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小周天のやり方【気功】

上級者向けの気功法である、小周天のやり方を解説します。小周天は、意識で気を回す気功法です。

気は意識したところに移動していきます。ですので、意識を使って、頭部と胴体の前面と後面をぐるっと一周回す気功法です。

頭部と胴体を気が通っていくのを感じないといけないので、頭部と胴体に気を感じる感覚ができてないとできません。

ですので、上級者向けです。しかし、何も感じなくても、何となくでやっていても実はできているんです。

そのため、「何も感じないけどこんな感じかなあ」と続けていると、ある日突然感じるようになります。

けれども、気を感じられないと面白くないので、それでは続かないと思います。体の気感を育てるのにてっとり早いと言われていますが、気感が育つまでは気楽にやるのが良いと思います。

この記事を書いている私は気功歴12年です。実体験にもとづき執筆します。


気功法小周天のやり方【知識】

小

小周天は、意識で気を回します。意識とは脳波であり、念です。念とは、今の心という字のとおり、今どこに心があるか、どこを想っているかです。

念で動かせるのは、気だけです。物質は動かせません。葉っぱ一枚動かせません。念には気がのるので、体の気の量が増えると念の力も上がります。

人の気も動かせるようになりますが、何年鍛えても物質は動かせません。

小周天で気を回すのは、頭部と胴体の前面と後面の気道です。ぐるっと一周させます。体の前面にある、太い気道を任脈(にんみゃく)と呼びます。

任脈は、舌の先から始まります。そこから下に下がり、喉、胸、お腹を通って、肛門の前にある会陰までが任脈のルートです。

そして、体の後面にある太い気道を督脈(とくみゃく)と呼びます。督脈は、会陰から始まります。そこから背面を上に上がります。

尾骶骨、仙骨、へその裏、背中、後頭部、頭頂部と上がっていきます。頭頂部からは前面を下がりまして、おでこ、鼻を通って、上あごの歯茎までが督脈です。

小周天を行う時の姿勢は自由です。基本は立って行います。

立った方が足の筋肉が働き、毛細血管の血流が良くなります。その結果、気が効率良く作られます。

気功は継続する事が一番大切です。ですので、立って行うのがしんどかったら、寝て行っても構いません。

人間の気道で一番太いのが督脈で、次に太いのが任脈です。督脈と任脈に気を通しながら回すことで、督脈と任脈が太くなっていきます。

小周天は、人の最も大きな気道を太くしていくので、効果の高い気功法です。広範囲で気の流れと血流が良くなり、各臓器が活性化します。

気の感覚を磨くのにも、高い効果を発揮します。

気功法小周天のやり方【実践】

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小周天のやり方を解説します。

①:丹田を意識して、丹田の気を増幅する
②:イメージと呼吸を連動させて、意識で気を移動させる
③:気を丹田から会陰に移動させ、そこから気を頭頂部へと移動させる
④:気を頭頂部から丹田へ移動させる

これを繰り返します。順番に見ていきます。


①:丹田を意識して、丹田の気を増幅する

脳波という波動を、へそから10センチ下にある丹田にぶつけて、丹田にある気という波動を大きくします。

簡単に言いますと、丹田を意識するだけです。ここで気を大きくしておくほど、気が移動して行くのを感じやすいです。


②:イメージと呼吸を連動させて、意識で気を移動させる

気は目に見えません。ですので、気功を行うときは、気がそこにあるとイメージすることが大切です。

移動させるときも、イメージが大切です。気を移動させるときに、呼吸を利用するとイメージがしやすいです。

基本は、息を吸うときに気を吸い上げるイメージで、気を上に移動させます。そして、息を吐くときに気を押し下げるイメージで、気を下に移動させます。

大事なのは本人がイメージしやすい事なので、この逆でもかまいません。個人の好みです。私の場合は、気を移動させるときは、常に息を吸うときに行います。

気を吸い上げる。気を吸い下げるというイメージです。そして、息を吐くときは、移動させた場所を意識して、気を増幅させています。

気が移動して行く感覚が薄れてきたら、移動させるのを一旦やめます。そして、移動させた場所に意識を集中して、気を大きくします。

気という波動が大きくなって感覚がハッキリしてきたら、再び移動を開始します。

イメージと呼吸を連動させなくても、気を動かすことは可能です。けれども、イメージと呼吸を連動させたほうが、かなりイメージしやすいです。

また、呼吸を意識すると自然と呼吸が深くなるので、呼吸法の効果も合わさります。

目で移動させたい場所を見るというのも有効です。目で見ている場所に自然と意識が行くので、目で見るというのも有効な方法です。

頭頂部などの見えない場所は、鏡を利用して、鏡に写っている鏡の中の自分を自分自身だと思って、気を移動させていくというやり方でも大丈夫です。

鏡の中の自分は物質をもっていませんが、エネルギー体、エーテル体、霊体として自分と繋がっています。遠隔気功などもこれを利用したものです。

③:気を丹田から会陰に移動させ、そこから気を頭頂部へと移動させる

丹田を意識して丹田の気が充分に大きくなったら、気を下に移動させます。肛門の前にある会陰へ移動させます。

そして、気を会陰まで移動させたら、そこからは、体の背面を上に移動させていきます。会陰から尾骶骨、仙骨、へその裏、肩甲骨の間、後頭部を通って、頭頂部へと移動させます。

コツはゆっくりです。ゆっくりやった方が上手くいきやすいですし、気を感じやすいです。

念は想った瞬間にその場所に届きます。光よりも速いです。そして、自由自在に曲げられます。慣れてくると、二ヵ所三ヵ所と、同時にうまく意識できるようになります。

それに対して、気の移動はゆっくりです。気が体を通るのは、ジワーッという感じです。そのため、うまく気を移動させるには、ゆっくりと移動させる事がポイントです。

また、止まらずに一気に移動させる必要はありません。休みながら、気を増幅させながら、移動させるのが基本です。

気を移動させるのを一旦休むときは、ヨガで言われているチャクラの場所で休むと効果的です。(頭頂部、おでこ、喉、胸の間、みぞおち、丹田、会陰)

チャクラとは、気を感じやすく、気が作られやすい場所です。また、気が溜っている場所でもあります。

慣れてきたら一気にぐるっと回せますが、はじめは丁寧にゆっくりとやるのが基本です。

気を通す場所は、体の表面です。皮膚の下を移動させていくイメージで行うと、上手くいきやすいです。

はじめは、ピンポン玉の様な、小さな気の塊が移動していく感覚です。そして、気を感じる感覚が育ってくると、もっと大きな気の塊が移動していく感覚に変わります。

背面全部を気が上に上がって行って、前面全部を気が下がって行くのを感じるようになります。

④:気を頭頂部から丹田へ移動させる

頭頂部からは、体の前面を下げていきます。おでこ、喉、胸の間、みぞおち、へそ、丹田へと、気を下げていきます。

丹田まで下げたら、これで一周した事になります。これを繰り返して、何回も体内の気を回すのが小周天です。

まとめ【気功法小周天のやり方】

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小周天は、意識で体内の気を回す気功法です。気は意識した場所に移動します。それを利用して気を回します。

頭部と胴体の前面と後面を、ぐるっと一周させます。前面の気道を任脈と呼び、後面の気道を督脈と呼びます。

任脈と督脈は、人間の気道で最も太い気道です。ヨガで言われている七つのチャクラも、すべてこの二つの気道上にあります。

そのため、小周天はとても効果の高い気功法です。小周天を行うことで、任脈と督脈の気道が太くなっていきます。

気道が太くなることで、健康面と精神面が改善し、人生が好転します。

小周天のやり方は下記の通りです。

①:丹田を意識して、丹田の気を増幅する
②:イメージと呼吸を連動させて、意識で気を移動させる
③:気を丹田から会陰に移動させ、そこから気を頭頂部へと移動させる
④:気を頭頂部から丹田へ移動させる

これを繰り返します。

小周天は、全身の気道の拡張、そして、全身の気感を磨くのに適しています。そのため、小周天ができるようになる事を目標にしている方も多いです。

しっかり気を回すには、体の気感が必要です。ですので、上級者向けの気功法となります。

すぐにはできませんが、練習を続けていけば、必ず誰でもできるようになります。コツコツと練習を重ねることが大切です。

有料記事 ・気功のやり方【独学】初心者から極めるまで

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