見出し画像

視野検査って何?上手に受けるコツをお伝えします

日本では、40代以上の人の5%が罹っていると言われる緑内障。緑内障の診断や経過の観察に欠かせないのが、視野検査です。

健康診断で異常があり、眼科受診して視野検査を勧められたことがある人もいるのではないでしょうか?初めての検査で上手くいかなかったり、何度かしたことのある人でも固視が悪いと再検になったり、注意の必要な検査と言えます。

こちらでは視野検査がどんな検査なのか、上手に受けるためのコツを検査員目線でお伝えしたいと思います。

視野検査とは

視野とは、まっすぐ前を見た時に上下左右の見える範囲のことを言います。普段は両目で見ているため、片方の目に病気があって視野が欠けていても自分ではなかなか気づきません。

そのため視野検査では片目ずつ検査します(障害認定のため両目で行うこともあります)。暗室の中で、検査機械に向かい椅子に座ったら、片目を眼帯やシールなどで覆い、機械に顔を乗せたままで片目あたり5~10分検査します。

前方の固視点を見たままで、光の指標がついたらボタンを押すというものです。視野検査には光の指標が動くもの(動的視野検査)と、動かない大小の光が付いたり消えたりするもの(静的視野検査)があります。

どんな場合に視野検査を受けるのか

視野検査では、緑内障や脳の病気による視野の欠損を見つけられます。緑内障進行の程度を見るために定期的に行われる検査のひとつです。

また、運転免許証の取得や更新の際に片目の視力が0.3に満たない時にも、簡易な視野検査が行われます。目の障害認定にも必須の検査となっています。

視野検査にかかる費用は

視野検査の料金は、3割負担の人で2,000円程度です(別途初診料などかかります)。

視野検査上手に受けるコツ

視野検査では、顔を機械につけたまま正面の固視点をずっと見ていなければなりません。暗い中、片目5~10分集中し続けるため疲れる、しんどいと思う人も多いようです。

まっすぐ見ているつもりでも「目が動きましたね」と後から医師に言われ、うまく出来なかったと気落ちすることもあるかもしれません。

上手に受けるコツは以下の通りです。
・楽な姿勢で受けられるよう、椅子の位置や体の向きを調整しましょう。
・まっすぐ前の固視点を見つめたまま、光の指標が出てくるまで探さずに待ちましょう。
・検査が難しく感じても焦らず、さっきのは押せなかったなど気にせずに次にいきましょう。
・検査の途中で休憩したいと感じたらすぐに検査員に申し出て、休憩しましょう。
・途中で眠くなることもあります。検査員が声を掛けますが、集中できないときは休憩したいと申し出てください。

まとめ

視野検査は緑内障などの診断や経過観察に必要な大切な検査です。しかし、両目合わせて20分近く座ったままで、5分以上続けて集中しなければならない少ししんどい検査になります。

検査中、だんだん小さい光になったり、見えにくい所についたりして難しいと感じることもあるでしょう。前もって検査中でも休憩できることや、難しくても気にしなくていいことを知っていると少しは気持ちも楽になるのではないでしょうか。

検査員も患者さんには視野検査をリラックスして受けてほしいと思っていますので気負わずに検査を受けてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?