4. その他

新規・KY

・(土建屋の下の場合)職長はKYを書いて朝礼で発表。朝礼では、本来はKY用紙を見ながら言えば良い。
・KYで危険度を大きくしすぎると、対策を講ずる必要が出てくるので気をつける。
・KYで、危険度を小さく設定しすぎると、「日常業務で対処」となり、書く必要がなくなる。

(コミュニケーション)

・連絡が入ってくる事があるため、携帯電話は1時間に1回程度は確認する。
・元請けの社長連中は金持ちで車好きが多いため、車の話で盛り上がる事が多い。コミュニケーションがとれればまた仕事がもらえる可能性が広がる。
・分からないことは納得するまで聞く。分からない事を聞くより、聞かずに作業ができないことのほうが恥ずかしい。
・一呼吸おいて作業しないと怪我をする。周りを見ないと嫌われる。全体が見えるようになると自分だけ突っ走らなくて済む。
・現場への連絡はその現場の職長にすることを原則とする(電話の場合)。
・言うこととやることは一致しないといけない。言ったからにはやるか、変更するなら説明するか。
・他の現場のことも考える大切さ。
・手作業の現場は、人数を入れてもらうか、いなければできるだけしかできないと言っておく。
・ガードレールが壊れて、監督と発注者が直しているのに、無視して重機作業を続けていたため、こちらで弁償せよという話になったと思う。
・言われたことをやるだけではなく、全体を考えて行動できることが大切。
・技術なくても、周りを見て、誰が何をしたいのか分かるようになると変わってくる。

(ワイヤ・ロープ)

・2本のワイヤのつなぎ方。(シャックルが無い場合)ワイヤAの輪にワイヤBの輪を通して、輪の出た部分に枝を差し込む。
・ワイヤをつなぐ通し方:ワイヤを一直線上に持って並縫いのように入れる。
・ロープのスプライスは、3本をほどいて、真ん中をはじめに刺し、左をその上にかぶせ、裏返して最後の1本を左から右に刺す。
・南京縛り(万力)でロープが滑るときは、はじめに作った輪に2回まわすと滑りにくい。
・木をワイヤで固定する。ターンバックルは最大に伸ばしておき、絞る。クリップはタンバックルから50cm以上離して互い違いに3つつける。
・ロープのさつま加工。内側(左側)に入れて行く。ワイヤの逆。

(その他)

・スパイクなしの地下足袋は、棘が底を貫通して足に刺さることがある。
・燃料タンク(ガソリン側)は、夏季は内部の圧力が高まって、給油時に噴水のように吹きだすことがあるため、一度先端を押して圧力を抜いてから給油する。
・毎日仕事をしていればうまくなって行くと言うものではない。親方がどうやって仕事をしているかよく見ておき、チャンスがあれば率先して大きな木を伐ったり機械を動かしてみる。
・チョウハリは斜めの木の延長ラインが地面の線になる。
・コンビニに寄ったら捨てるゴミがないか確認。
・石積みについて。手前に突き出していた方が垂れさがっているより格好が良い。天端はきれいに合わせる(少し外側を上)。大きい石が上下に並ぶと格好悪い。下に小さい石で上に大きい石の方が良い。タイル張りのように目地が十文字になるのはダメ。石の隙間にサツキ等を植えるのは土止め。石はワイヤをかけて吊る。細いワイヤのほうが食い込む。Cカン使用。
・鉄板を積む時、穴の方向を互い違いにずらして下す。シャックルのネジの向きを上にするとシャックルは外れる。
・ナタは刃を寝かせて振るとよい。
・伐採の後に集積があり、集積の後に積込みがある。次の工程を「お客さん」と考えて、次にやり易いように作業する。
・休憩のとき、昼休みの時は車や重機の側に道具(チェーンソー)を置かない。後ろに置いておくと、運転手が前から乗ってバックすると踏む。
・住宅の水道等の小さいマンホールのようなもので、「耐圧」と書いてあるものは割れにくいが、車が乗って割れたことがあった。書いてないものは絶対に乗らない。
・法律が改正されて、防護ズボンをはくことが義務付けられた。蜂対策のエピペンも常に携帯することが必要となった。

(ゼネコン 朝礼)

・チェーンソーはカバーをつけて持っていく。刈払機は飛散防止のガードのあるものを持って行く。チェーンソー・刈払機使用時は防護メガネ着用。高所・斜面での作業は安全帯着用。

(段取り等)

・山で狭い作業道を重機と自動車が通る時、走行速度が遅い重機を後に行かせる。
・他の業者が伐採を待っている場合はすみやかに終わらせてあげる。
・夏場、昼休みは日陰まで運転してでも涼しいところで休む。
・終礼等の報告を聞き、自分の現場だけでなく、他の現場の状況も頭に入れて、協力する。そうすることで、例えば、自分の現場が早く終わった場合、どこに応援に行くべきか想像できる。
・自動車の選択。何人乗りか。トラックと乗り換えるなら軽トラにしないと帰りに全員乗りきらなくなることがある。狭い所は小さい車。急傾斜は4駆。軽バンは四駆なので乗用車では通れない不整地を抜けられる。
・作業段取り。作業システム。作業取りかかりで、私がパッカーをつけようとすると止められた。はじめにパッカーを停める位置の枝を払ってよけておいてからパッカーを入れる段取りだった。Aさんが枝を切り落とす。Bさんが細かく切る。Cさんと私がパッカーに積込みというセットが、その配置のままスライドしていく流れとなった。取りかかりの段取りは重要。
・追加の作業は最後にやる。追加をやって本体が間に合わなかったらお金がもらえないが、本体ができていればお金がもらえる。更に追加の料金がもらえるかどうかの話。
・現場を見て、職長でなくても「自分ならどうするか」と段取りを考える。そう言う目で見ていると覚えるのも早い。
・1日、訳も分からず作業するより、半日段取りを考えて半日作業した方がよい。

(職長の職務)

・職長は作業が終わったら監督に報告して見てもらい、OKを貰ってから帰る。
・職長は終礼で、現場での打ち合わせの内容を報告する。
・職長として指示事項は元請けとしっかり確認し、全ての作業員に周知させる必要がある。
・2級土木施工管理技士を持っていると現場で代表者ができる。「10年以上の実務経験」でもよいが、書類を揃えるのが大変。
・最後に境界の追加伐採で数本残し、後は重機でやろうと言って終わった。終礼で、「元倒しでもしておけば、あとは1人で作業できる。今、現場数が多く、1人でやっている所もあるのでそういうことも考えてほしい」と注意があった。終わる時は明日の事も考える。
・最後まで気を抜かないように。職長は自分の現場で赤字にならないよう、いかに利益を出すかを考えてほしい。
・自分の現場がいくらで見積もりされているのか、やってみてどれくらいの利益が出たのかを考えると良い。
・全従業員が社長になれるような会社にしたい。自分の任された現場で、どう仕事を終わらせるかをどれだけ真剣に考えるかで、できる人とできない人の差が出る。段取りも、明日やればいいやではなく、今日できることは今日やっておく。
・現場が夕方に終わりそうなら、昼に監督に電話して確認に来てもらい、重機回送の手配をする。確認なしで回送すると、やり直しになった時大変。
・自分の現場のことだけでなく、他の現場のことも考えて、配車の調整等する。

(写真等)

・黒板に書く記号。hは樹高、wは直径、cは周囲長。
・着工前の写真撮影。しゃがんで下の方から撮ると木が大きく見える。
・朝礼で写真撮影する場合、トラックを背景に、前に刈払機等を並べて作業員も並んで撮影。刈払機は飛散防止カバー付き。

(車両関係)

・雪対策。パッカーは雪道では滑る。4駆の軽バンで移動。峠は滑るので前日にトラックを下しておく。4tダンプからミニを下そうとするが、凍結して滑るため溶けるまで待つ。
・乗用車はタイヤの減り具合、空気圧、ウォッシャー液等の補充も。
・軽トラのあおりが閉まっている事を要確認。途中で開くことあり。
・トラック、重機から乗用車、チェーンソー、軍手に至るまで自分のもののつもりで道具は大切に使う。
・サイン。ガソリンスタンドで。クレーンが帰る時。警備員が帰る時。
・作業前後の点検をしないと、壊れた時に疑いをかけられる。
・自分で乗ってきた車を帰るときに乗り忘れるな。

<現場での裁量>
・依頼主、近所の人、監督等に追加の仕事の依頼や注文を受けた場合、職長に確認し、許可をとる。

(移植)

・移植した後は水を流して締める。

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