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あの人は、元気に生きていた

最近ふと
20代の5、6年の間メル友だった
ふた回り位年上のおじさまについて思い出した。

知りあったのは黎明期のmixi。
私は1年経たずに諸事情で辞めてしまったのだけど
登録してまもない頃に
友達申請?という呼び方だったか…
今でいう相互フォロー依頼を
リアルな知り合い以外で一番最初にしてきた方だった

まだmixiの登録者自体が少なく
知る人ぞ知るSNSであった初期の頃は
当時携帯にカメラ機能がついたばかりの頃だったことも手伝って
堂々と自分の画像をアイコンにしている人がそこそこいた。

mixiに誘ってくれた友達も
そのまた友達も皆顔出ししていたから
警戒心もなく
私も出してしまっていたのである。

が、
その見知らぬおじさまから相互フォロー申請がきたところで

あ、そうか
ここに晒すと世界中から見られてしまうって話なんだ

という事の重大さに気付き
慌てて動物の画像に変えた。

まだまだ
危機管理能力の低いPC初心者だった。

「知り合い、じゃないですよね?
なぜ見ず知らずの私に申請してきたのですか」

と動物のアイコンから尋ねたら

「面白そうな文章書いてたから。
あと、童顔の子が好きだから」

と言う。

ふむ…やはり見られていた(そりゃそうだ)

どうでもいいくだらない日常を綴っているのは事実だし…
絵描き歌で全部丸だけで描けそうな顔をしているのも事実だし…

当時の私はmixiが(出会いの場)であるということがよくわかっておらず

「童顔が好きだから」

と言われても

「まあ確かに童顔ですもんね」

位で
なんとも思っていなかった

(童顔=可愛い、ではないので注意)

親子ほど年の差があることと
既婚で私とさほど年齢も変わらないお子さんがいるとのことで
変なことになりようもないと
勝手に安心しきっていたのもある

やりとりするメッセージの内容も
家庭や仕事の話で健全そのものだったし
たまには恋愛の助言や励ましをくれたりもしていたように思う

父親との関係性が希薄な私にとっては
父親代わりみたいな話し相手でもあり。

知りあって早い段階で
某業界ではかなり有名なクリエイターの方であると打ち明けられ
過去作品には私が知っているものもあったのだが
私はその分野に関心が薄かったために

へぇ 

位に受け流していた
今思えば

「わあ!すごい方なんですね!
そんな方とメル友だなんて光栄です!」

位に大袈裟に喜んだ方が良かったのかもしれない。
それを期待していた可能性がある。
それとも
身バレはしたくないみたいだったから
全然騒がない私みたいな冷めた相手で
ちょうど良かったのかな…(笑)

もう手元には残ってないけど
自作の音楽データをいくつもいただいた

生意気にも感想を述べ

「既存の○○に曲調似てません?」

とか失礼な突っ込みをしたりもして。

そしたら

「よく気づいたね!
○○のオマージュで作った曲だからね」

と機嫌よく返ってきたから良かったけど(笑)

とにかく私は
そんな大物相手に一切怯むこともなく
ひたすら生意気に
言いたいこと言っている小娘だった。

長らく心が荒くれていた時期で
メル友にまで本音隠した気遣いなんかできないんだよ
みたいなスタンスで。


5、6年もメル友関係が続いたのになぜ
断絶したか。

男女間のことだから
大体想像はつくかと思うが
雲行きが怪しくなってきたから(笑)

潔癖性な私には無理な話でした


私をそういう対象として見ないで下さいよね
あなた既婚でお子さんまでいましたよね
はい、さようなら

ごきげんよう

と。


可愛くない女だこと(笑)
モテないわけです(笑)


私のような
田舎で地味な仕事して
何の取り柄もなかった女子の話し相手を
長年つとめてくれたのにね。

でもまあやはり
不倫とかは個人的にナシなので
適当に含みもたせてやりとり続けることは
性格上できなかった感じ。。


mixiでの出会いと言えば
そのおじさま以外にも

私の綴った文章が自分の心情そのものだから
びっくりした旨

いきなり感動のメッセージくれた年下女子とも
長らく仲良くしていた

mixi辞めた後もやりとりしていて7年位メル友だったかな

20代はずっと病み気味だったけれど
その子と遠慮なく闇話をしあえたので
救われていたところがある
お互い社会に揉まれて少しずつ成長して
徐々に疎遠になっていった


年齢や境遇は違えど
人それぞれ大小さまざまな闇や葛藤を抱え
それとどう折り合いをつけて生きていくのか

皆がもがいていた

あの頃は
リアルな知り合いには本音を漏らさず
ネットを介して知りあった相手だけに
本音を打ち明けており

そんなことしててもね…

と急に虚しくなって
長らくネットやSNS利用
メル友を作ることを避けてきたけど

20代の私を影から支えてくれた方達が
いたんだよなぁと
急に懐かしく思い出したのであった


そして

おじさまにはwikiがあったはず!

と急に思い立ち
恐る恐る検索した。

死亡年月日まで出ていたら
さすがに悲しくなるからね。

マウスをクリックする手がちょっと
震えた


で、やっと
タイトル回収で

元気に生きておられました(笑)


20年前より圧倒的に情報量が多いので
画像もたくさん出てきて

こんなオサレで背の高いおじさまだったのね

と初めて知ったり。

現在も精力的な活動してるみたいだけど
興味ない分野だから
やはりちんぷんかんぷん。。

YouTubeやってるらしいと知り

久しぶり~!昔メル友だった○○だよ~!

ってコメントしたら恐怖だろうな

と想像したら
ご飯がいつもの数倍美味しく感じた私です(え…メンヘラ)

その他にも今は
XやインスタでDM送る手もあるのかしら…

繋がるの、随分簡単ね

勿論
実際それらを閲覧し
コメントやDMする気はありませんが。

過去は過去

離れたのは
その時間しか
お互い必要なかったから

もう感情が交錯することもないけど
それぞれの場所で
それぞれの時間を過ごして生きてきたんだね、と

月日の経過と時間の重みと

当たり前のことを痛感しただけ


年下女子の方は元気にしてるのかな
元気にしてたらいいな

私のエセ霊視では
子供3人位いて
優しく誠実な旦那様と
幸せな家庭築いてくれてる感じなんだけど

ただの願望
希望的観測かな。。

何度蹴散らしても絡み付いてくるような
彼女にしか見えない背負えない
そんな重い十字架から解き放たれて
のびのびと
生きてくれていたらいいな。

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