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ファシリテーター日記(15)_作品の講評と学習目標のバランス

大学の授業の日。薄曇り。
前回に引き続き、今回も複雑なことは複雑なままにしつつ、要点を絞って説明を行うことを心がける。内容としては2限は学生がグループで話し合い練習してきた小作品の上演と講評・振り返り。3限も学生がグループで話し合い練習してきた小作品を上演するが、私は講評を行わず学生同士でディスカッションをしてもらう。

特に2限は作品の傾向としてシュールでクリエイティブな作品が多くなることが予想される。しかしそれはあくまで副産物で、学習目標は「非言語コミュニケーションについて知る」ことなので、講評のバランスを取る必要がある。
というのも、シュールでクリエイティブな作品が目の前で上演されたら、それを無視した講評や問いかけを行うのは違和感を生むはずだ。一方でそこだけに傾いてしまうと本来の学習目標は達成されない。なので、面白さやクリエイティビティには私から一言二言触れつつ、学生には「非言語コミュニケーションを使った部分とその意図」をインタビューすることにした。
実際、この講評は学習目標の達成上良いバランスを保てたように感じる。

3限はディスカッションの核になる問いが皆にとって実感のあるものだったのか、多様な議論が生まれてホクホクした。
やはり良い問いを立てることは重要だな・・・。


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