子が同級生の『』。ヒロインなのかどうかは連載が終わって十年近く経過している今でも不明だ。

 この漫画、実はアニメやゲーム化しており、もちろんナカノムラはアニメはリアルタイムで全部視聴した。この手の漫画は割とカットシーンや逆にアニメオリジナルの追加シーンがあったりするのだが、このアニメは驚くことに五十話できっちり原作の全話を網羅してのけた。

 なんかもう一度観たくなってきた。

 あらすじ!!

 神の座を巡り、神候補の天界人が自分の選んだ中学生に固有の特殊能力(一人につき一つ)を与え、他の神候補の選んだ中学生と戦わせる。最後に勝ち残った中学生の担当神候補は神に、中学生は「自分の好きな才能を何でも手に入れられる『空白の才』(くうはくのざい)」を手に入れることが出来る。
そんなバトルが開催された中、神候補の一人・コバセン(小林先生)は人間界に正義がないことに絶望していたが、ある時植木耕助の行動に正義を垣間見て、その正義が本物かどうか確かめる為、植木に詳しい情報を一切与えぬまま能力を与える。結果、植木の正義を認めたコバセンは植木にバトルに参加することを勧める。(Wikipedia引用)

 だいたいあらすじで全部説明されてるが、この漫画の魅力について語っていこう。なお、やはりネタバレはなるべくしない方向で頑張っていきたい。 

 あらすじにある通り、時期神様候補(以降は神候補)百人はそれぞれが選んだ中学生に『異能力』を与え、選ばれた中学生たちは最後の一人になるまで戦うことになる。

 もっとも、他の漫画にあるような殺伐とした雰囲気は無い。
 瀕死の重傷を負ったり『これ確実にご臨終だろ!』という大怪我を負っているような場面があったりするが、少なくとも作中描写内で人が死ぬようなことは無い。
 その辺りも安心して読めるポイントでもある。

 才能を求めてバトルロワイヤル!!

 この能力者たちによるバトルロワイヤル。

 最後に残った中学生には『好きな才能を得る権利=空白の才』が与えられる。見出し画像の木札(アニメ版)に好きな才能を書くことが、中学生たちが戦う最大の理由だ。

 実はそれ以外にも能力者にはバトルで勝つ上での特典がある。

 それは『敵能力者に勝利(=気絶に追いやる)』すると、ランダムで新たな才能が与えられるのだ。

 才能の有無は絶対的なものであり、並大抵のことでは覆らない要素。いくらランダムとはいえ新たな才能を得るということは、それだけ人としての能力が跳ね上がるということだ。

 積極的にバトルを挑んで才能を増やすもよし。
 才能を得られない代わりに生き残りの専念するのもよしである。

 だが逆に『能力者以外の一般人』を異能力で傷つけると、なんと『能力者の才能が一つ失われる』という罰則が存在。

 この物語において、才能とは『その人物を構成する設計図』として扱われている。

 つまり、才能がすべて失われるとはつまり『その人物の消滅』を意味するのである。

 ちなみに、この『才能の増減』を全く無視して無茶しまくる人物が1名ほどいるのだが、それは実際に読んで確かめてほしい。

 本当に無茶しまくって周囲が心配するほどである。

『異能力』って響きがいいよな!!

 この物語の肝といえばやっぱり『異能力』。

 この『異能力』の全てにはある共通点がある。

 それは『AをBに変化させる』ということ。
 そしてその変化を起こすには必ず『条件』が必要になるということ。

 例えば主人公『植木』の持つ異能力は『ゴミを木に変える力』。
 条件は『手に握り込める範囲のゴミ』というもの。

 この変化は物質だけにとどまらず、概念的な変化をも引き起こし、強力であればあるほど変化の『条件』が厳しいものになっていく。

 この異能力者バトルにおいては単純な戦闘力に限らず、相手の能力を看破し、変化の条件を見破ることも重要な要素となっている。

 さらに面白いのが、この能力は実は神候補が掲示した幾つかの種類から中学生が自由に選ぶことができる。

 はっきり言って、バトルには欠片も役に立たないような能力まで存在している。

 だが、能力だけではバトルに役に立たなくとも、使いようによっては『化ける』可能性も秘めている。

 例えば物語の後半に『写真をプラモデルに変える能力』というのが出てくる。はっきり言って、これだけだとまるで役に立たない。
 しかしここにもし『プラモデルを〇〇に変化させる』という能力者がコンビを組めばどうなるだろうか。

 写真を撮った数だけ手札が増えるのだ。悪夢である。

 このように、一見しては単なる『ネタ能力』であろうとも使い方、応用の次第では下手な能力よりもはるかに凶悪な能力に変じるのである。

 ド派手なバトルだけではなく頭脳戦も含んだのがこの植木の法則の大きな魅力の一つである。

 主人公の『正義』が熱い。

 主人公『植木』は常に胸の内に『正義』を宿している少年。

 どんなに圧倒的不利な状況に陥っても、己の『弱さ』に打ち勝ち全力で自らの信念を貫く彼の姿は本当にカッコ良い。

 この十年前後の漫画とかで『正義を叫ぶキャラ』って、どこかしら傲慢であったり薄っぺらかったりして、どこかしら『滑稽』な人物が演じることが多いように思える。

 そんな中で、ここまで全うな『正義』を叫べる主人公ってそうそういないんじゃ無いのだろうか。
 いや、『正義』に全うもなにも無いのだろうが、植木の叫ぶ『正義』には『』がある。『力強さ』がある。

 誰もが認める熱さがあるのだ

 植木の法則はいいぞ!!

 『アニメ版』の植木の声を担当したのは『朴璐美』さん。鋼の錬金術師の主人公役を務めた人だ。

 他にも『石田彰』や『保志総一朗』。ナカノムラと同世代なら絶対に一度は耳にしただろう声優さんたちが多く登場している。

『アニメ植木』を視聴してからナカノムラは『朴璐美』の声が大好きになりました。ハガレンも楽しんでみたぜ。

 そんなわけで、漫画もアニメもお勧めできる『植木の法則』。

 機会があれば是非読んでみてほしい。

 以上、ナカノムラでした。

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